U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。
【超実践:起業のいろは】チームメンバーってどう探せばいいですか?
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【超実践:起業のいろは】チームメンバーってどう探せばいいですか?
超実践、起業のいろはシリーズ。
本日は「チームメンバーの探し方」について、です。
非常に多く質問される内容であり、起業家によって回答が分かれる内容でもあります。
この記事では、僕自身の経験も踏まえながら「起業を目指す人の一歩目」についてオススメの方法をお話ししていきます。
そもそもチーム(組織)とは何か
質問の回答の前に、大前提となる「チーム(組織)とは何か」について深掘りしていきます。ここをしっかりと理解しておくことがチームメンバーを探す際にも必ず役に立ってきます。
ではまず定義から参ります。
組織は、共通の目標を有し、目標達成のために協働を行う、何らかの手段で統制された複数の人々の行為やコミュニケーションによって構成されるシステムのことである。
(by wikipedia)
難しい言葉が並んでいますが、簡単にまとめると「組織とは目標達成のために必要な人材が集まった集団」と言えます。
ここで大切なのは「目標達成のために必要な人材が集まっている」という点です。
つまり、人が集まれば組織というわけではなく、掲げている目標があり、そこに必要な人材を集め、その組織で目標達成を目指す動いていくのが起業(経営)ということです。
今までの学校でのコミュニティーや、友達の集まりとは少し定義が異なるので、ここの注意が必要です。
よく例えられるのは、ジグソーパズルです。完成すれば一枚の絵が出来上がるので、そのパズルを一枚一枚探して埋めていく作業こそが仲間探しです。
webサービスを作るのであれば、エンジニアやデザイナーが必要ですが、イベント会社を作るのであればひたすら人と話すことができる人が最適かもしれません。
なので、そもそも人を集める前に「目標は何か」そして「その目標達成にはどんな人が必要なのか」この2つを自分の中でしっかりと言語化してから、仲間探しに動いていく必要があります。
どんな人を仲間にするべきか
その流れで「仲間にすべき人」についても解説していきます。
結論「スキルフィットとカルチャーフィットが大切」です。
▼右がスキル軸、上がカルチャー軸で右上が最適です。
これは仲間探しのときに必ず言われる原則なので、必ず抑えておきましょう。
スキル軸:目標達成に必要なスキルを持っているか否か
これは比較的わかりやすいですよね。先程の具体例と同じで、webサービスを作るならエンジニアリングスキルを持った人を仲間にすべきだけど、別の会社ならその目標達成に必要だと思うスキルを持ってる人を仲間にするべきです。
そして、大切なのがもう一つの軸です。
カルチャー軸:価値観がマッチするか(理念やビジョン、バリューなど)
物凄く優秀でスキルを持っているが、カルチャーがマッチしない人は仲間にすべきではありません。カルチャーというのは、その会社が目指している場所、大事にしている価値観などです。
創業期においては、創業者自身の価値観とマッチしているかどうかが非常に大切です。
ここは友達関係をイメージすればわかりやすいかも知れません。人柄も良いし悪い奴じゃないけど、なんかノリが合わないクラスメイトって誰しもいると思います。それと近いです。
相手の人柄もよくて、スキルも持っているけど、なんか気を遣ってしまうとか、ちょっと価値観が合わなそうだと思ったら、会社が進んでいく中で、どこかで喧嘩して離れてしまうことが多いです。
もちろん、このスキルとカルチャーを完璧に理解することは難しく、どれだけ経験がある起業家の方でも失敗してしまう事もあります。なので、大前提この仲間探しの作業はとても大変で難しい作業です。
ただ、どれだけ優れたサービスもそれを生み出すのは人なので、起業において人探しは最も大切な作業と言っても過言ではありません。
なので、原理原則を意識しながら、自分なりにいい人を仲間にできるように試行錯誤してみましょう。web上には失敗談も多々乗っているので、そういった情報を見てみるのもおすすめです。
どうやってチームメンバーを探せばいいのか
ここから本題です。質問への回答になります。ここに来るまでに少し寄り道をしてしまいましたが、上で書いた事を踏まえた上でぜひ読んでみてください。
では、いきなり結論にいきます。
当たり前の事を地道にやるしかないです。
人からの紹介、イベント参加、webで募集、DM、とにかく思いつく限りの全ての手段を実行して、出会う母数を増やす。
そして、気になる人がいれば、精一杯口説き続ける。これしかありません。
これも拍子抜けの答えかも知れませんが、正直チームメンバー探しに近道はありません。とにかく色んな人に会いに行って、気になる人がいたら徹底的に口説くしかありません。
僕自身、エンジニアを探そうと思った時は思いつき限りの全ての行動をしました。知り合いに紹介をお願いしたり、webで募集をかけたり、エンジニアが来そうなイベントはとりあえず全部参加してました。
その中で、とあるイベントで出会った人で気になった人がいたので、連絡先を交換し、何回か個別で話し、一緒にやってくれませんかと声をかけ続けました。
友達など、今までの人間関係の中で一緒にやってもいいのですが、大切なのは上で書いた通りで、「目標達成にとって必要な人材なのか」と「スキルとカルチャーがフィットしているか」です。それがマッチしていれば友達と一緒にやってもいいと思います。
▼もう少し詳しい見つけ方や考え方に関しては、こちらの記事に詳しく書かれているので、ぜひ読んでみてください。
まとめ
最後にまとめです。
– 組織とは目標達成に必要不可欠な人材が集まった集団である。
– 仲間にすべきはスキルとカルチャーがフィットした人材である。
– 仲間探しに近道はない。とにかくあらゆる手段で多くの人と出会うこと。そして気になった人を口説き続けること。
人に関する悩みは起業や経営において最も多い悩みかも知れません。誰とやるか、その中でも創業期の仲間は特に大事なので、色々勉強しつつ、行動してみてください。
この記事が何かの参考になれば幸いです。
三井 滉平氏
26歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役