【今更聞けない用語を解説】メタバース

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【今更聞けない用語を解説】メタバース

今更聞けない用語解説シリーズ。
本日は「メタバース」について、です。
“今更聞けない”と言いつつも、2021年末から2022年にかけて話題となってきたこちらの用語。
この記事では、そんな「メタバース」について、ざっくりわかるように説明してきます。
尚、この記事はあくまで基礎的な内容ですので、もっと詳しく知りたい方は書籍や他の記事なども参考にしてみてください。

メタバースとは?

まず前提として、最近有名となってきた「メタバース」という単語には、明確な定義が存在しません。世界中の投資家や起業家がそれぞれの定義する”メタバース”を実現するために多くのサービスを作っている状況が2022年現在です。
その中でも多くの場合において使われる定義をここではご紹介します。ただ、これが唯一の正解ではありませんので、ご注意ください。

▼尚、その他のメタバースの定義や具体事例をもう少し勉強してみたい方はこちらの記事がおすすめです。

メタバースの語源と歴史とは?

メタバースの定義や未来に関しては意見が分かれるところですが、その語源と歴史に関してはすでに起こったことであるため、共通の知識として学ぶことが出来ます。メタバースを理解するために、その語源と歴史についても説明していきます。
まずは”語源”について。
メタバース(metaverse)とは、英語の「超(meta)」と「宇宙(universe)」を組み合わせた造語で、SF作家ニール・スティーヴンスンが1992年に発表した作品「スノウ・クラッシュ」に初めて登場しました。
「スノウ・クラッシュ」のあらすじ:
30分以内に配達できなければ、死が待っている…マフィアが経営する高速ピザ配達フランチャイズの“配達人”ヒロ・プロタゴニストは、世界最高の剣士にして、腕ききのハッカー。仮想空間のメタヴァースでスノウ・クラッシュと呼ばれる新種のドラッグを試してみないかと誘われたことから、とんでもない事件にまきこまれていくが!?近未来のアメリカをスピーディに駆けるハッカーたちの活躍を描くネット世代のためのSF。

今から見ればかなり前の1992年の小説で出てきた単語が元となっているんですね。それが30年越しにワードとして有名になるのはかなり珍しいですね。
続いて、メタバースの歴史です。
実はメタバースというのは今が3度目のブームと呼ばれています。メタバースの元祖とも呼ばれる「Habitat(ハビタット)」は1986年に誕生し、1990年に日本でサービスを開始しています。

▼ 当時のHabitatのPR動画

続いて、メタバースがブームとなったのは2007年の「Second Life」がリリースされた時です。厳密に言えば、「Habitat」はあまり日本では話題にならなかったため、当時の多くの日本人はこの”Second Life”でメタバースというものを知りました。

▼当時のSecond LifeのPR動画

そして現在ですね。Facebook社がMetaに名前を変えたり、Microsoftもメタバースに参入を表明したり、エンタメから仕事の分野まで、多くの会社がこのメタバースに巨額のお金を投資しています。
そんな話題となっているメタバースですが、この先どのように発展していくかに関しては、最初に説明した通り、かなり意見が分かれています。
そもそもどこまでを指してメタバースと呼ぶのかが意見が分かれているため、この意見が分かれるのは当然かもしれません。そして、メタバースは単独で存在するものではなく、NFT等のブロックチェーンによるインターネット業界の変化(web3)にも関連するワードなので、未来予測は非常に複雑です。
今できる事として、主要なメタバース企業の動向をチェックして、どういった世界になっていくのかを常に情報収集していくことかもしれません。

まとめ

簡単に記事のまとめです。

・ メタバースは定義が定まりきっていない単語。
・ 多く使われている意味は「3D空間上でアバターを用いて交流できるサービス」。
・ 今現在は3度目のブームであり、その語源はSF小説から来ている。
・ 今後の未来予測はまだ定まっていないことが多いので、情報収集が必要。

まだ定義が定まっていない単語なので、少し抽象的な解説になってしまったかもしれませんが、全体像がなんとなく伝わっていれば幸いです。

三井 滉平氏

26歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役

U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。

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