【今更聞けない用語を解説】GRIT

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【今更聞けない用語を解説】GRIT

今更聞けない用語解説シリーズ。

本日は「GRIT」について、です。

数年前に話題となったこちらの単語。この記事では、そんな「GRIT」について、ざっくりわかるように説明してきます。

GRITとは?

まずは定義から説明します。

GRITとは「やり抜く力」の事です。そして、そのやり抜く力は「情熱+粘り強さ」によって構成されています。つまり、何か特定の物事に情熱を燃やし、幾多の困難にも負けず粘り強く取り組み続ける力の事をGRITと呼びます。

その語源として、心理学者でペンシルバニア大学教授のアンジェラ・リー・ダックワース氏が提唱したGRIT理論が元となっている単語です。また、そのGRIT理論の中で「成功に最も必要な要素は、生まれや才能ではなくGRIT(やり抜く力)である」ということを提唱しています。

GRIT理論を発見する研究では、数多くの成功者をあらゆる観点で比較分析し、その共通点を探しました。そして、どんな分野であれ、並はずれた結果を残す成功者には断固たる決意があったと結論づけています。

具体的には、この2つの要素がありました。

1. 並外れて粘りが強く、努力家だった。

2. 自分が何を求めているかをよく理解していた

つまり、見事に結果を出した人たちの特徴は「情熱」と「粘り強さ」を併せ持っており、その2つの力を「グリット(やりぬく力)」と名付けました。そして、成功にはGRITが必要であると提唱しました。

▼GRITを一躍有名にしたTEDトークがこちら。

また、FacebookCEOのマークザッカーバーグもその重要性について発言し、さらに話題となりました。

達成の方程式とGRITを向上させる方法

成功のためにGRITが必要なことは上記で説明した通りですが、このGRIT理論の中でその重要性をさらに説明する際に用いられる「達成の方程式」についても説明します。

目標達成など、何かの物事を達成するためには何が必要なのか、ここを細分化した方程式です。多くの人はGRIT理論を耳にしたときに、”才能”の存在を持ち出して反論します。”結果が出てる人は才能があるからだ”という意見です。これは0か100かの問題ではないかもしれませんが、努力だけではどうにもならない、GRITは綺麗事すぎる、そう感じる人も多いと思います。

まず、GRIT理論では”才能”の存在を肯定しています。結論は変わらず”GRITが一番大切”ですが、その中で人にはそれぞれ”才能”が存在するということも同時に肯定しています。つまり、同じだけの努力をしても差が生まれる可能性があるということです。

ただ、才能の存在を肯定しても尚、GRITが一番大切であると提唱しているのには理由があります。それこそが達成の方程式で示されます。

ズバリ、GRIT理論で提唱されている達成の方程式とは。

達成 = スキル × 努力

そして、

スキル = 才能 × 努力

この2つの式こそが達成の方程式です。

達成というのはスキルを持った人間が努力をすることで初めて生まれるものであり、そのスキルを獲得するには才能×努力が必要だという式です。

例えば、エンジニアとして活躍する(達成)には、プログラミングスキルと努力が必要です。そして、そのスキルを手に入れるにはまたもや努力が必要です。生まれて持っての才能によって、努力する時間量に多少の差はあるかもしれませんが、そこは些細な差であって、結局は達成には努力が一番重要な要因であるということです。

結論、達成の方程式を一つの式にするとこうなります。

達成 = スキル × 努力 = 才能 × 努力 × 努力

もちろん、これも綺麗事に見えるかもしれませんが、研究の結果出てきた内容でもあります。成功(達成)には粘り強く努力し続ける力、つまりGRITが大切です。

そして、そんなGRITを身につけるにはGRITが高い環境に飛び込むことが大切です。周りの環境に大きく左右されるので、GRITが高い人たちといると、自然と向上していきます。そして、その向上には、興味・練習・目的・希望の4つの観点を意識し続けることが大切だと言われています。

まとめ

最後にまとめです。

以上、GRITについてでした。GRITに関しては提唱者が執筆したこちらの本が最も勉強になるので、ぜひご覧ください。

三井 滉平氏

26歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役

U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。

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