【3分でわかる起業の基礎】ソーシャル・イノベーション

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【3分でわかる起業の基礎】ソーシャルイノベーション

3分でわかる起業の基礎シリーズ。

本日は「ソーシャルイノベーション」について、です。

この記事では、ソーシャルイノベーションの定義や注目されてきた背景までを説明していきます。

ソーシャルイノベーションとは?

まずはその単語の意味から説明します。

        

ソーシャル・イノベーションとは、社会問題に対する革新的な解決法。既存の解決法より効果的・効率的かつ持続可能であり、創出される価値が社会全体にもたらされるもののことである。ソーシャルイノベーションを事業として起業すると社会起業家とよばれる。 (by wikipedia)

ソーシャル・イノベーションの具体的な定義は人によって異なる部分があるので、ここではWikipediaの定義を紹介させていただきました。

要するに「社会課題をイノベーション(ビジネス)を通して解決すること」を「ソーシャルイノベーション」と呼びます。そして、それを実践する起業家を社会起業家と呼びます。

ソーシャルイノベーションはあまり聞いたことがなくても、”社会起業家”という単語は聞いたことがあるかもしれません。”なんかいいことしてる人たち?”、”NPO?”、そう言ったイメージもあるかもしれません。

では、社会起業家と一般の起業家は何が違うのでしょうか?

まず、社会起業家が必ずしもNPO法人なわけではありませんし、NPO法人を運営している人全員が社会起業家なわけではありません。社会起業家で株式会社の人もいます。そして、広義の意味で全ての起業家(事業)は社会の課題を解決することで運営されているので、この人は一般の起業家でこの人は社会起業家という明確な区別があるわけではありません。

一般的に社会起業家と呼ばれる人は「社会の課題を解決するために事業化する」という人が多く、一般の起業家は「事業を作り、結果として社会にも寄与する」という順番が多いです。(上述した通り、どちらも社会に貢献することに変わりはないので、これはイメージの話です。)

例えば、途上国の貧困問題や水問題を解決したり、福祉問題を解決したり、いわゆるSDGsで叫ばれているような”社会課題”をビジネスとして解決していきます。

重要なことは”ビジネスとして解決する”という点です。寄付や一時的な支援ではなく、永続的にその問題を解決し続けられるように、きちんとマネタイズし、事業として社会課題を解決することに注力します。

なぜ注目されているのか

では、なぜここ数年でソーシャルイノベーションが一気に注目されるようになったのでしょうか。理由は数多くありますが、やはりその大きな理由はSDGsの盛り上がりとそれに付随する国家のルールメイキングにあります。

もはや一般用語となった”SDGs”は持続可能な開発目標という意味で、2015年に国連で採択されました。2030年までに達成したい17のゴールを掲げ、地球上の誰1人取り残さないことを誓っています。

その結果、日本だけでなく世界中で国家としてSDGsの推進に邁進しています。SDGsに絡んだ事業を行う企業に支援を行い、明らかに反した企業には税金をかけたり、活動できないような規制を進めています。結果、SDGsを事業として行う会社や起業家の需要が高まってきました。

そう言った背景から、ソーシャル・イノベーションは全世界的に盛り上がりを見せ、注目されてきました。そして、まだまだこの勢いは止まりません。SDGsは2030年までの目標達成を掲げた指標なので、むしろこれからより加速していくはずです。

その際に必要となってくる考え方や起業家としてのあり方が社会起業家であり、ソーシャルイノベーションです。

まとめ

最後にまとめです。

以上、ソーシャルイノベーションについてでした。正直、この分野は定義が難しく曖昧なところが多いので、より詳しく知りたい方はぜひ別の本や記事もご覧ください。

▼こちらの本はおすすめです。

三井 滉平氏

26歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役

U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。

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