【3分でわかる起業の基礎】ティール組織

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ティール組織
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【3分でわかる起業の基礎】ティール組織

3分でわかる起業の基礎シリーズ。

本日は「ティール組織」について、です。

数年前に話題となったこちらの単語。何となくは理解しているものの、深い理解まではない人も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんなティール組織の定義、そして他の組織形態との違いなど、ティール組織の基礎について説明していきます。

ティール組織とは?

読んで字の如くティール組織は”組織形態”の1種類です。数年前から話題となり、”組織の理想系”とも呼ばれてきました。ただ実践できている会社は少なく、理想ではあるものの、実践がとても難しい組織とも呼ばれています。

ではそんなティール組織とは一体何なのか。

ティール組織とは

最近のホットワードで言えば「DAO(自立分散型組織)」に近い概念かもしれません。ティール組織はワントップやマネージャーがグイグイ引っ張っていくのではなく、メンバー1人1人が自分の意思で目標に向かって努力していく組織です。

イメージで言えば、先生や学級委員が何でも決めるクラスと、みんなの話し合いで物事を決めていくクラスといった感じでしょうか。ティール組織=多数決ではないので、厳密に言えば異なりますが、決める人と実行する人という区別がなく、全員が決めるし実行する組織こそがティール組織です。

このティール組織を実現することで、従業員1人1人の裁量が大きくなり、モチベーションが増加します。また、裁量権が大きいことで優秀な人が集まるようになります。結果として会社全体の業績が上がっていきます。

ただ、良いことづくめのように思えるティール組織ですが、1人1人に裁量を移譲することは想像よりも難しく、実際に完璧なティールで回っている組織は世界中を探してもほとんどありません。実際はティール組織のエッセンスや思考性を取り入れて、一部をティールっぽい組織にするなど、参考にされています。

ティール組織の歴史

ティール組織の本質を理解するには、組織の歴史を理解する必要があります。ここも細かい歴史を辿ると複雑なので、大枠の歴史だけをまとめて整理して解説していきます。

それがこちらです。

組織の歴史

現在提唱されている組織の中で、最も理想的だと言われているのがティール組織です。その前もグリーン、オレンジ、レッドなどで表現されています。

大きな流れとしては”絶対的なワントップがいてその他大勢が実行する”レッド型の組織から、徐々に権限が移譲され、1人1人のやりがいを重視する組織に変わってきましたというのが組織の歴史です。

変化の理由としては、1人1人の人権が尊重されるようになってきた時代の流れもありますが、その方が会社として結果が出ることが証明されてきたという側面もあります。

心理的安全性という単語が証明するように、やりがいを持てる職場こそが従業員が最もパフォーマンスを発揮できる職場であり、会社の業績が上がっていくと言われています。

その最先端にいるのがティール組織ですが、繰り返し説明しているように、その理想と現実がまだ釣り合っておらず、世界中の組織で試行錯誤が行われている状態です。今後どのような組織になっていくのかまだわかりませんが、ティール組織のエッセンスが取り入れられることは間違いないように思います。

▼ティール組織という概念を広げた本がこちら。

まとめ

最後にまとめです。

以上、ティール組織についての解説でした!何かの参考になれば幸いです。

三井 滉平氏

26歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役

U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。

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