【今更聞けない用語を解説】「DX」

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【今更聞けない用語を解説】「DX」
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【今更聞けない用語を解説】DX

今更聞けない用語解説シリーズ。

本日は「DX」について、です。

新型コロナウイルスの蔓延によって盛んに叫ばれるようになったこちらの単語。この記事ではそんなDXについて解説していきます。

DXとは?

DXとは、Digital Transformationの略語です。Transformationは「変容」という意味なので、DXは直訳すると「デジタルによる変容」となります。

つまり、デジタル技術を用いることで、生活やビジネスが変容していくことをDXと言います。

新型コロナウイルスの発生と蔓延によって、強制的にデジタル化が進み、経済産業省からも企業のDX化を推進する取り組みがなされています。

勘違いしてはいけないのは、コロナ禍によってDX化の需要が進んだことは間違いありませんが、コロナ禍でなくとも日本企業はDX化が求められていました。

ではなぜDX化が必要なのでしょうか。

コロナ禍によって物理的に人と出会えなくなったから、デジタルを使おう!という認識ではDX化の本質を理解することはできません。

少し広い話になりますが、モノづくりによって世界的に影響力があったかつての日本は、ここ20年のインターネットの波には完全に乗り遅れてしまいました。世界の時価総額ランキングで上位に君臨していた日本企業はインターネットによって世界の覇権を握ったGAFAなどテクノロジー企業に押し負けています。

昨年にはGAFAの合計株式時価総額は7兆500億ドル(約770兆円)に達しており、日本企業全体6兆8,600億ドル(約750兆円)を超過しましたことがニュースとなりました。

そんな日本において、デジタルを活用していくことは企業単体としてみても、国全体としてみても、再び競争力を取り戻すためには必要不可欠なことです。

なので、このコロナ禍で盛んにDX化が叫ばれていますが、これは一過性のものでは決してなく、あらゆる日本企業にとってこれからも成長し続けることができるかどうかの死活問題となっているわけです。

IT化との違いは?

そんなDXですが、実は名前ばかりが先行してしまい、その本質が誤って理解されていることも多いです。その誤った理解の中でダントツ1位が「デジタル化だからIT導入すればいいんでしょ」というDX=IT化と思ってしまっていることです。

DXと単なるIT化は異なります。

IT化との違い

その違いを簡単に整理したのが上の図です。少し難しい表現かもしれないので、もう少し深堀して解説します。

単なるIT化は一般的にプロセスの効率化です。例えば、今まで手作業で入力していたものをITツールを利用することで時間が10分の1に短縮されました!のように”量”が変化することを目的とします。

もちろんIT化が悪いわけでなく、積極的に導入していくべき考えです。そして、DXの中にもIT導入を検討することはあるので、全く逆の概念というわけではありません。

ただ、DXとIT化ではその目的やゴールが違います。

DXとはデジタルによる行動変容を指すので、デジタルを活用することで自社サービスやビジネスモデル、社内の作業自体に変革を起こすことを意味します。

経費の入力を手作業で行っているところに対してツールを導入することがIT化だとすれば、DXはその前提であるこの仕事いるのか?と疑うところから入ります。例えば、経費精算を全てクレカで行い記帳までをデジタル化するシステムを組むことでその仕事をする人すら要らなくなるなど、既存作業の時間を短縮するのではなく、前提から疑い、行動変容までを促す広い視野のことをDXと呼びます。

なので、単純にITを導入すればいいのではなく、その目的や前提を疑うところからスタートする必要があります。

まとめ

最後にまとめです。

以上、DXについてでした。日本企業はDXが遅れていると言われています。そんな中で新しい時代を作っていく若い起業家の方々はぜひDXの考え方を参考にしてみてください!この記事が何かの参考になれば幸いです。

三井 滉平氏

26歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役

U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。

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