【3分でわかる起業の基礎】経営戦略

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【3分でわかる起業の基礎】経営戦略

3分でわかる起業の基礎シリーズ。

本日は「経営戦略」について、です。

この記事では、経営戦略の定義などを説明していきます。

経営戦略とは?

戦略という単語は一般的な単語として出てくる単語なので、”経営戦略”という単語自体も一度は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

まずは定義から解説していきます。

「経営戦略」とは、”その会社が掲げる目標(ビジョン)に対しての実現方法やステップを言語化したもの”です。

“戦略”という単語自体がHow(どうやって)を示す単語として使われることが多いので、経営戦略は会社全体として向かう目標(ビジョン)に対しての実現方法を言語化したものとなります。

同様に、マーケティング戦略やSNS戦略等、○○戦略と呼ばれるものは、それぞれが掲げる目標に対しての具体的な行動方法や実現方法を言語化したものです。

ここで大切なのは、ビジョンの実現方法には複数の方法が存在するので、”経営戦略は複数存在し得る”ということです。そして、複数存在し得る戦略には”良い戦略””悪い戦略”が存在します。

では一体”良い戦略”とはどのような戦略なのでしょうか。

“良い戦略”とは「本当に重要な問題を見極め、最も効果の上がるところに持てる力を集中投下すること」とされています。

“戦略”の語源は、戦(いくさ)を略すことなので、いかに最短で目的地に達することが出来るのかが重要な要素となってきます。

なので、会社における経営戦略はビジョンに対して一番効率的で結果が出る道を選択している戦略こそが良い戦略と言えます。

そのために、市場の環境と競合の強みと弱み、そして何より自社が持つ強みと弱みを分析し、リソース(持っているお金・人・資産)を最適配置することが求められます。

▼より詳しい説明はこちらの本がおすすめです!

良い戦略悪い戦略の本

どのような経営戦略があるのか

では、ここからは経営戦略の具体例の一部を見ていきます。抽象的な説明をしてきたので、この具体例を通して、少しでも経営戦略について理解が深まればと思います。

もちろん、具体的な戦略は会社ごとに異なりますが、戦略立案の参考として、よく使われる経営戦略の種類を一部紹介します。

1. 多角化

事業領域や範囲を広げていく戦略。例えば、Amazonは元々本のEC販売から始まり、徐々にその範囲を展開をしていきました。このように一つの事業を作ったノウハウや資金を元に事業を多角化していくことを多角化戦略と呼びます。

2. 差別化

一事業を突き詰め、他者との違いをより明確に作っていく戦略。多角化とは異なり、一事業を徹底的に突き詰めていくことで自社だけの競合優位性を明確に築いていく戦略です。

3. ニッチ化・グローバル化

販売の対象範囲をコントロールする戦略。○○地域でしか売っていないという地域的なコントロールや、ターゲットをあえて絞ったり、完全にグローバルにしたり、販売対象をコントロールすることで競合優位性を築いていく戦略。

あくまでここでの戦略は一例です。

ただ、スタートアップで0から事業を立ち上げる際の戦略とは少し異なる部分もあるかもしれません。スタートアップでの経営戦略は基本的には”一点突破”で、競合や大手に負けないように、自分達のリソースを一点に注ぎ込み、スピードで勝ち切ることが求められます。

その一つの戦略の例として、上でも書いた”ニッチ戦略”もあります。大手が参入できないようなニッチから攻めて、そこを独占したら多角化していく戦略です。

▼こちらの本でもスタートアップのニッチから攻める戦略は推奨されています。

良い戦略悪い戦略の本

以上、経営戦略の具体例をいくつか紹介しました。なんとなく経営戦略についてもイメージがつけば嬉しいです。

まとめ

最後にまとめです。

もちろん、会社によって経営戦略は異なり、それは秘密にされることが多いので、最後は自分なりの戦略を立案し、学んでいく必要があります。ただ、世の中に経営戦略の基礎を学べる記事や書籍はあるので、まずはそれを参考にしてみてもいいかもしれません。この記事がその一つになれば幸いです。

三井 滉平氏

27歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役

U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。

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