U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。
【最新ワードを先取り】DeFi
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【最新ワードを先取り】DeFi
「最新ワードを先取り」記事です。この企画ではここ最近話題になり始めた単語に対して、いち早く解説していくことで、ニュースや全体像が理解できるようにしていきます。
本日は「Defi」について、です。
DeFiとは?
DeFi(ディーファイ)とは、Decentralized Financeの頭文字を取ったもので、日本語では”分散型金融”と訳されます。
ブロックチェーンを活用した金融サービス全般を指し、既存サービスのように中央管理者が存在せず、分散型でサービスが運営されています。
DeFiを理解するには、”ブロックチェーンの理解”と”分散化されたサービスとは何かの理解”が求められます。
細かいブロックチェーンの技術的な説明はここではしません。とにかく「ブロックチェーンによって、改ざんできない取引を自動で行えるようになった(なっていく)」という前提がまずは大切です。
今まではとある取引の真偽を中央管理者が存在することで監視していました。不動産の賃貸借取引も、管理会社が契約書を巻き、家賃の回収に関しても責任を負っています。メルカリもAirbnbも相手の信用を担保するために、中央の企業が個人情報を回収し、大丈夫な人かの確認をチェックしていました。
その中央企業を信頼することで、個人間のやり取りをスムーズに行えるようになっていたわけです。そして、その信頼確認やプラットフォーム提供の手数料として、中央の企業が手数料として売上を上げていました。
しかし、ブロックチェーンを活用することで、この個人間の取引において、中央管理者が存在せずとも信頼できる取引を行えるようになりました。そして、その取引は不正ができず改ざんができません。(なぜそれができるのかは技術的な話なのでまた別記事で解説します。)
その技術は非常に様々な分野で活用されているのですが、それを金融分野で活用しようとしている動きが「DeFi」です。
・ 通貨
・ 銀行
・ 証券会社
・ 融資
・ 出資
・ クレジットカード
etc…
これらの既存の金融機関が行なっていた事業を全て分散化する取り組みが進んでいます。
DeFiのサービスは、中抜きする中央管理者がいないので手数料が安く、国境を跨いだサービス運営がなされています。
DeFiの具体例と課題とは?
DeFiはブロックチェーン技術を活用しているので、まだまだ黎明期であり、一般ユーザーが普通に使うようにはなっていません。
ただ、既に利用している人は世界中に存在しています。ここでは有名プロジェクトを2つ紹介します。
1. Compound(コンパウンド)
仮想通貨の銀行のような役割を果たします。従来の仕組みでは、銀行が貸し手と借り手を預金・貸付などの形で仲介していましたが、これは銀行の倒産リスクもある上、預けた資金の使途もわかりません。それらを予めスマートコントラクトでルール定義し、オープンで分散化された運営がされています。
1. Uniswap(ユニスワップ)
分散型取引所(DEX)の先駆けのプロジェクト。誰でもオリジナルコインを上場させることができ、通貨の売買を行うことができます。既存の取引所で発生していたほとんど手数料が存在しないため、安く活用できます。
正直、この説明を読んでも、公式HPにとんでもなんのことかよくわからない、、という人がほとんだと思います。
まさにここにDeFiの課題が存在します。
・ 中央がいないのでサポートや詳しい説明が存在しない。
・ 国を跨いだサービスなので基本言語が英語。
DeFiだけに限らず、分散型のサービスは基本的にこういった特徴を持っており、web3(ブロックチェーン)へのリテラシーと、英語力が問われます。自分自身で情報収集し、何か問題が起きても自己責任というわけですね。
そういった課題に加えて、ブロックチェーン全体の課題も存在しています。
・ イーサリアムのガス代問題がつきまとう
現在のDeFiは基本的にイーサリアム上で構築されています。2020年に既にDeFiブームが一度訪れた結果、ガス代が高騰し、手数料がむしろ高騰する自体が起きました。
・ 補償がなく、規制がされる可能性もある
DeFiは分散で運営されているので丁寧なカスタマーサポートや説明はありません。自分で勉強し活用することが求められます。その結果、詐欺行為が多々発生しており、規制の対象となっていく可能性が大いにあります。
ただ、現在でも大きな市場規模を誇っており、今後も急拡大していくことが見込まれているので、一度しっかりと勉強してみることをお勧めします!
まとめ
最後にまとめです。
・DeFi(ディーファイ)とは、Decentralized Financeの頭文字を取ったもので、日本語では”分散型金融”と訳されます。
7・ブロックチェーンを活用した金融サービス全般を指し、既存サービスのように中央管理者が存在せず、分散型でサービスが運営されています。
・DeFiのサービスは、中抜きする中央管理者がいないので手数料が安く、国境を跨いだサービス運営がなされています。
・DeFiはweb3(ブロックチェーン)へのリテラシーと、英語力が問われます。自分自身で情報収集し、何か問題が起きても自己責任というわけですね。
・イーサリアムのガス代問題等のブロックチェーン全体の課題も抱えており、まだまだ課題が山盛りです。
・ただ、現在でも大きな市場規模を誇っており、今後も急拡大していくことが見込まれています。
以上、先取りワード紹介でした!興味を持った方はぜひ他にも色々と調査してみてください!
三井 滉平氏
27歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役