わたしの創業ものがたり
Atelier TiDANEFA 編

ティーダヌファ

食物アレルギーを持つ子供たち、サポートするご家族
みんなで同じものを食べて笑顔になってほしい。
そこに『ティーダヌファ』のスイーツがある。

COMPANY INFORMATION

Atelier TiDANEFA
東京都町田市成瀬が丘2-23-13
「細胞を満たす、ナチュラルスイーツ」をコンセプトにするブランド『TiDANEFA』。店舗及びWEBサイトにてヴィーガン、グルテンフリーのスイーツを販売し、同スイーツ作りの教室も開催。
https://atelier-tidanefa.jp/



オーナーパティシエール ひらた まさこ
1992年にフランス菓子・料理研究家 大森由紀子氏に師事、アシスタントとして15年以上活動。その後リッツ・エスコフィエ・パリ料理学校に留学。卒業後はパリの三ツ星レストランなどで修業。2013年4月TiDANEFAを立ち上げる。



-起業のきっかけ-
専門知識・技術・経験を活かした仕事がしたい


ティーダヌファ

からだに優しいお菓子の開発・提案・製造、販売、
「細胞を満たす、ナチュラルスイーツ」の考え方やお菓子の作り方が学べる教室の開催などを実施している。


ティーダヌファ

販売されるケーキはすべてオリジナル。 


 TiDANEFA(ティーダヌファ)は、「細胞を満たす、ナチュラルスイーツ」をコンセプトに、2013年4月にスタートした植物性材料だけで作ったナチュラルスイーツのブランドです。以来、からだと心に優しいお菓子の開発・提案・製造、マクロビオティックの考え方やお菓子の作り方が学べる教室の開催などを行ってきました。マクロビオティックと聞くと、用いる食材に制限があったりしてストイックなイメージを持つ方が多いと思います。でも実は、穀物や野菜、海藻などを主にする日本の伝統食と同様、自然と調和する健康的で身近な食品なのです。

 

私は料理上手な母の影響で小学生の頃からお菓子作りを始めました。でも、社会人としてのスタートは、お菓子とは無縁のシステムエンジニア。パティシエールになる夢をあきらめきれず、退職。夢に向かって、フランス菓子・料理研究家の大森由紀子先生やパリの料理学校で学び、星付きのホテルやレストランで修行しました。30代のころは体調を崩しお菓子を仕事にすることを一度は断念。しかし40代に入り体調が回復してから、洋菓子講師として製菓専門学校に就職。私自身が生まれつきのアレルギー体質で、気管支喘息やアトピー性皮膚炎などにずっと苦しんできたこともあり、食物アレルギーの講義・実習を任せられました。未来のパティシエたちに、どんな指導を、どんな気持ちを伝えれば、興味を持ってもらえるのだろう。暗中模索する中で出合ったのがマクロビオティックです。


製菓専門学校での教員生活はとても充実していましたが、「この専門知識や経験をもっと活かしたい、そのためにこれからどのように生きていこうか」と悩んだ時期でもありました。


そして出した答えは、「私は植物性材料だけで作ったナチュラルスイーツで生きていく」ということ。製菓専門学校を退職してマクロビオティックスイーツの教室を開催、W E B サイトやケーキショップでの販売も始めました。


-事業化にむけて-
女性起業ゼミで店舗経営の基礎を学び開業


ティーダヌファ

店名の『ティーダヌファ』は琉球ことばに由来している。ティーダ=太陽、ヌ=の、ファ=子。『太陽の子』の意。アレルギーを持つ子供たちへの特別な思いが託されている。


そんな折、デパートのクリスマス商品として取り扱っていただけることが決まり、大量にお菓子が焼ける厨房が必要となりました。当初は菓子工房を想定していたのですが、地元に立地条件の良い物件が見つかったことから、ショップも兼ねる形態でオープンすることにしたのです。


開業にあたって「起業塾」をキーワードに検索していて見つけたのがTOKYO創業ステーションです。そして、お店のオープンを先送りにしてまで臨んだのが「 女性起業ゼミ」。すでに事業を始めている方や明確なプランを持っている方ばかりが参加されており、課題をこなしていくのがすごく大変でしたが、ゼミではマーケティングや資金調達のことなどを分かりやすく教えていただきとても勉強になりました。そしてゴールは事業計画書の作成。こちらはゼミの課題以上に大変で、あの頃は事業計画書を作るためのフォーマットが朝から晩までいつも頭の中にありました。その甲斐あって、店舗運営に必要な経費や売上見込みなどが整理できて、それは今でも大いに役立っています。


-これからのビジョンは?-
美しくて美味しいから選ばれるスイーツを


お母さんに「どれを選んでも良いよ」と声をかけられたお子様が目を輝かせながら選ぶ姿を見て、そしてアレルギーのことを気にせず家族みんなが「美味しいね」と笑顔で同じものを食べる光景を想像すると、疲れなど吹き飛んで力が湧いてきます。


スイーツは、生命を維持するために必要なものではありません。でも、スイーツの持つ力はとても大きく、生きていく上で欠かせない「心の栄養」だと思っています。ただし、甘ければ何でも良いというわけではありません。少しでも質の良いものを選んで欲しいですし、「ヘルシーだから」「安心だから」という理由だけではなく、「美しくて美味しいから」誰からも選ばれるスイーツを作っていきたいと思います。


ティーダヌファ

TiDANEFAの苺ショートはココアのジェノワーズで作る。 


ティーダヌファ

渾身の作品、L’Histoire(リストワール=歴史)。
完成した時「マクロビオティックスイーツで生きていこう」、心からそう思った。
それはTiDANEFAを立ち上げる約半年前のこと。



創業を目指す方へ~応援メッセージ~

まずは行動、自分の感性は正しい!

まずは、「やってみる」ことだと思います。私がブランドを立ち上げ、お店をオープンしたのは、自分の手で作るスイーツでたくさんの人を笑顔にしたいというシンプルな思いからでした。自分の感性を信じて「やってみよう」と動き出したことは、今でも正しいと思っています。

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