【今更聞けない用語を解説】イーサリアム

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【今更聞けない用語を解説】「イーサリアム」
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【今更聞けない用語を解説】イーサリアム

今更聞けない用語解説シリーズ。

本日は「イーサリアム」について、です。

NFTブームも相まって、ここ数年で一気に有名となったこちらの単語。今日はそんなイーサリアムの基礎について解説していきます。

イーサリアムとは?

まずは定義からです。

イーサリアムとは、ヴィタリック・ブテリン氏によって開発されたプラットフォームの名称です。分散型アプリケーション(Dapps)やスマートコントラクを用いたサービスを構築するプラットフォームやプロジェクト全体を指してイーサリアムと呼びます。

そして、このプラットフォーム内で使用される仮想通貨をイーサ(英: Ether、単位: ETH )といいます。日本では、プラットフォームを意味するイーサリアムと通貨を意味するイーサをどちらも「イーサリアム」とする表現が普及しています。

この定義を聞いて少し意外と思った方も多いのではないでしょうか。多くの日本人はイーサリアム=仮想通貨の名前だと思っていますが、実はそれは一側面に過ぎず、イーサリアム=プラットフォームというのが正しい定義となります。

そんなイーサリアムには大きく2つの特徴があります。この特徴こそがビットコインや他の仮想通貨には存在しない特徴となります。

1. スマートコントラクト

ブロックチェーン技術を活用した自動契約システムのこと。その名の通り、自動で契約行為を実施できるため、信用の担保のために中央管理者が存在する既存のサービスのほとんどを代替する可能性を秘めている技術。これによってあらゆるサービスの仲介手数料がなくなるとも言われています。今現状のNFTでは、そのほとんどがこのイーサリアムのスマートコントラクトの技術によって成立しています。

2. Dappsのプラットフォーム

中央が存在しなくても稼働する分散型アプリケーション(dapps)を開発するためのプラットフォームとしてもイーサリアムは機能しています。例えるなら、Appleストアのような形で、イーサリアムが基盤となって、ソースも公開し、多くのサービスが生まれるプラットフォームとなっています。これによって、イーサリアム上で多くのサービスが誕生しています。

このような特徴を持っているため、イーサリアムは今後も非常に多くの活用方法が見込まれており、ビットコインに次ぐ世界第二位の時価総額を誇るプロジェクトでもあるわけです。

イーサリアムの歴史

ここからはそんなイーサリアムの歴史を簡単に振り返ります。

2013年:誕生

イーサリアムは当時19 歳のヴィタリック・ブテリン氏によって2013年に考案され、2014年に本人が立ち上げたイーサリアム財団を中心に開発が進められました。ヴィタリックはビットコインの技術や思想に感銘を受け、そのビットコインの手が届かない課題を解決するプロジェクトとしてイーサリアムを立ち上げました。

2014年:出資

考案から1年、イーサリアム財団が立ち上がった年でもありますが、この2014年にPayPay創業者でもある投資家ピーターティール氏から出資を受けました。ティール・フェローシップと2011年に開始した若手起業家育成プログラムで、大学を中退することを条件に、22歳未満の若者に2年間で10万ドルを投資している。そこに選べれたことによって出資を受け、イーサリアムの開発を進めた。

2022年:現在

イーサリアムは、フロンティア、ホームステッド、メトロポリス、セレニティーからなる 4 つの開発段階が明確に示されており、その方針に沿って開発が進んでいます。現時点では、最終段階に向けた取り組みが行われています。

さらに、昨今ではスマートコントラクトやDappsの価値が注目され始めて、NFTなど多くの新しい技術革新の基盤となるプラットフォームとしても注目されています。まだ課題は多く残るものの今後も非常に注目されるプロジェクトとして叫ばれています。

まとめ

最後にまとめです。

以上、イーサリアムについてでした。ブロックチェーンに関してまだあまり知らない人にとっては少し難しい説明かもしれませんので、この記事では基礎的なところの理解が進めばいいなと思っています!

三井 滉平氏

26歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役

U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。

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