起業コラム:クラウドファンディング

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クラウドファンディング
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【今更聞けない用語を解説】クラウドファンディング

今更聞けない用語解説シリーズ。
本日は「クラウドファンディング」について、です。
今やビジネスシーンだけでなく、世間一般の中でも知らない人はいない単語になってきた”クラウドファンディング”。
非常に多くのプラットフォームが生まれており、SNSのタイムラインを眺めていると、毎日いろんな人がクラウドファンディングに挑戦しています。皆さんの周りの方で挑戦した方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、そんな一般用語となった「クラウドファンディング」の”定義”や”種類”に加え、”実践方法”までを説明してきます。

クラウドファンディングとは?

そもそもクラウドファンディングとは一体なんなのか。その定義について、まずは解説していきます。
クラウドファンディングとは「インターネットを介して、不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達すること」です。
語源としては、群衆を表すCroudと資金調達を表すFundingを合体させてクラウドファンディングと表現されるようになりました。
クラウドの部分を、”雲”を表す”Cloud”と勘違いしている方も多いですが、正式には”群衆”を表す”Croud”が正解です。

Croud(群衆)+ Funding(資金調達) = CroudFunding

クラウドファンディングの歴史

近年、その存在が盛んに叫ばれるようになったクラウドファンディングですが、意外に古くから存在しています。
その”原型”は17世紀初頭から見られていたと言われています。
書籍の販売にかかる費用を公募し、その見返りとして書籍の最後にお金を出してくれた人の名前を入れる等の行為が実際に行われていました。これは今でいうクラウドファンディングの仕組み、そしてリターンと全く同じ行為です。
その他にも、自由の女神の建設は市民からの少額の寄付で成立し、ルーブル美術館も美術品の修復に市民からの寄付を募ったこともありました。
このようにインターネットは介しておらず、クラウドファンディングという名前はないものの、”不特定多数の人から少額の資金を集める行為”は古くから存在していました。
その後、インターネットの発展に伴い、2000年代初めから、インターネット上で不特定多数の人から少額の資金を集めるプラットフォーム、いわゆるクラウドファンディングのプラットフォームが生まれました。
始まりは、2001年の「ArtistShare」というプラットフォームだと言われています。その後はクリエイティブなプロジェクト向けのクラウドファンディングサービスが次々と設立され、特に2008年の「Indiegogo」や2009年の「Kickstarter」は、世界最大のクラウドファンディングといわれるまでに発展しています。
日本でも、仏像の改修にお金を募るといった動きは古くから存在していましたが、クラウドファンディングプラットフォームが初めて誕生したのは、2011年「READYFOR」だと言われています。
その誕生や認知度を広める最初のきっかけとなったのは、2011年の大震災です。復興支援を目的とした寄付型のクラウドファンディングが一気に有名となり、日本にクラウドファンディングという選択肢が生まれたのがこの頃です。
そこから日本にも数多くのプラットフォームが生まれ、現在では資金調達の一手段としてメジャーな選択肢までに成長しました。

クラウドファンディングの種類

現在、クラウドファンディングには多くの種類が存在しています。あまり使われない細かい種類は省き、ここでは大きく3種類をご紹介します。

日本における一般的なクラウドファンディングプラットフォームは、そのほとんどが「購入型」で実施されており、リターンを設定し、それを購入してもらうことで資金調達をしています。
社会課題の解決や復興支援等の場合は寄付型が用いられることもあります。また、近年のその存在感が増してきているのが金融型のクラウドファンディングです。
主に”株式投資型クラウドファンディング”と呼ばれ、小口投資家から資金を調達し、リターンには会社の株式を発行するという仕組みです。

クラウドファンディングを実践するには?

クラウドファンディングは、融資や出資等の資金調達方法と異なり、どんな人でもどんなプロジェクトでも資金調達を行える”可能性”がある、画期的な方法です。
ただ、クラウドファンディングをやれば誰でもお金が集まるわけではなく、入念な準備が必要となってきます。
ここでは「初めてのクラウドファンディングに挑戦してみたい!」と思った方に向けて、実践に向けたステップを解説していきます。

大きく6ステップに分けられます。
1. プロジェクトの策定、目標金額の決定
2. 実施するクラウドファンディングの種類の決定
3. 実施するプラットフォームの決定
4. 公開ページの作成(文章・リターン等)
5. 公開、資金調達
6. 完了、入金
それぞれについて簡単に解説していきます。

1、プロジェクトの策定、目標金額の決定

当たり前ですが、クラウドファンディングは資金調達の1つの手法なので「なんのお金をいくら集めるか」の決定がなければ始まりません。まずはここを設定します。 そして、プロジェクトの性質や目標金額の大小によってはクラウドファンディングは適切じゃない可能性もあるので、他の資金調達方法(融資や出資等)も合わせて比較してみましょう。

2、実施するクラウドファンディングの種類の決定

購入型・寄付型・株式投資型のどれが最適かを、それぞれのメリットデメリットを比較しながら検討します。一般的にほとんどの方は「購入型」で実施しています。

3、実施するプラットフォームの決定

現在、日本には40個以上のクラウドファンディングプラットフォームがあると言われています。その中から”どのプラットフォームにするか”を決定します。 映画に特化、エンタメに特化、モノづくり系に強いなど、それぞれのプラットフォームには色があるため、自身のプロジェクトによって、適切なプラットフォームを選定しましょう。

4、公開ページの作成(文章・リターン等)

いよいよここからが実際にクラウドファンディングを行うためのページ作成に入ります。プロジェクト名、バナー、文章、リターン等を設定します。作成が完了したらいよいよ公開です。

5、公開、資金調達

公開後はとにかくこまめに情報発信を行い、目標金額に到達するように全力を尽くします。

6、完了、入金

プロジェクトの公開期間が終了したら、クラウドファンディングが終了し、指定の口座へ入金がなされます。
以上、大きく6ステップでクラウドファンディングを実践していきます。
ただ、プラットフォームの選定や公開ページの作成など、初心者は何をすればいいのかが難しいところもありますので、まずは身近なクラウドファンディング経験者がいれば、その方に相談しに行くことをお勧めします。 また、プラットフォームによっては、文章やリターン設計の添削までしてくれるところもあるので、そういったプラットフォームを活用するのもお勧めです。

まとめ

最後にまとめです。

-クラウドファンディングとは「インターネットを介して、不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達すること」です。
– その語源は「Croud(群衆)+ Funding(資金調達) = CroudFunding」です。
– 古くからその原型は存在していたが、インターネットの発展に伴い、2000年代からクラウドファンディングプラットフォームが生まれた。
– 購入型・寄付型・金融型の3種類が存在する。
– 誰でも挑戦は可能だが、初めての場合は難しいところもあるので、経験者やプラットフォームの相談窓口に行くことがお勧め。

いかがだったでしょうか。クラウドファンディングの基礎的な内容を解説してきました。
ご自身のクラウドファンディングについての知識が少しでも増えていれば幸いです。

三井 滉平氏

26歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役

U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。

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