U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。
【3分でわかる起業の基礎】フロントエンドバックエンド
-
#起業の基礎
-
#フロントエンド・バックエンド
【3分でわかる起業の基礎】フロントエンド・バックエンド
3分でわかる起業の基礎シリーズ。
本日は「フロントエンド・バックエンド」について、です。
この記事では、フロントエンド・バックエンドの定義、学ぶ理由、使い方までを説明していきます。
フロントエンド・バックエンドとは?
主にマーケティングや経営戦略の領域で使われる単語です。かなり基礎的な単語ですが、物凄く多くの場面で活用されている知識ですので、この記事でその全体像を解説していきます。
まずは定義からです。
参考文献や経営者によって、細かいニュアンスの違いはあれど、大まかな意味は同じです。フロントエンドは集客用の商品で、バックエンドが収益用の商品です。
もう少し詳しく解説すると、フロントエンドは利益度外視の商品です。あくまでバックエンドの商品を販売するためのフロントエンドですので、その商品単体で利益が出ていなくても、赤字になっていてもバックエンドで回収できれば問題ありません。
何となくはわかるけど、実際のイメージが湧きづらいと思うので、具体例を用いて解説します。
動画ストリーミングサイトや音楽のサブスクなど、webサービスの多くに存在する無料お試し期間はフロントエンドです。まずは無料でサービスの良さを体感してもらうことで、バックエンドの有料課金に繋げていきます。
他にも特にチェーン系の飲食店の明らかに安い食事もフロントエンドのことが多いです。例えば、100円マック。100円ではおそらく利益は出ていませんし、家賃や人件費を考えれば赤字だと思います。ただ、100円マックが食べたくてやってきた人がポテトを頼んだり、ドリンクを頼んだりすることで収益が上がっていくんですね。
これは書き方や感じ方が非常に難しく、一見すると消費者を騙しているように感じる可能性がある知識ですが、そんなことはありません。バックエンドには素晴らしい商品があることが大前提で、ただいきなりバックエンドの商品を買うのは消費者側のハードルが高いので、そのハードルを下げるためにフロントエンドが存在するイメージです。
このように、事業を作る際にはバックエンドの開発(価値がある収益が上がる商品)はもちろんですが、その商品を販売するためのフロントエンドの設計も同様に大切となってきます。
フロントエンド作成において大切なこと
少し復習するとフロントエンドは集客用に商品で、バックエンドは収益用の商品でした。つまり、フロントエンドで集客し、バックエンドで収益を上げることがよくある経営戦略の1つです。
このようにバックエンドがある商品ではより効率よく販売するためにフロントエンドが用意されることがありますが、実際にどのようにフロントエンドを作ればいいのかについてはあまり解説されていません。この記事ではそこを深ぼって書いていきます。
まず大前提のフロントエンドのゴールは「バックエンドに繋げる」ことです。この大前提を忘れずに、フロントエンド作成において大切なことをいくつかピックアップしてみました。
・利用ハードルが低く、集客に繋がること。
フロントエンドの集客や利用に壁が合っては意味がないので、まずはここが大切です。
・バックエンドの価値が伝わること。
続いて意外に忘れがちなのがここです。集客ができればフロントエンドだと勘違いしてしまう人がいます。例えば、プレゼント企画(Twitterフォローや新規登録でXXプレゼント!など)を行えば確かに人は集まります。ただ、そこからバックエンドの商品を買ってくれるかと言えば話は別です。あくまでバックエンドに繋げるためのフロントエンドであることを忘れてはいけません。
・満足させすぎないこと。
これもバックエンドに繋げること前提の話につながります。例えば、100円マックがビックマック並みに豪華なハンバーガーやセットであれば、みんなバックエンドを頼まずに100円で満足してしまいます。フロントエンドにも価値がなければ人は来ないのですが、満足させすぎるとバックエンドを買う理由がなくなるので、注意が必要です。
以上、これらのポイントを意識しつつ、人が集客でき、スムーズにバックエンドに繋がるようなフロントエンドを考えてみてください!!
まとめ
最後にまとめです。
・フロントエンドは集客用の商品で、バックエンドは収益用の商品のことである。
・フロントエンドで集客し、バックエンドを販売することで収益を上げていく。
・いきなるバックエンドを購入するのは消費者にとってハードルが高いため、フロントエンドでそのハードルを下げる。それによって購入ハードルが下がり、購入される確率が上がる。
・あくまでバックエンドに繋げるためのフロントエンドであることを意識し、フロントエンドを設計していく。
以上、フロントエンドバックエンドの話でした。集客の話でもあり、経営戦略の話でもあるこの知識はビジネスの世界ではかなり基礎的な知識です。ただ、おそらくほとんど全ての会社がこの考え方を用いて、商品やサービスの販売をしています。なのでとても大切な知識です。
自分の商品やサービスについて考えるのはもちろん、世の中の会社がどのように設計しているのかを分析してみるのも勉強になるのでぜひやってみてください!!
三井 滉平氏
26歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役