2021.07.25  海外の社会課題や取り組み事例を知り、日本の課題に置き換え自分ごと化していこう!

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2021.7.25


【イベント概要】

日本で活動されているシンガポール人のデニスさんが、毎回違うゲストをお招きし、それぞれの観点から海外の社会問題についてお話頂きます。
前半はゲストの方のお話を伺うセミナー形式、後半は視聴者参加型ワークショップを実施します。

(前半:セミナーパート)
ゲストの出身地:台湾、スペイン、イタリア、ザンビア、アメリカ、フランスなど。自分の国の社会課題について話してもらい、そこをどう解決したのか。もしくはどのように解決しようと取り組んでいるのかを伺います。

(後半:ワークショップ)※緊急事態宣言中はオンラインで実施。
問題発見:トークテーマの課題の感想を意見を出しあう事で明確にし、言語化する
背景の調査:なぜその問題が起きたのか、ディスカッションしてもらう
行動:自分には何が出来るか、課題解決にどのような事が出来るかを考える
リソース:行動する為に、他にどんなリソースが必要なのかを考える

デニスさん

メインスピーカー デニス・チア氏

シンガポール出身。
2012年に早稲田大学国際教養学部卒業、2016年に東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。
2017年に地方創生と教育を結びつけた社会課題解決型企業、株式会社BOUNDLESSを設立。
現在はBOUNDLESSを解散し、電気自動車(EV)充電器の導入運用に取り組むスタートアップ企業に務めながら、副業としてBOUNDLESSの運営に携わる。
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第1回 『若者のエンパワーメント』 

Andy 氏

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□社会課題と取組み

台湾の若者の課題に『若者の貧困とモチベーションの低下』があり、一部の富裕層とのギャップが切実です。
Bingの取組みとして、世界や台湾でもまだ知られていない地域に若者を連れていき、
そこでの課題を知ってもらい「自分にも何か出来るかもしれない」と発見してもらう場作りがあります。
そこから若者の起業(やりたい事を見つける)に繋げる活動をしています。

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第2回 『空き地の利活用とまちづくり:スペイン・日本』(5/9)

Alejandro Pinedaさん

第2回 ゲストスピーカー:Alejandro Pineda

スペイン・アリカンテ出身。
2016年にアリカンテ大学を卒業し、建築・都市計画の学士および修 士号を取得。 慶應義塾大学で博士課程に在籍中。
アリカンテ市における産学官民連携プロジェクトOpen up Senecaに関わり、
アリカンテ市内にある広場の利活用方法を住民及び行政を巻き込み、アイデアを創出し実現した 。
現在は神奈川県南足柄市で、「まちづくりサロン」という構想で実証実験しながら研究している。
過疎化する日本の地方には耕作放棄地や空き地などが増えているが、その町に住む地元住民同士の交流を図るための仕掛けを考えている。

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□スペインと日本での取り組み

スペインでは人口減少から空き地が増えて治安が悪化し、地域の過疎化が深刻になっている。
日本でも「消滅可能性都市」という言葉があるぐらい地方の人口減少は課題になっている。
・アレハンドロさんの取組み
①住民の声を集めて、イメージをデザインしてみる。また、それらを持ってまちの人たちにインタビューしながら修正していき、行政に提案していった。(スペイン)
②南足柄市でまち歩きなどを行い、その土地の良いところや課題を発見していき、空き地を利用して移動式のパビリオンを作っている。(日本)

第3回 『国を牽引する若きリーダー教育:ザンビア』(5/30)

Friday氏

第3回 ゲストスピーカー:Friday氏

ザンビア生まれ育ち。
山梨学院大学国際リベラルアーツ学部卒業後、現在は関西学院大学大学院修士課程に在籍中。
2020年11月、ケニヤ出身の友人とペンド・イニシアチブを立ち上げ、ザンビアをはじめアフリカの若者向けにキャリアガイダンスを提供する活動に注力している。
ザンビアの中央年齢は17.6歳で、全世界から見て非常に若い人口を持つ国の1つ(ちなみに日本の中央年齢は48.4歳)。
若者が多いザンビアだが、高校以上の最終学歴を持つ若者(17歳〜35歳)は24%にとどまっている。
また、大学まで進学した若者は大学卒業後のキャリアのイメージが湧かない人が多い。
国を牽引する若きリーダーを育てるため、フライデー氏らはペンド・イニシアチブを通して、アフリカ諸国の若者と、日本の若者を繋ぐ活動に励んでいる。

