【今更聞けない用語を解説】フェムテック

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【今更聞けない用語を解説】フェムテック
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【今更聞けない用語を解説】フェムテック

今更聞けない用語解説シリーズ。

本日は「フェムテック」について、です。

数年前から話題となってきているこちらの単語。改めてその定義について解説していきます。

フェムテックとは?

まずは定義からです。

フェムテックとは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語のことです。より具体的には、女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる商品(製品)やサービスのことを指します。

例えば、生理痛の改善や月経周期の予測、妊娠中のQOL向上、不妊対策、更年期障害の改善、セクシャルヘルス(セックストイなど)、女性特有の病気などのケアをテクノロジーを活用して改善していくことをフェムテックと呼び、そのサービスを推進していくスタートアップのことをフェムテック企業と呼ぶ。

その市場規模は近年急拡大しています。ただ、いくつかの機関が調査し、複数の展望が存在しますので、それらをいくつか紹介させていただきます。

・コンサルティング会社エマージェン・リサーチの試算

2019年から27年にかけて年率16%のペースで市場規模が拡大し、27年には600億ドル(約6兆6000億円)まで成長することが予測されている。

・米調査会社CB Insightsが2021年に発行したレポート

現在のフェムテック市場は350億ドル(約3.8兆円)で、2025年までに500億ドル(約5.5兆円)にまで拡大すると予想している。

・女性の健康とウェルネス特化VC(Coyote Ventures)とFemtech Focus

2027年までに約138兆円規模に成長すると予測した。

かなり金額は異なりますが、これらは予測方法に違いはあるのはもちろんのこと、どこまでをフェムテックとして捉えるかで多少異なりがあるので、ここまで金額が異なるのでしょう。

ただ、いずれの調査結果も市場規模自体が急拡大していくことは共通しており、ここ数年でさらに大きな市場に広がっていくことが見込まれています。

なぜ今注目されているのか

では、なぜここ最近になってフェムテックが注目されるようになったのかについて解説していきます。その理由は大きく3つあります。

1.女性の社会進出

働く女性が増加することによって、今まで顕在化してこなかった課題が噴出してしまった。

2.ジェンダーに対しての価値観の変化

SDGsの浸透と共に、ジェンダーに対しての議論が世界各地で巻き起こるようになり、女性の社会的な地位が向上してきた。

3.テクノロジーの進歩

小型デバイスの開発やスマホの普及など、今までにないソリューションを生み出す技術的な基盤が整いつつある。

この3つがフェムテック急速拡大の大きな要因として挙げられます。

女性が働くようになり、ジェンダーに対しての価値観が変化してきました。もちろんまだまだ女性の管理職の割合が低いなど、様々な問題はあります。国によっても、人種によっても、価値観はバラバラで、主義主張もバラバラです。この問題はかなりセンシティブな問題でもあるので、ここでは触れませんが、世間一般的に少しずつ価値観が変化してきたことは事実です。

こういった変化によって、今まで顕在化してこなかった女性特有の課題が数多く噴出し、その解決が叫ばれるようになりました。

そして、その時代の変化の裏で起こっていたテクノロジーの進歩によって、デジタルを用いて解決できるソリューションが作れるようになってきました。

テクノロジーを活用しなくても女性の課題を解決する商品を作ることは可能ですし、今尚数多く存在しています。ただ、ここ20年のテクノロジー企業の繁栄を見ればわかるように、テクノロジーを活用することによって、より多くの人にサービスを提供することができるようになります。

なので、フェムテックという単語が作られ、一大市場として盛り上がってきたという背景です。

まとめ

最後にまとめです。

以上、フェムテックの基礎についての解説でした。この他にも○○テックと呼ばれる領域は数多く存在しますが、その普及の背景にはやはりテクノロジーの発展があります。より多くの人に届けられるようになった結果、企業としても収益が向上し、さらに良いサービスが届けられるようになるサイクルが回っていきます。

フェムテック企業の中にもかなり大きな会社になっているところもあり、まだまだ注目されている市場です。この記事が何かの参考になれば幸いです。

三井 滉平氏

26歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役

U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。

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