【超実践：起業のいろは】起業に人脈って必要ですか？

超実践、起業のいろはシリーズ。

本日は「起業に人脈って必要ですか？」です。

僕自身、起業したい方の相談を延べ2,000人以上は乗ってきました。その中でもとても多いのがこちらの質問です。

この記事では、僕自身の経験も踏まえながらお話ししていきます

もちろんこの質問に限らず、人それぞれの回答や成功法則があると思いますので、これはあくまで僕なりの意見となります。それがこちらです。

この人脈あった方がいいですか？というのは、よく聞かれる質問ですが、回答は少し難しくもあります。

事実、起業は一人だけでは上手くいかないことが多く、チームメンバー然り、先輩起業家や投資家などの力を借りながら大きくしていくことが多いです。なので、人脈があることでスピードが加速したり、事業が上手くいくことは多々あります。

しかし、人脈だけで成功はできません。そして、人脈を作ることが目的で動き回っていても、あまり良い人脈ができないことが多いです。

あくまで自分の事業を推進させていく過程で必要な人たちと繋がっていくという考えが大切です。

「起業に人脈が必要か？」という問いに対しては、人脈があることで事業が加速することはあるけど、人脈だけで成功するわけではないし、人脈を作ることが目的になってもあまり良い人脈ができないので意味がないということを書きました。

では、そもそも人脈とは一体なんなのでしょうか？そして、なぜ人脈を作ることが目的になると良い人脈ができないのでしょうか？

この辺りの説明をすることで、より人脈に関しての理解が深まると思いますので、解説していきます。

まずは人脈の定義を確認しましょう。

一度あったことがある人なのか、FacebookやTwitterで繋がっている人なのか、ご飯行ったことがある人なのか、気軽に相談できる人なのか、人脈がある（○○さんと繋がっている）とはどの状態を指すのでしょうか。

この人脈の定義も人によって異なりますが、僕は人脈がある状態とは「相談できる状態」だと思っています。後輩でも先輩でも同世代でも、相手も自分のことを認知していて、連絡のやりとりができる状態になって初めて、人脈がある状態です。

僕自身、東京に出てきて起業に向けて行動をし始めて思ったことが「頑張ったら誰でも出会える」でした。超有名な投資家や起業家もイベントにいけば出会えるし、ちょっと話すこともできるし、Facebookを交換することもできる。ただ、Facebookで友達になっていても、相手が自分を認知しているかどうか、相談ができる間柄かどうかは別問題です。

「起業における人脈はなんのためにあるのか」というと、自分の事業を加速させるため、です。ただFacebookの友達が増えてもなんの加速にもなりません。

逆に言えば、加速させるための人と繋がる必要があるということです。人脈を作ることが目的になると良い人脈ができないと言った理由の一つがここにあります。ただむやみやたらにいろんな人と出会えばいい訳ではなく、自分の事業に関連する人たちを狙い撃ちして出会っていく必要があります。

そして、特に先輩起業家や投資家に対して、相談できる関係になるのは、相手に認知してもらう必要があるので、自分自身が相手にとって面白いと思ってもらう必要があります。相手にも時間があって、行っている事業があるので、それにプラスと思ってもらえないと中々時間をとってもらうことは難しいです。

なので、自分の事業を大きくしていくことで、徐々に関わる人のレベル感も変化してくるはずです。そして自然と人脈が出来上がっていくことも多いです。

もちろん、もう一段階事業を伸ばすために戦略的に誰かと繋がりにいって、引き上げてもらうことも多々あります。その際は相手にとって自分と関わるメリットを考えながらアプローチをしていく必要があります。

少し整理すると、起業における人脈とは自分の事業を加速させるために作るもので、人脈の定義は相談できる関係性である。そのためには相手に認知してもらい、自分と関わるメリットを感じてもらう必要があるので、そこを加味して戦略的に狙った人と繋がっていく、というわけです。

最後にまとめです。

もちろん、全てが戦略的に繋がっていくわけではありませんし、予期せぬ出会いで何かが生まれることもあります。ただ、前提となる起業における人脈の作り方や捉え方を持っていることで、動き方が少し変わるかなと思ったので、回答させていただきました！何かの参考になれば幸いです。