【最新ワードを先取り】トレイルブレイザー

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【最新ワードを先取り】トレイルブレイザー
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【最新ワードを先取り】トレイルブレイザー

「最新ワードを先取り」記事です。この企画ではここ最近話題になり始めた単語に対して、いち早く解説していくことで、ニュースや全体像が理解できるようにしていきます。

本日は「トレイルブレイザー」について、です。

トレイルブレイザーとは?

トレイルブレイザーとは、社会課題の解決とビジネスの両立を本気で目指す起業家のことで、これからの時代の起業家の姿勢として昨今その重要性が叫ばれ始めました。

その定義は、Salesforce創業者のマーク・ベニオフが提唱する起業家のあり方としてトレイルブレイザー(開拓者)という表現が使われたことが発祥となり、自身の著書「トレイルブレイザー」によって世界的にその概念が広がりました。

amazon_トレイルブレイザー

その重要性はマーク・ベニオフ自身の経験から来ています。著書の中でその半生や戦いの歴史も綴られています。

Salesforceでは兼ねてより、従業員のダイバーシティ確保や男女平等など、多くの社会問題に対して組織として取り組んできましたが、その背景には”会社の成長のために、そうせざるを得なかったから”という側面があることを綴られていました。

会社のチームメンバーをマネジメントするため、クライアントに対して理解をしてもらうため、そういった一つ一つの問題を乗り越えていった先に、ビジネスと社会課題の解決をセットで考える必要性を感じるようになったそうです。例えば、Salesforceでは利益の1%を寄付するモデルを確立するなど、社会課題の解決を事業の成長をセットで考えています。

そして、その考え方はまさにこれからの時代においての起業家の必須条件になるのではないかと考え、トレイルブレイザー(開拓者)という単語を提唱し始めました。

その全体像を簡潔に理解したい方にはこちらの授業がお勧めです!

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なぜトレイルブレイザーの考え方が必要なのか?

ここからはそのトレイルブレイザーの考え方が必要な理由を解説します。これからの起業家の必須スキルや考え方と提唱されている理由に関しての解説です。

端的に言えば「社会課題の解決とビジネスの成長を両立させないといけない時代になってきた」なのですが、なぜそうなのかの理由を大きく2つ紹介します。

1. 社会課題に関心を持つミレニアム&Z世代の台頭

20~30代の働き盛り&一番大きな消費者の世代が、社会課題に対しての関心が上がっています。その結果、サービス利用や商品購入、入社希望に至るまで、その会社の社会課題に対しての姿勢を見た上で検討し始めている。

なので、パーパスの重要性が上がったり、D2C企業の地位が向上してきている。日本ではまだSDGsへの関心や社会課題への関心は少ないが、世界的に見れば、既に消費の主役はZ世代であり、Z世代の主要な価値観の一つに社会課題が存在している。

なので、起業はその価値観を無視した事業ができない。採用もできなくなるし、商品も売れなくなる。

2. 税金の導入等、ビジネスにおいて必須の考え方になってきている

ESG投資や炭素税の検討など、これからのビジネスは社会課題の解決とセットとなることが当たり前の世の中になっていく。どれだけ成長しても、社会課題の解決に寄与するものではなければ、資金調達もできず、収益も上がらないようになってきている。

以上、2つの理由からこれからの起業家は社会課題の解決とビジネスの両輪を回すことが当たり前の世の中になってくることが予想されています。

その結果、トレイルブレイザーであることが求められ、注目され始めています。

まとめ

最後にまとめです。

以上、トレイルブレイザーに関しての説明でした。

より詳しく理解したい方はぜひ本をご覧ください!!

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三井 滉平氏

27歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役

U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。

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