起業コラム:初期ユーザーの獲得

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2021.1.14に
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初期ユーザーの獲得
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【超実践:起業のいろは】初期ユーザーの獲得はどうすればいいのでしょうか?

超実践、起業のいろはシリーズ。

本日は「初期ユーザーの獲得」について、です。

起業を目指す中で避けては通れない作業ですが、意外に多くの人がここに苦戦している印象です。

この記事では、僕自身の経験も踏まえながら「起業を目指す人の一歩目」についてオススメの方法をお話ししていきます。

初期ユーザーはどう獲得する?

この初期ユーザーの獲得に関して、ユーザーの獲得さえ出来ればどんな手段でもいいし、元々創業者が持っている影響力も加味されるので、一概にこれが正解!というものが存在するわけではありません。

ここでは無名の起業初心者がするべきオススメの方法をご紹介します。

結論「地道に泥臭く、1人1人に会っていく」しかありません。

そうなんです。実は初期ユーザーの獲得に銀の弾丸や魔法のバズらせる方法は存在しません。ただ誰でも思いつくような事を地道に行っていくしかないんです。

例えば、

・TwitterでDMする。

・イベントに参加して告知する。

・定期的にSNSで告知する。

・友達に紹介してもらう。

etc…

物凄く当たり前なことですよね。ターゲットとなるユーザーが集まっているところに自ら出向き、1人1人にプレゼンし、活用してもらう。

これが初期ユーザーの獲得方法です。

なぜ地道に集める方法なのか。

では、一体なぜ地道に泥臭く集める方法がオススメなのか、これについて解説していきます。

大きく2つの理由があります。

1.ターゲット1人1人と話す中で学びが深まるから

2.それ以外の選択肢が取れないから

まずはその1からです。

1、ターゲット1人1人と話す中で学びが深まるから

サービスリリース後に最も大事なことは「そのサービスに本当に価値があるかどうかの検証を行うこと(PMF)」です。

価値があるか否かというのは、本当にユーザーの課題解決を行っているか否かという風にも言い換えられます。

仮説として捉えていた課題感は適切か、そしてその課題を解決するサービスとして自分たちのサービスは適切か、これを検証していきます。

その検証過程において一番大事なことが「学び」です。とにかくターゲットの声を聞き、深くターゲットを理解し、課題と解決策の検証を行います。

その作業を行うためにも、創業者自身が1人1人初期ユーザーを獲得していくことは理にかなっています。

そのターゲットはどこに集まっているのか、どんなプレゼンをすれば一番刺さってくれるのか、使った理由や使わなかった理由を何か、これらを理解するために1人1人と深く話していきます。

「まずは100人に愛されるプロダクトを作りなさい」と言われるように、リリース直後はとにかく少数の声を聞き、熱狂を生み出していきます。そのための地道な初期ユーザーの獲得です。

2、それ以外の選択肢が取れないから

初期ユーザーを泥臭く集める事がオススメの理由、その2です。1の理由も書きましたが、正直、こちらの理由の方が大きいです。

本当にリアルな話をすると無名でお金もそこまでない状態でサービスをリリースした時、創業者が自らの足を動かす以外の選択肢が取れないんですね。

Twitter上(インターネット上)でもバズることはないし、メディアが取り上げてくれるわけもない。広告を出そうにもお金はない。放っておいてもユーザーが増える要素は何もないんです。

そうなると、もう自分の足を動かして地道に集めるしかないですよね。飲食店で待っていてもお客さん来ないからビラ配ってるのと同じ感覚です。

それと、数百人ほどの初期ユーザーの確保であれば、SNS使って頑張るよりも、自ら数百人にDMする方が早かったりするんですよね。

なので、まずは自分の足を動かし、初期ユーザーを獲得する方法がスタートアップにおいてオススメされています。

有名サービスも同じ道を辿っている

ここまで聞いても「とは言っても、もっと別の道はないか、、」と思う方もいるかもしれません。それは仕方がないことです。なぜなら、毎日SNSで何らかのサービスがプチバズりを起こしている姿を見ているからです。

「自分だってやり方さえわかれば、こうやってプチバズりを起こすことができるはずだ」そう思って自然です。

もちろんこの可能性は0ではありませんし、分析し仕掛けることは良いことだと思います。

ただ、勘違いしてはいけないのは「表に出ている結果は一部で、バズったように見えてる舞台裏では非常に多くの失敗と仕掛けが存在している」ということです。

加えて「どんな有名サービスも一夜にしてバズったわけではなく、地道にコツコツと続けた先に、仕掛けに仕掛けを重ねた先に花開いた瞬間が存在する」わけです。

そんな事を学ぶためにも、この記事はとてもオススメです。

まとめ

最後にまとめです。

最後にまとめです。

いかがだったでしょうか。

「初期ユーザーの獲得」について書いてきました。もしかしたら「魔法のTips」を期待して記事を開いた方もいるかもしれません。そういった方々には肩透かしだったかもしれませんが、これがリアルです。

また、有名サービスの初期を見れば「みんなそうだったんだな」とある種安心するところがあるかもしれません。

千里の道も一歩から。

初期ユーザーの獲得、頑張っていきましょう!

それでは、本日の記事はこの辺で。何かの参考になれば幸いです。

三井 滉平氏

26歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役

U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。

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