【3分でわかる起業の基礎】株式会社の仕組み

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【3分でわかる起業の基礎】株式会社の仕組み

3分でわかる起業の基礎シリーズ。

本日は「株式会社の仕組み」について、です。

そもそも起業とは何かにも関連する基礎中の基礎を解説していきます。

株式会社とは何か

まずはいきなり結論から入ります。株式会社とは「株式と引き換えに資金を調達し、経営活動を行っていく会社」のことです。

細かい辞書的な定義や意味合いは参考とする文献によって異なりますが、大きく言えばこのような定義となります。ポイントは「株式を引き換えに資金を調達」というところです。

この”株式”という概念を理解することが株式会社を理解することに繋がります。株式会社の大きな特徴として”株主(所有)”と”経営者(執行)”がわかれて存在しています。

その会社を所有している人が株主であり、その会社で実際に事業を運営(執行)している人を経営者(経営陣)となるわけです。もちろん、株主と経営陣が同じこともあります。

そして、“株主”というのはその会社の“株式”を持っている人の事を指し、その株式保有率によって会社に対しての意見が通せる度合いが変わってきます。

少しややこしいですね。株式=投票権であり、株式会社の意思決定はこの投票権の多数決で決まるイメージです。

例えば、資本金100万、1株1万円で作った会社だとします。初期で10万円出した人は10株(10%)持っており、60万円出した人は60株(60%)で、30万円出した人は30株(30%)となります。株式=投票権だとすると、トータル100投票権のうち、10と60と30を3人が持っているので、基本的には60株を持っている人が何でも決めれます。多数決の過半数51%以上を自分が握っている為です。

これが株式会社です。株主が出資し、その割合に応じた株を持つ。経営陣は株主に利益を最大化するために経営を頑張り事業を伸ばす。基本的にはこの関係が成り立っています。

基本的には創業者(経営者)が自ら出資して、大株主の状態で会社を経営することが多いですが、会社を大きくしていく過程で株式を放出することで資金調達を行っていき、徐々にその比率が薄まっていくことも多々あります。

この辺の知識はエクイティファイナンスと呼ばれる知識なので興味ある方は別の解説記事をご覧ください。

何となく、株式会社のイメージがついたでしょうか。

株式会社以外の主な会社の種類

基本的に世の中の会社のほとんどが株式会社で、これをお読みの方が起業する際もほとんどの方が株式会社であると思いますが、別の会社の種類もありますので、ご紹介します。

“主な”会社の種類と表記させていただいた通り、この他にも学校法人・財団法人・宗教法人など、会社の種類自体は数多く存在しますが、かなり特殊な法人なので一般の人が立ち上げるとしたらこの4種類のどれかになると思います。そして、この中で最もポピュラーなのが株式会社です。

この4種類の中でも大きく分類すると株式会社・合同会社と一般社団法人・NPO法人に分類されます。この違いは営利法人か非営利法人かという点です。前者が営利法人で後者が非営利法人です。

非営利法人というのは利益を出してはいけないというわけではありません。法人である以上、利益を出さなければ存続していくことはできません。利益が目的ではない、株主に還元する必要がない、そういった意味です。

主に社会課題の解決を行う事業の場合にこの2つの法人が用いられることがあります。NPO法人の方が信頼性が高く様々な補助が受けられますが設立手続きが煩雑で、一般社団法人は簡単に設立できますが、NPOほどの補助が受けられないという特徴があります。

営利法人である株式会社と合同会社の最たる違いは株式を発行できるか否かです。合同会社は株式の発行ができません。厳密に言えば売上に対する税率(控除額と言います)も異なり、簡単に言えばめちゃくちゃ売り上げが出ているなら株式会社にした方が税金が安いよ!という違いもあります。

このように法人にも種類がありますので、ぜひ自分が行う事業によってなんの法人を作るべきなのかの視点に立って考えてみてください!

まとめ

最後にまとめです。

以上、株式会社の仕組みについてでした。もう少し深い定義や歴史的な背景もありますが、そこまでいくと深い話になるのでこの記事では全体像が何となくわかるようになるべく情報を無くして書いてみました。会社についての理解が深まるきっかけとなれば幸いです。

三井 滉平氏

26歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役

U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。

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