【今更聞けない用語を解説】コミュニティーマーケティング

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【今更聞けない用語を解説】コミュニティーマーケティング
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【今更聞けない用語を解説】コミュニティーマーケティング

今更聞けない用語解説シリーズ。

本日は「コミュニティーマーケティング」について、です。

数年前から話題となり、今ではすっかりマーケティングの手法の一つとして定着しつつある、コミュニティーマーケティングについて解説していきます。

コミュニティーマーケティングとは?

まずは定義から説明します。

「コミュニティーマーケティング」とはその名の通り、ユーザーコミュニティを活用したマーケティング手法のことを指します。

ユーザー(ファン)のコミュニティーを企業側が積極的に作ることで、口コミによる認知度増加、商品開発へのフィードバック、使い方を教え合うなどカスタマーサポートの強化、これらを行うことができるのがコミュニティーマーケティングです。

日本で最初に成功した事例として挙げられるのがAmazonが提供するクラウドサービスAWSの日本展開です。

AWSは日本進出の際にコミュニティーマーケティングを活用しました。オフラインイベントを各地で開催したり、オンラインコミュニティーでユーザー同士が使い方やノウハウをシェアできるようにしたりして、より使いやすいAWSをユーザーと共に作り上げたり、広げていく手法を取り、成功しました。

▼そのAWSの日本コミュニティーを立ち上げ、日本にコミュニティーマーケティングを広げた方が書いたコミュニティーマーケティングの入門書がこちらです。興味がある方はぜひ!

コミュニティマーケティング本

このように、ユーザーコミュニティーを作り、マーケティングに活用していくことをコミュニティーマーケティングと呼びます。

コミュニティーマーケティングのメリットと重要性とは

そんなコミュニティーマーケティングのメリットをあらためて整理してみます。

それがこちらです。

・ユーザーからの意見をリアルタイムでもらえ、プロダクトの改善に利用できる。

・ユーザー同士でのノウハウの共有や質問回答の場所があることで、CSコストが削減できる。

・リファラル(口コミ)でのユーザー獲得が見込める。

・何かのリリースを出す際の初速が圧倒的に早い。しかも広告ではなく、人からの口コミで拡散していく。

CS、プロダクト改善、広報全てにおいてユーザーコミュニティーに手伝ってもらうことができます。

さらに、昨今のプロダクトでは特にコミュニティーの重要性が上がってきており、web3系のサービスではほぼ全てのサービスがユーザーコミュニティーを強化しています。

少し前まで名前も知られていなかったマーケティング手法がここ数年で一気に必須となる知識にまで登ってきました。

ただ、そんなコミュニティーマーケティングにもデメリットが存在します。いくつか存在しますが、その最たるものがこちらです。

「ユーザーコミュニティーの構築・維持がとても難しい」

ほぼ全ての会社がここでつまづきます。今までコミュニティーを運営したことがない会社に取って、ユーザーを巻き込んだコミュニティーをどのように運営していけばいいのかのノウハウがありません。

その結果、中途半端な形で立ち上げて、実質的に何も更新されないゾンビコミュニティーが続出しています。

正直、コミュニティーマーケティングをきちんと機能させることはかなり難易度が高いです。コミュニティー運営のノウハウを持っている人間をチームに入れ、専任で時間とお金をかけて作り上げる根気が必要です。

そして、コミュニティーが出来上がっていくにも時間がかかるので、経営陣のコミットメントや理解が必須となってきます。

非常に多岐に渡るメリットがある一方で、それを作り上げることの難易度が高い施策なので、一長一短となっています。しかし、その需要が上がっていることは確かなので、一度勉強してみてもいいかもしれません。

まとめ

最後にまとめです。

以上、コミュニティーマーケティングについてあらためて解説しました。この記事が何かの参考になれば嬉しいです!

三井 滉平氏

27歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役

U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。

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