U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。
【今更聞けない用語を解説】ブレスト
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【今更聞けない用語を解説】ブレスト
今更聞けない用語解説シリーズ。
本日は「ブレスト」について、です。
会社での会議や、学校内でもよく使われるこちらの単語。ただ、意外にその細かい定義や実践方法や注意事項までは意識していない人も多いかもしれません。この記事では、そんなブレストについて改めて解説していきます。
ブレストとは?
ブレストとは「ブレインストーミング」の略です。
数名の人が集まり、特定のテーマに対してアイデアを出し合います。
会社の会議でも、学校のグループ活動でも、至る所でこのブレストは活用されています。厳密に言えば、一人でアイディアを出すために思考することもブレストと呼ばれることもありますが、一般的には複数人で行うことを指します。
というのも、ブレストの目的はアイディアの発散(アイディアを数多く出す)にあるので、複数の人でディスカッションしたほうが先入観にとらわれずに新しいアイデアや改善策を引き出すことができるからです。
何かを決定するというよりも、”発散のための場所”として使われます。
少しだけブレストの話から逸れますが、そもそも会議には大きく「共有」「発散」「決定」の3種類があります。
・共有会議:全社の目標やビジョンや経営戦略、直近の結果や決定事項など、情報として共有しなければいけないことを話す為の会議。
・発散会議:とにかくアイディアを数多く出すことを目的とした会議。基本的に意思決定は発散→決定の順番なので、ここではとにかく量を重視する。
・決定会議:発散した内容や、プロジェクトでの決議事項を決定し、プロジェクトを具体的に前に進めるための会議。
なぜこの解説をしたのかというと、この前提を持っておくことで、より「ブレスト」の目的や位置付け、そしてこの後解説する注意事項が理解しやすいと思ったからです。
ブレストは共有や決定の場所ではなく、発散会議の場で使われる手法です。
実践方法と注意事項
では、ここからはブレストを実行していく手順とその際の注意事項について解説していきます。
まずは実践方法からです。
1. ファシリテーターを決める
まずは議長的なポジションの人を決めます。この人が先頭に立ち、ブレストを設計し、参加者を招集し、当日の運営を行います。
2. ブレストの目的を決める
必要な役職と人数の参加者を集めます。ブレストは全員が発言することが好ましいので、取り合えず呼んでおこうの人はいない方がいいです。
3. 参加者を集める
必要な役職と人数の参加者を集めます。ブレストは全員が発言することが好ましいので、取り合えず呼んでおこうの人はいない方がいいです。
4. 制限時間を決め、実施
むやみに時間をとっても出てこないことも多いので、制限時間を定めて、実施する。
組織によって、多少の違いはあるかもしれませんが、ざっくりこの流れで実行していきます。ただ、実行方法(開催まで)はそこまで大変ではありません。最も大切なのがブレスト中のルールです。それがこれから解説する”注意事項”です。
・ 批判をしない
あくまでブレストは発散の場所なので、他人の意見を否定してはいけません。とにかく数を出し続けることができる空気作りを全員で行います。
・ アイディアの深堀や決定はしない
多少の説明や質問はOKですが、一つのアイディアを掘り下げるのではなく、多数のアイディアを出していく場所です。
・本筋からずれない
必ずファシリテーターを用意し、本筋のテーマから剃れた時は軌道修正を行う。
以上、この3つがブレスト中の注意事項です。これらは全て上で解説した「ブレストは発散会議であり、共有でも決定の場所ではない」という前提が頭にあれば、自然と納得できるものではないでしょうか。
そして、文字にすると簡単そうなのですが、いざ実行してみると中々難しいです。どうしても相手のアイディアに反射的に反応してしまうことがあるので、ブレスト実施時には発散の場所であるという前提共有と、3つの注意事項を参加者全員に共有し意識してもらった上で実施することが好ましいです。
そして、本筋からずれたり、発散になっていない時はファシリテーターがその都度会議の方向性を修正していくことが求められます。
まとめ
最後にまとめです。
・ブレストとは「ブレインストーミング」の略です。
・数名の人が集まり、特定のテーマに対してアイデアを出し合います。
・会議には共有・発散・決定の3種類があり、ブレストはあくまで発散のための手法。
・ブレストは発散の場所なので、実行中にはアイディアの批判や深堀はしてはいけない。質よりも量を数多く出すことが大切。
・ファシリテーターはそういった前提を踏まえつつ、議論をコントロールしていくことが求められる。
以上、ブレストについてでした。多くの場面で実施されているブレストですが、実は本当の意味でブレストを実行できている組織は多くありません。この記事が自分の組織でのブレストの質向上のきっかけになると幸いです。
三井 滉平氏
26歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役