【今更聞けない用語を解説】EC

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2022.7.29に
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【今更聞けない用語を解説】EC
  • #3分でわかる起業の基礎

  • #EC

【今更聞けない用語を解説】EC

今更聞けない用語解説シリーズ。

本日は「EC」について、です。

“EC”はほぼ全ての人が聞いたことがあり、日常的にも利用しているのではないでしょうか。この記事ではそんなECの定義とメリット・デメリットを改めて解説していきます。

ECとは?

Amazonや楽天、ZOZOやメルカリなど、もはや我々の生活に欠かせないものとなった「ECサイト」。数年前からは個人が簡単にECサイトの作成ができるBASEやSTORESなども流行ってきており、さらにECサイトが増えてきました。

そんな”EC”の定義について改めて解説します。意外にその言葉の意味を知らない人も多いかもしれません。

“EC”とは、”Electronic Commerce”の略であり、日本語では電子商取引と訳されます。要するに、インターネット上でモノやサービスを売買すること全般を指します。

インターネットの発展に伴い、EC市場は急拡大しており、2019年に経済産業省が発表したデータによると、2018年度BtoCのEC市場規模は17兆9,845億円で前年比108.96%でした。

また、2010年以降、常に前年比プラス5%以上の成長を続けており、今後も止まることなく拡大が進んでいくと言われています。

最初の例でも出したように、大きくECサイトは2種類存在しています。

・モール型EC:Amazonや楽天など、一つのサイトに複数ブランドが出店する形のECサイト。

・独立型EC:BASEなどを活用し、自社ブランドのみの独自ECサイト。

オフラインの店舗でも、自社ブランドで店舗を構える場合と、パルコなどのショッピングモールに出店する形がありますよね。ECサイトでも大きくその2つの違いがあります。

モール型ECサイトに出品することで、モール自体が集客や配送を行ってくれることが多いので、ブランド側の負担が減ります。一方で、サイトデザインがいじれなかったり、顧客のデータが満足に貰えなかったりといったデメリットも存在します。

反対に、独立型ECでは、サイトデザインも自由で顧客データも全て自社で貯めていくことができますが、サイトへの集客は購入後の配送オペレーションも全て自分達で実行していく必要があります。

このようにECの中でも、どういったECサイトで自社製品を販売していくのかには、一長一短が存在します。

ECのメリット・デメリットとは?

モール型と独立型のECサイトそれぞれのメリット・デメリットについて解説しましたが、ここでは”EC”全体に共通するメリットとデメリットについて解説します。

まずはメリットから。

世界中が商圏になり得る

リアル店舗では、近所の住人しか販売範囲にならなかったが、ECではその範囲がなくなる。実質的に世界中が商圏となり得る。

顧客データが自社に貯まる

オフラインデータでは取れなかったデータが取れるようになり、自社製品のマーケティングに活用することができる。

気軽に立ち上げが可能になる

店舗を借りるお金、内装等にかかるお金、そして時間が全てなくなる。ECサイトだけでのブランド立ち上げで気軽に立ち上げが可能になる。

顧客データの問題は先ほど話したように、モール型と独立型かによっても異なりますが、どちらもオフラインの店舗より貯まることは間違いありません。アドレスや住所、流入チャネルなど、自社製品のマーケティングや改善に役に立つ情報を得ることができます。

また、やはりEC最大のメリットは一番最初に書いた「世界中が商圏になり得る」ことです。インターネットによって距離の概念がなくなったことで、田舎の小さな商店からでも世界中に広がるブランドを作る可能性が生まれました。これこそがEC最大のメリットです。

では続いて、デメリットです。

競争が激しくなる

世界中が商圏になる反面、世界中の企業が競合になるというデメリットがあります。一気に価格競争や品質競争に晒されることになります。また、世界中のブランドの中から自社製品を発見してもらう必要があるので、マーケティングの難易度もぐっと上がります。

顧客データが取れない場合がある

楽天やAmazonなどのモール型ECと呼ばれるサイトに出店すると、集客は少し楽になる一方でプラットフォーム側にデータが溜まり、自社には残らない場合があります。かといって、BASEのような独立ECサイトは集客がかなり大変というデメリットがあります。一長一短なので、会社ごとに戦略が求められます。

顧客データの話は今まで記載した通りです、ECなのでオフラインよりは取れるが、独立型とモール型ではその中でも取得できる情報が変わってきます。

そして、EC最大のメリットである商圏が広がることの反面、世界中全てが競合になる可能性が生まれます。ただ、それは裏表の関係なので、しっかりと準備してマーケティングをすることで、その競争に勝っていく可能性も高まります。

つまり、ECは大きな可能性を拡げましたが、それは全員にとって平等にチャンスを与えたので、ECをすれば勝てるわけではなく、その中でどうやって勝っていくのかが求められる、ということですね。

まとめ

最後にまとめです。

以上、ECについてでした。言葉はすでに普及していますが、改めて聞くと忘れていた、もしくは知らなかった部分もあったのではないでしょうか。正しい知識を身につけ、ECを活用した事業が生まれる手助けになれば嬉しいです!

三井 滉平氏

27歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役

U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。

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