【今更聞けない用語を解説】1on1ミーティング

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1on1ミーティング
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【今更聞けない用語を解説】1on1ミーティング

今更聞けない用語解説シリーズ。

本日は「1on1ミーティング」について、です。

起業に向けて行動していく中で、イベントや記事、本の中でこの言葉を見たことがある人もいるかもしれません。

この記事では、そんな「1on1ミーティング」の”定義”に加え、”実践方法”までを説明してきます。

尚、この記事はあくまで基礎的な内容ですので、もっと詳しく知りたい方は書籍や他の記事なども参考にしてみてください。

1on1ミーティングとは?

定義としては単純です。読んで時のごとく「1対1でミーティングをすること」です。ただ、単なるミーティングではなく、主に上司と部下の間で、定期的に行うミーティングのことを「1on1ミーティング」と呼びます。

基本的には、部下の成長を目的に行われ、プロジェクト遂行のために目標や成果を確認する面談とは異なります。

もともと米国のシリコンバレー企業が取り組みはじめたマネジメントの手法であり、日本ではYahooが導入することで有名な手法となりました。

ではなぜ1on1ミーティングが注目されているのでしょうか。

一言で言えば「働きがいを重視する働き方の浸透によって、社員1人1人が居心地良く働ける職場環境が求められてきたから」です。

この働きがいを重視する働き方の浸透について、少し深堀して解説します。

少し前に”モチベーション3.0”という本が出版され、話題となりました。

人のモチベーションはどこから生まれるのかを科学的に解説した本になっており、1.0、2.0に続き、3.0が見つかったという証明の本です。

モチベーション1.0は生理的な欲求によるモチベーションです。生死がかかったような場面で、生きるために行動するという人の根源的なモチベーションです。

そして、社会が形成されてきて日常生活において生死がかかる場面がほとんどなくなってきた時代が訪れます。そんな時に発見されたのがモチベーション2.0です。

このモチベーション2.0はアメとムチの賞罰によるモチベーションです。頑張れば報酬が貰えて、サボったら罰が与えられます。会社で言えば、成果報酬のボーナスと目標未達による減給がこれに当たります。それを避けるために必死で頑張ります。このモチベーションのことを2.0と呼びます。

人間社会では長い間、このモチベーション2.0が信じられてきて、今尚多くの組織(会社でも学校でも)この賞罰によるモチベーション設計が用いられています。ただ、ここに一石を投じたのがモチベーション3.0の出版です。

モチベーション3.0とは内なるモチベーションです。まさに働きがいという言葉に直結しますが、ワクワクするような内発的動機によるモチベーションで行動する時が、賞罰によって行動する時よりも遥かに生産性が高く結果が出せることが証明されました。

その結果、多くの会社がこのモチベーション3.0による働き方を取り入れ始めました。会社としてより成長していくためには、一人一人のモチベーションが上がることが最優先事項だからです。

その流れで生まれたのが「1on1ミーティング」です。

他にも「心理的安全性」の概念が生まれ、「OKR」という目標管理手法が生まれるなど、社員一人一人がワクワクでき、内なるモチベーションで頑張れるような組織体制が整い始めました。

なので、1on1ミーティングでは、目標や成果を確認するモチベーション2.0的な面談とは異なり、部下の成長などモチベーション3.0に直結するような内容を話す場所となります。

このように言葉の意味は単純ですが、その施策の背景を知ることで、実際に何を話すべきなのかが見えてきます。

どのように実践していけばいいのか

では、そんな1on1ミーティングをどのように実践していけばいいのか。

結論としては「試行錯誤をしながら改善していくしかない」に行き着きます。というのも、1on1ミーティングというのは、大きな概念は共通しているものの、何分間をどれくらいの周期で実施し、どのようなアジェンダなのかは、会社(チーム)によって異なるからです。

十人十色の方法があり、それぞれの会社で重視する価値観や社員の性格によっても異なる最適解があるので、実践していく中で改善していくしかありません。

なのでここでは、どの形の1on1ミーティングでも共通する大事なこと、そして初めて1on1ミーティングを実施する人に向けた具体的な行動例を書いていきます。

1on1ミーティングにおいて大事なこと

・目的を絶対に忘れない。何のために実施するのか、誰のための時間なのかを忘れると意味がない時間になってしまう。

・大事な時間として全員の共通認識を取る。すぐに効果が上がりづらく効果測定がしづらい施策のため、一見すると意味がない時間のように見えてしまう。担当者はなぜこの1on1に時間を使うことが大切なのかを全員に周知させる。

・改善を怠らない。アジェンダや時間や周期等、自分たちのチームに最適化できるように常に改善していく姿勢を忘れない。

初めて1on1ミーティングを始める際の行動例

1. 1on1ミーティングについての理解を深める。書籍や記事を使い、しっかりと理解する。

2. 実際の運用例を学ぶ。自分たちの運用を考える前に、他の会社での運用例を数多くインプットする、その中から自分たちに合いそうなものを探す。

3. 自社の運用方針を策定する。

4. 運用方針、そして1on1ミーティングの実施目的や背景について周知する。

5. 実行、そして改善。

以上となります。

まずは勉強、理解して、自社なりの方針を策定して実行。そして改善していくという当たり前のサイクルですが、これにつきます。

そして、1on1ミーティングの導入や改善が止まってしまう最大の理由として「チーム全員の優先順位を上げられない」ことが挙げられます。大事なことでも、行動例でも書きましたが「なぜ大事なのかの周知」がとても大切です。効果の見えづらい中でもきっちりと取り組んでもらい、改善に協力してもらうことで、長期的にモチベーション3.0に繋がるような組織へとなっていく一つの助けになるはずです。

▼1on1の基礎を学ぶには、こちらの本がおすすめです。日本でも早くから1on1を取り入れたYahooの事例が載っています。

まとめ

最後にまとめです。

・1on1ミーティングとは、主に部下の成長を目的とし、上司と部下が定期的に1対1のミーティングを行うこと。

・働きがいを重視する社会へと変化してきた中で、社員一人一人の働きがいを作るための手助けとなるような施策として注目されている。

・それぞれの会社によって運用方針が違うので、自社なりの方針を探す。

・効果測定がしづらい施策のため、その大事さをチームに理解してもらうことがとても大切。

以上、本日は1on1ミーティングの基礎的な内容について解説しました。実践していきたい方、さらに詳しく勉強したい方はぜひ他の本や記事も読んでみてください!

三井 滉平氏

26歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役

U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。

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