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□ザンビアの教育事情

人口の46%が15〜36歳の若者で構成されているザンビア。
しかし、義務教育の小学校(無料)を卒業後に中学校以上(有料)に通う若者は28%しかいない。
Fridayさん取り組み
⇒NPO法人Pendo Initiativeを立ち上げ、アフリカにいる若者達へキャリアガイダンスや情報提供を行ってビジネスについて考えるきっかけ作りをしている。
「キャリアの問題は幸福度にも繋がる。幸福度が低いと他の社会問題にも繋がっていくので、何が出来るか?何をやりたいか?を考える事を伝えていきたい」

第4回 『サステナブルな食と農業とは?〜作る人、つなぐ人、食べる人から食卓を変える〜:アメリカ・日本』(6/13)

Friday氏

第4回 ゲストスピーカー:Chika Kondo氏

カリフォルニア大学バークレー校政治学部並びに環境学部卒業後、ルイジアナ州のニューオリンズ市にて小規模農家で働き、地産地消の活動していた。 持続可能な社会をめざすため、若い農業従事者のグループ(14〜22歳)の訓練と教育を立ち上げた。
小規模農業とつながる流通・フードシステムと自分のルーツを探るため、2017年から日本に留学し、現在京都大学農学研究科博士課程に在籍中。
研究テーマは日本における1960年代の有機農業運動と産消提携運動の発展、
及び現在の京都と関西地域の有機農業に関わる生産者と八百屋そして消費者のネットワーク作りを研究している。
食と農業に関わる課題はたくさんあるが、小さくても質の高いサステナブルを身近にさらに大きく活躍できると考えている。

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食品流通の格差、農薬による環境問題、生産者と消費者のギャップ…など、食と農業はさまざまな課題を抱えています。
若い農業従事者グループの訓練と教育システムを立ち上げた話や、産消提携運動の実例などをお話頂きました。
□Chikaさんより
「本当の意味でスローダウン出来ているか?と食卓を意識しています。地元の食材を食べて、地元の経済を支えられているか?
どうすれば伝統から学び再構築する事が出来るのか?は常に考え続けていきたい問いです」

第5回 『多くの移民を受け入れる多文化都市メルボルンの社会課題について:オーストラリア』(7/4)

Amoz Ang氏

第5回 ゲストスピーカー:Amoz Ang氏

エイモスはシンガポールで生まれ、アメリカ、ミャンマーとオーストラリアで育ちました。
高校と大学時代はオーストラリアのメルボルンで過ごし、その後、オーストラリア南端の湾岸都市ジーロング市に移住し、
現在は地元の高校で数学教師として働いています。その間に2年間、日本にも住んだことがあります。

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メルボルンはビクトリア州の州都で、7年連続「世界で最も住みたい都市」として選ばれています。
世界中からも多くの移民を受け入れており、多文化・多様性に富んだ都市です。
エイモスさんには、クイズを交えながらオーストラリアの課題についてお話頂きました。

□Amoz氏より
『多文化共生については、まずは身近にいる違う文化の方と交流するところから始まります。
そこから自分のワクワクする事を見つけて、社会課題に取り組んでいってください!』

第6回 『高度経済成長を遂げた中国のリアル:中国』(7/25)

リンジェン氏

第6回 ゲストスピーカー:ジャン リンジェン氏

中国の山奥にある農村で生まれ育ち
高校卒業後、一人で上海に移り、日本人が経営する飲食店でアルバイトしながら生計を立て、その後店長になり、
そして日本食のレストランを共同経営するようになりました。
ひょんなことから、日本への留学を決意し、2015年に来日し、大学へ入学。
2019年にピースボートの通訳として世界一周。大学卒業後、現在は日本の企業で働いています。

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中国における、この30年間にわたる高度経済成長をメディアの大きな観点ではなく、
この急激な変化を体験したりんの個人的な観点からお話いただきました。貧困地域での暮らし、起業した体験、
そして中国のリアルな現状について事例もたくさんご用意頂きました。



□今後について

世界の教室コミュニティというFBグループでイベントのアーカイブや限定交流会などを企画予定です。是非、ご参加ください!
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□次回イベント