【今更聞けない用語を解説】サブスクリプション

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【今更聞けない用語を解説】サブスクリプション
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【今更聞けない用語を解説】サブスクリプション

今更聞けない用語解説シリーズ。

本日は「サブスクリプション」について、です。

“サブスク”と聞くと馴染みのある単語ではないでしょうか。ただ、事業主目線での話やなぜここまで注目されているのかについてはあまりわかっていない方も多いかと思います。この記事ではそんなサブスクリプションについて解説していきます。

サブスクリプションとは?

まずは定義からです。

サブスクリプション(subscription)」とは「定期購読、継続購入」という意味です。ちなみに、動詞の「サブスクライブ(subscribe)」は「定期購読する、定期購入する」という意味です。日本では”サブスク”と略されることが多いです。

ビジネスの世界で使われる”サブスク”は、Netflix等、商品やサービスを購入するのではなく、一定期間利用できる権利に対して料金を支払うビジネスモデルのことをさします。

近年、このサブスク型のビジネスがかなり増えてきました。

例えば、イラストレイターやフォトショップを提供する”Adobe”は2012年に単発売り切りモデルからサブスクモデルに切り替えました。当初はユーザーからも賛否が分かれる状態になりましたが、2022年現在は、その意思決定が功を奏し、過去最高益に達するなど、結果も出ています。

このAdobeの例はサブスク型のビジネスが語られる時に、具体例としてかなり使われることが多いです。

▼その変遷はこちらの記事に詳しく乗っているので興味がある方はぜひ!

アドビのサブスク

また、MicrosoftのWordやPowerPointも、昔はソフトを単発で販売していましたが、ここ最近は継続課金のサブスクモデルとなっています。

このようにほぼ全てと言っても過言ではないほど、世の中のビジネスモデルを根本的に変えてしまったのがこのサブスクリプションという考え方であり、ビジネスモデルです。

ではこのサブスクモデルにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

サブスクのメリットとは?

ここでは企業目線と顧客目線の両方から見ていきます。当たり前ですが、商売は顧客ありきですので、顧客にとってのメリットがなければそのビジネスモデルが流行ることはありません。

無料でユーザーを集めて広告で収益を上げる”広告モデル”が流行っている理由は、顧客が無料でサービスを使えて嬉しいからです。無料でインスタやFacebookやGoogleが使えるし、YouTubeもTikTokも見れて使えて嬉しいです。だから広告モデルが流行っているわけです。

同様にサブスクモデルも顧客にとって嬉しいモデルとなっているので、これだけ話題になっています。そして、このモデルが実は企業側にとってもかなり嬉しいモデルとなっているわけですね。

では、まずは顧客目線でのメリットから見ていきます。

・安くサービスが受けられる。

・サービスを利用するたびに料金を支払う必要がない

・いつでも登録や解約ができ、利用ハードルが低い。

主にこの3点です。例えば、Netflixには数万点の動画コンテンツがあります。これを全てデータ(DVD)で購入するとしたら、いくらかかるでしょうか?数万点と言わずとも、自分が見る作品数点を全て購入やレンタルしていたら、少なくとも月に数千円~数万円かかるはずです。

それがNetflixであれば、全て見放題で1,000円ちょっとなわけです。音楽のサブスクも同様です。

今では当たり前のように見放題で定額課金が定着していますが、改めて考えてみるとかなり顧客にとって嬉しいモデルですよね。しかも、いつでも入会できていつでも解約できるので入会ハードルも低いです。

・継続的で安定した収益を上げられる。

・顧客の利用状況や細かなデータが把握できるため、サービスの改善がしやすい。

・値段が安く、いつでも解約できるため、新規顧客獲得のハードルが低い。

主にこの3つです。

まず第一に安定した収益があげられることが大きなメリットです。単発の販売モデルの場合は、常に新規開拓を行い、一月でも売れない月があったら、その月の売上が極端に下がってしまいます。その結果、積極的な投資ができなかったりと、経営戦略にも影響を与えます。

一方で、サブスク型の場合は、入退会による多少の変動はあれど、来月いきなり売上が0円になることは基本はないので、安定した売上が見込め、積極的な投資を行うことができます。

さらに、常にサービスを使っている顧客を繋がっているので、データが溜まり、改善を反映させることで顧客により便利なサービスとして提供することが可能となります。

そして最後は顧客のメリットと共通して、安くいつでも入れて辞めれるという点から、新規顧客獲得のハードルが低いことが挙げられます。

ただ、顧客獲得が容易になったものの、販売モデルと同等の収益を上げるには時間がかかる(継続してくれないといけない)ので、LTVの考え方がより重要になってきます。

▼LTVの説明はこちら。

【3分でわかる起業の基礎】LTV

まとめ

最後にまとめです。

以上、サブスクリプションについての説明でした。

より詳しく勉強したい方はこちらの本がかなりおすすめなので、ぜひ読んでみてください!

サブスクリプションの本

三井 滉平氏

26歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役

U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。

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