【超実践:起業のいろは】起業の相談って誰にすればいいの?

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2022.4.24に
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起業の相談って誰にすればいいの?
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【超実践:起業のいろは】起業の相談って誰にすればいいの?

超実践、起業のいろはシリーズ。

本日は「起業の相談って誰にすればいいの?」です。

僕自身、起業したい方の相談を延べ2,000人以上は乗ってきました。その中でもとても多いのがこちらの質問です。

この記事では、僕自身の経験も踏まえながらお話ししていきます。

起業の相談って誰にすればいいの?

そもそも未知の連続である起業家にとって”相談する”という行為そのものが非常に重要なことです。自分の知識や経験の範囲ではできないことに挑戦している時間が99%なので、相談せずに成功することは基本的にはあり得ません。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉もあるくらい、成功者は先人たちから学び、それを血肉として自分に生かします。

では、誰に相談すればいいのでしょうか。

結論はこちらです。

相談する時のポイントは2つです。

・ 経験者に相談する。

・ 何名かに相談する。

この2つを反対にすることが相談する際に絶対にやってはいけないことです。

・ 経験してない人に相談する。

・ 1人だけに相談する。

この2つです。なぜでしょうか。

これは冷静に当たり前のことです。起業だからといって何も特別なことはなく、他の相談事項と同じことに気をつけるべきということですね。

例えば、志望校を選択する時。

東大に行くか慶應に行くか迷っていたとします。誰に相談しますか?それぞれの大学の良さ・悪さは誰が一番知っていますか?その大学に行った先輩ですよね。この場合であれば、東大の先輩と慶応の先輩に相談するのが一番その大学の内情を理解できます。

また、先輩1人ずつに聞くのは結構リスクです。例えば、体育会系で部活に所属している人の目線とわいわい系のサークルに所属している人では意見が異なる可能性が高いからです。つまり、個人の主観が入っているので、相談した回答の信頼性はそこまで高くないということです。

ただ、相談というのはその人の主観を聞きに行くものなので、そういうものです。なので、何名かに聞いて、できるだけ多くの視点でその情報を集めることが大切です。東大と慶応、それぞれ10人ずつの先輩に聞けば、大体それぞれの大学が見えてくるはずです。

起業においてもこれと全く同じです。

基本は起業したいなら起業家に、それも複数人に相談に行くべきで、同じ事業を先んじて行っている起業家に相談にいくべきです。経験してない人の相談に価値がないわけではありませんが、まずは経験者に行くことをお勧めします。

相談するときに最も大切なこと

最後に、相談する際に最も必要なことです。上で書いた大切な2つの事とは異なる内容です。

それは「最後は自分で決める」という事です。

「何のために相談しに行くのか」という相談の目的を忘れてはいけません。相談しに行くのは自分が進むべき道(意思決定)に迷っているからです。

・ 何で起業すればいいのか。

・ どう資金調達すればいいのか。

・ 初期ユーザーはどうやって見つければいいのか。

・ どうやってチームメンバーを見つければいいのか。

など、起業における無数にある選択肢の中で意思決定に迷い、その決定の精度を高めるために先人の知恵を借りているんです。回答はあくまでアドバイスです。

そのアドバイスを元に、最後は自分で決めましょう。自分で意思決定しましょう。

時には、AさんとBさんに同じ相談をしても、全く反対の意見を貰う時もあるでしょう。なぜなら回答はそれぞれの意見であり、事実ではないからです。アドバイスに正解はありませんし、起業に正解もありません。

こういう場合、アドバイス=正解という発想で相談に行ってしまうと迷ってしまいます。回答を無視すればいいというわけでも傲慢になれという意味でもありません。全ての回答を参考にして、学びにさせてもらって、最後は自分で決めるという意味です。起業家として全責任を追うのは自分ですので。

まとめ

最後にまとめです。

以上、超実践、起業のいろはでした。「相談には何名か行った方がいい」と同様で、これはあくまで僕個人の一意見なので他の人の意見も踏まえつつ、参考として気軽に読んでみてください!何かの参考になれば幸いです。

三井 滉平氏

26歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役

U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。

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