【今更聞けない用語を解説】web3

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【今更聞けない用語を解説】web3

今更聞けない用語解説シリーズ。

本日は「web3」について、です。

“今更聞けない”と言いつつも、2021年末から2022年にかけて話題となってきたこちらの用語。

この記事では、そんな「web3」について、ざっくりわかるように説明してきます。

尚、この記事はあくまで基礎的な内容ですので、もっと詳しく知りたい方は書籍や他の記事なども参考にしてみてください。

web3とは?

「web3」は定義が非常に曖昧で、多くの人がいろんな定義をしている単語です。広く言えば「ブロックチェーン技術によって、実現されようとしている分散型のweb世界」ですが、これだけ聞いてもよく理解できないというのが普通の反応でしょう。

「web3」を理解するには「web1」と「web2」を理解し、その流れで「web3」を理解すると頭に入ってきやすいです。

そうです。”3”というのはバージョンみたいな数字を指しており、ブロックチェーン技術によって、インターネットバージョン3になって来ていることを指しているのが「web3」という単語です。

では、web1と2も踏まえ、web3についての詳しい解説をしていきます。

ざっくりとイメージは下記の図のような感じです。

web3

1990年代からインターネットの歴史は始まりました。「最初は読み取り専用ページの時代」ということで、基本的に企業が情報発信をし、一般ユーザーは読むだけの時代でした。

続いての「web2」の時代がまさに今です。SNSが発展したことで、読むだけでなく発信することが可能となりました。双方向に発信と受信ができるようになった現代こそがweb2の時代であり、これは今も続いています。

そんな中で、これから始まろうとしている時代が「web3」です。web3では、ブロックチェーンを活用することによって、「情報の所有」が可能になり、「分散化が進む」と言われています。

今までのweb2では、誰でも発信は可能になりましたが、その発信した情報(コンテンツ)の所有権は100%自分になかったんですね。GAFAをはじめとする企業が提供するプラットフォームにありました。YouTuberはYouTube側がアカウントをBANするとその瞬間に収益が絶たれますし、1サービスのサーバーダウンによって、多くの人が混乱する事態が発生します。

そういった課題感に対して、web3ではプラットフォームも一企業がコントロールするのではなく、ブロックチェーンを活用して分散化していく動きが加速していきます。

ただ正直、この辺りの説明は、言葉にすると何となくは理解はできるが、まだweb2の時代を生きている僕たちにとって理解がしづらいというのが本音の人も多いと思います。僕もその1人でした。NFTがデジタルデータに価値がつくと言っても、デジタルに価値って何だ?を体験してないので納得ができないんですね。

なので、納得感を持って理解することはまだ難しい面も多いと感じています。この記事ではweb3の何となくの理解ができ、今後ニュースなどでweb3系のニュースがアンテナに引っかかる参考になればと思って書いています。そんな気持ちで気軽に読んでくださいね。

記事の途中でしたが、難しい話が続いたので、そもそも理解が難しい話という案内を入れさせていただきました。

なぜ注目されているのか

そんなweb3が注目されている理由は「web2の現代に対する反感」があるからです。SNS時代が抱える大きく2つの課題を解決するのがweb3です。

それがこちらです。

web3

web3の説明で書いた内容にも被ってくるのですが、やはり現代の圧倒的強者であるGAFA等のITプラットフォームの独占に危機感や嫌悪感を感じている人が多く、それを解消するのがweb3というのが王道の考え方です。

個人情報を取られて、勝手にトラッキングされ広告を出されたり、個人情報が流出してしまう現代において、自分の情報は自分で守り、流出しないようにしようという思想です。それが実現できるのが改善困難なブロックチェーンの仕組みであり技術です。

もちろん、広告でマネタイズしているから僕らが無料でサービスを利用できたり、ITプラットフォームの弛まぬ改善があるから良いサービスを受けられていることもまた事実ですので、web2が完全に悪だと言うわけではありません。

ここは世界的にも意見が分かれており、web2のサービスが完全になくなり、web3型のサービスになると主張している人もいれば、web2も残り、web3も生まれて選択できるようになると主張している人もいます。どちらになるかは現時点ではわかりませんが、ここ数十年で答えが明らかになっていくと思います。

まとめ

最後にまとめです。

・web3とは「ブロックチェーン技術によって、実現されようとしている分散型のweb世界」である。

・読み取りだけのweb1、発信もできるようになったweb2に加え、所有と分散化が進むのがweb3の特徴。

・現代の巨大ITプラットフォームの独占的なあり方に疑問を呈した分散型の思想がweb3であり、web2の課題を解決する可能性が秘められている。

・未来はまだ定まっておらず、どう転ぶかはわからない。

以上、web3についての話でした。

途中でも補足を入れさせてもらいましたが、web3は新しく出てきた考え方であり、僕たちがまだ体験したことがない世界の話なので、体感として理解することが難しい単語です。

ただ、選択肢を知らないだけで起業家にとっては不利なことも多いので、最低限の知識やイメージを持ちつつ、冷静に知識をインプットしていく必要があります。この記事がその第一歩として何かの参考になっていれば幸いです。

三井 滉平氏

26歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役

U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。

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