わたしの創業ものがたり
株式会社ラクエモン 編

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介護トレーナーとしてのキャリアと腰椎ヘルニアを
患った経験から現場の視点で腰の負担を軽減する
無動力アシストスーツを開発。

COMPANY INFORMATION

株式会社 ラクエモン
東京都渋谷区上原1-3-9
従来のアシストスーツ(腰の負担を軽減する補助スーツ)の「高額、重い、複雑」という弱点を払拭し、装着したまま仕事ができる「安価、軽量、簡単」の『楽衛門』を開発。2021年11月に特許取得。2020年4月20日設立。
https://rakuemon.jp



代表取締役 杉村 清
広島医療体育専門学校卒。リハビリ病院・トレーニングジムの専属トレーナーとして、リハビリ・運動療法・メンタル面の相談などを行う介護の現場で活躍。腰を患いながら仕事をしていた経験から、『パワーアシストウェア 楽衛門』を開発。



-起業のきっかけ-
腰に負担のかかる作業で使えるアシストスーツを自分の手で作ろう!


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軽量で装着も簡単だから介護の現場などに好適。


「長年患っている腰痛」、これが起業の原点です。私は、高齢者と障がい者の介護トレーナーとして従事している時に腰椎ヘルニアが悪化し、4回の手術を受けました。それでも完治に至らず辛い思いをしてきた経験があります。「もう社会復帰ができないかもしれない」、そんな不安の中で腰への負担を軽減できる製品を探し求め、新聞で知ったのが「アシストスーツ」の存在でした。「これを利用すれば仕事に復帰できるかもしれない!」、震えるほど感動したことを今でも鮮明に覚えています。

 

ところが当時のアシストスーツはどれも高価で、モーターなどが付いているため数キロという重さのものがほとんど。実際、介護の現場で使ってみましたが、効果を実感できるものはありませんでした。それなら「自分で作ってみせる!」という心意気で起業したのです。


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試着会の要請も多くユーザーの評価も高い。


-事業化にむけて-
独学でものづくりやマーケティングを学ぶ


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進化系アシストスーツで腰の負担をもっと「楽」に。


アシストスーツとは腰の負担を軽減するための補助器具ですが、従来のものは「高額、重い、複雑」という弱点がありました。そこで私は、「安価、軽量、簡単」 をコンセプトに、無動力のアシストスーツの開発に取り組むことにしたのです。開発に4年もかかりましたが、2020年、ついに超ハイパワーゴムの復元力で屈伸をともなう腰の曲げ伸ばしを補助す る『楽衛門』を完成させました。


開発中は、材料の調達・製造などで「ものづくりの素人は信頼感に欠ける」という理由から相手にしてもらえないことが多く、何度も心が折れそうになりました。 でも、「誰かの役に立っていると思えたときに自らの価値が実感できる」という信念で全国各地の工場に足を運び続けました。そして、共感してもらえる8社の企業に巡り会えたのです。その結果、素材となるゴムや生地、パット、ベルトを日本全国のものづくり企業との共創で開発し、仕上げは日本有数の匠の技術を誇る職人たちが縫製をする、世界に誇る「日本製」のクオリティを実現することができました。


販売面では、独学でマーケティングを勉強し、D2Cによる販売体制の構築に取り組みました。通販サイトや物流をマニュアル化し、専門業者にアウトソーシングすることで、自身はPRやHP制作に専念する環境を作りました。SEO対策には苦労しましたが、独学で勉強し、徐々に検索順位の向上が図られています。


なお、創業にあたっては、自分のやりたいことや目標を明確にするために、事業計画書の必要性を感じていたことから、TOKYO創業ステーションの プランコンサルティングを利用しました。相談員の方から、経営・業界・市場・顧客・競合・情勢などを熱心にアドバイスしていただき、経営をイチから学ぶ良い機会となりました。また、事業計画を作成していく過程で、創業への自信を深めることができたと感じています。


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楽衛門は超ハイパワーゴムの復元力を利用して上体を起こす。


-これからのビジョンは?-
「日本のものづくり」に拘り機能性とクオリティを追求する


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素材や縫製などにも徹底的にこだわり匠の技術を追求。
本拠地の渋谷区上原はファッションの聖地として知られる原宿・青山が近いためデザイナーやパタンナーが多いことで知られる街だ。


少子高齢化が進む日本において、人材不足や老老介護といった社会問題は、今後ますます大きくなるでしょう。そんな中、『楽衛門』は、おかげさまで、労働環境の改善、労災の予防に貢献できるアイテムとしてメディアに取り上げていただきました。その結果、社会福祉法人や福祉用具などの介護業界、農林業や大手製造業の作業現場などからの問合せやレンタルの依頼が増えるなど、ユーザーからの期待の高さを感じています。


『楽衛門』の商品名は、「日本のものづくり」への拘り、素材と匠の技術を追求する意思を込めて、敢えて漢字としました。腰の負担が大きい現場の皆様に喜んでいただく商品として、日本発の『楽衛門』は、今後も更なる進化を求めて参ります。


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杉村さんのこだわりは商品ロゴにも表現されている。 



創業を目指す方へ~応援メッセージ~

努力できる人にはチャンスがあります!

新しいことにチャレンジしてトライ・アンド・エラーを繰り返しながら日々の成長を楽しめる人は創業するべきです。

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