【3分でわかる起業の基礎】BS/PL

スタハ通信 STARTUP HUB TOKYO

2022.7.19に
お届けしております

【3分でわかる起業の基礎】BS/PL
  • #3分でわかる起業の基礎

  • #BS/PL

【3分でわかる起業の基礎】BS/PL

今更聞けない用語解説シリーズ。

本日は「BSとPL」について、です。

どちらも一度は聞いたことがある単語かもしれませんが、ちゃんと理解までできている人は少ないのではないでしょうか。この記事ではそんなBSとPLについて解説していきます。

BS/PLとは?

経営学の学問の中では、簿記で勉強したことがある人もいるかもしれません。ただ、勉強したことがない人にとっても、経営者にとっては必須となる知識です。

まずはその言葉の定義から説明します。

BSとはBalance Sheet(バランスシート)の略であり、日本語では「貸借対照表」と呼ばれています。会社の財政状態を表す表です。

PLとはProfit and Loss statement(プロフィットアンドロスステートメント)の略であり、日本語では「損益計算書」と呼ばれています。会社の経営成績(儲け)を表す表です。

貸借対照表のことをBSと呼び、損益計算書のことをPLと呼びます。

ここまでを読んでも、何のことだかわからないと思うので、もう少し具体的に説明していきます。

BSから解説します。

BSは下のような図です。左と右に分かれており、左に資産、右の上に負債、下に純資産が入ります。この図の位置関係は記憶してください。

貸借対照表

引用:貸借対照表

BSをざっくり言えば、どこからお金を調達してきて、何に使ったかを示した表となります。例えば、銀行からお金を融資で500万円調達した場合は、負債に500万円と入ります。また、自分で貯めたお金100万円を使って会社を始める場合は純資産に100万円と入ります。

そして、そうやって調達してきたお金を使って、PCを50万円分買ったとします。そうした場合、資産の欄に「備品50万円」が追加されます。

これをひたすら繰り返していき、現時点での会社の状態がどうなっているのかを示す表がBSです。再度言いますが、どこからお金を調達してきて、何に使ったかを示した表です。

続いて、PLについても解説します。

PLは単純なので理解しやすいと思います。

PL

引用:PL

それぞれの位置関係は覚えてもらうとして、大事なのは何を示している図なのかです。PLはシンプルに会社の利益がどれくらいか、収益構造はどうなっているか、を示している表です。

収益(売上)と費用の金額と関係、純利益がプラスなのかマイナスなのか、これらがわかります。Profit(利益)&Loss(損失)という名前の通り、収支が記録されていきます。

BSとPLの関係性とは?

さあ、ここまではそれぞれの表に関しての解説をしてきました。ここからは2つの関係性について解説します。なぜ2つの単語を同じ記事の中で解説しているかというと、その関係性を理解することが大切だからです。

とはいえ、一回聞いただけではBSやPL自体の単語の意味も、そして2つの関係性も分かりづらいと思います。なので、この記事を何度も繰り返し読んでみたり、別の記事も読んでいただくことで、より理解が深まっていくと思います。まずはざっくりとイメージだけつかんでください。

では、2つの関係性についてです。

BSは現時点での会社の状態を表すのに対して、PLは一定期間(例えば1年間)の会社の成績(売上や費用の詳細)を示します。

なので、2つの表は下記のように連動しています。

BS,PL

引用:BS,PL

期初・期間中・期末というの決算時期を基準とした表記です。通常は1年間で決算するので、12月決算だとして、期初が1月、期間中が1~12月、期末が12月というイメージです。

まず会社を立ち上げる時には、お金を調達します。これが資本金と呼ばれるものです。そして、その調達先に応じて、BSの負債か純資産に追加されます。

続いて、その資金を使って何らかの資産を作ります。例えば、服を作ったり、エンジニアであればPCを買ったり、調達したお金を売上の元となるものに変換します。

そして、その資産を使って売上を作ります。例えば、服を作った会社では1年間かけてその服を販売して売上を出します。そして、その過程で広告費や人件費などで費用がかかり、期末には年間の収支が出ます。売上の方が多ければ利益が、費用の方が多ければマイナスとなりますが、ここでは利益が出た事として話を進めます。

期間中の活動で出た利益は、その会社の純資産としてBSに計上されます。そして、その翌年はその純資産を含めたお金を使って、また売上の元となる資産を作り、販売し、売上を出し、利益を出していきます。

このようにBSとPLは連携した関係となっています。

再度上で説明した定義を書きます。

BSは現時点での会社の状態を表すのに対して、PLは一定期間(例えば1年間)の会社の成績(売上や費用の詳細)を示します。

今の説明を消えば、何となくこの定義の理解が進むのではないでしょうか。こうやって毎年資産を作り、利益を出し、BSを大きくしていくことが経営者が行っていることです。

そして、このBSは全ての会社共通の表なので、経営者の通知表とも言えるものです。だからこそ、経営者にとっては必須となる知識というわけですね。BSやPLの意味を知らないと、数学の公式を知らないままテストに臨むという事になります。

この記事で少しでもその定義や関係性が伝われば嬉しいです。

まとめ

最後にまとめです。

以上、BSとPLについてでした。

こちらの本により詳しい説明や関係が記載されているので、おすすめです!

▼スタハでは年に300回以上さまざまなイベントを開催しています。皆様の悩みの解決に役立ちそうながありましたら是非ご参加ください!

おすすめイベントはこちら
財務3表_本

三井 滉平氏

27歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役

U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。

この記事を書いた
ライターをご紹介

一覧へ
TOP