年間2000万人が利用する『絵本ナビ』創業者が語る「長く愛される起業テーマの見つけ方」を開催!

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2026年5月15日、「長く愛される起業テーマの見つけ方」を開催しました 。 本イベントはStartup Hub Tokyo TAMAにて現地・オンラインとハイブリッド開催され、株式会社絵本ナビの代表取締役社長CEO・金柿秀幸氏にご登壇いただきました。 今回は、イベントの様子をハイライト形式でレポートしていきます。

2000万人が利用する巨大プラットフォームの裏側を語る

登壇する金柿秀幸氏

冒頭では、金柿氏が絵本の表紙がずらりと並んだスライドを映し出し、「この中に知っている絵本はありますか?」と参加者へ問いかける場面からスタートしました。

会場では、多くの参加者が「あの絵本、懐かしい」「子どもの頃に読んだ」と自然に笑顔に 。参加者それぞれの心の中に、“絵本とともに過ごした幸せな時間”がよみがえっている様子が印象的でした 5]。単なる事業紹介ではなく、“絵本そのものが持つ価値”を参加者自身に体感してもらう――そんな温かな空気感の中でイベントは幕を開けました。

絵本ナビは、約10万作品の書籍販売やグッズ販売のほか、2,400作品の「全ページ無料ためしよみ」、さらには5,000本が読み放題となるサブスクリプション(プレミアムサービス)など、多角的な事業を展開しています 。その成功に繋がった特徴としては、プロの選書チームの目利きや、作家との長期的な関係構築によるネットワークがあると語られました。

15のアイデアから選ばれた原点と、泥臭い実行

15の事業アイデアから絵本ナビを選んだプロセスを発表する様子

15の事業アイデアから絵本ナビを選んだプロセスを発表する様子

中盤では、起業前のリアルな迷いと創業ストーリーへ 。IT時代を見据えてシステムエンジニアとしてキャリアを重ねたのち、2001年に「子どもが生まれるので会社辞めます」と決意した金柿氏 。起業の原点は、ご自身の「娘に絵本を読みたいが何を選んでいいかわからない」という実体験でした。

実は起業前に、計15個もの事業アイデアを起案 。しかし、他の14案が「儲かりそう」という視点だったのに対し、絵本ナビは「ひとりの父親としての不便さ」という等身大の経験から始まりました 。サービスをはじめる前からママ友、パパ友に『使ってみたい』と言ってもらえたことが決め手になり、サービスの道筋が見えていったといいます 。

創業当初は収益化まで長期戦となることを覚悟していたので、カップ麺を2ダース買って1日2食で繋ぐことで切り詰めるなど、「ケチケチ大作戦」を実施、システムを開発する前に「メールで注文を受け、売れたら書店で買って発送する」というリスクを最小とした需要調査からスタートし、徐々に事業を軌道に乗せていったエピソードも披露されました 。

長く愛される起業テーマの見つけ方と、失敗との向き合い方

長く愛される起業テーマの見つけ方

イベントの後半では、これから起業を目指す方々へ向けて「長く愛される起業テーマの条件」が贈られました。

  • 自分の実感から始まっている :借り物の流行テーマではなく、自分が本当に困ったこと、腹落ちしていること 。
  • 顧客の声で磨かれている :思い込みではなく、実際の利用者・購入者・困っている人の言葉で検証されていること 。
  • 小さく始めても価値が出る :大きな投資や完璧なプロダクトがなくても、最初の顧客に喜ばれる形にできること 。

参加者の心に響いた熱いメッセージ

そして、金柿氏から参加者の皆様へ、こんな力強いエールが送られました。

「社会は変わり続けます。技術革新や制度変更で前提が変わり、ゲームのルールは変わるんです。だからこそ、『準備ができたら』は一生来ません 。失敗には価値があります。ただし、本気でやった場合に限ります。」

まとめ

参加者の方々からは下記の様なお声をいただきました 。

  • 「失敗には価値がある。本気でやった場合に限る。という言葉が心に響きました!まずは下積み時代をケチケチしながらも楽しむが大事ですね!ありがとうございました。」
  • 「ありがとうございました!アパート一間から始めて今や大きく成長し、素晴らしいと思いました。ご家族がいる中で、立ち上げ当初の折れない原動力がどこにあったのか、もっともっと深堀して聞きたいと思いました!」起業家自身の熱い想いと、ご自身の実感から始まった事業を長く愛されるものへと育て上げた歩みが、多くの参加者に深く刺さり、一歩を踏み出す刺激となったようです 。

インタビュアー所感|「信じ続けられるテーマ」はどこから生まれるのか

起業相談の現場では、「アイデアはあるけれど、本当に続けていいのかわからない」「収益化まで時間がかかり、途中で不安になってしまう」という声を多く耳にします 。

実際、事業が軌道に乗る前にアイデアを信じ切れず、途中であきらめてしまったり、次々と別のアイデアへ移ってしまうことで悩む方は少なくありません 。

そんな中、今回の金柿氏のお話には、“自分のテーマを信じ続けるヒント”が数多く詰まっていました 。

特に印象的だったのは、「儲かりそうだから」ではなく、“自分自身の実感”から絵本ナビが始まっていたこと 。そして、小さく検証しながら、長い時間をかけて育てていった姿勢です。

これから起業を考える方は、イベント内で提唱された以下の「5つの問い」を試してみてください 。

長く愛される起業テーマを見つけるための5つの問い

  • 最近、自分が「なぜこれが不便なままなのか」と感じたことは?
  • 同じ悩みを持つ人を3人挙げられるか?
  • その人たちは今、どうやって我慢・代替しているか?
  • 自分なら最初にどんな“小さな解決策”を提供できるか?
  • それを3年続けてもよいと思えるか?

“すぐに伸びそうなテーマ”ではなく、“長く向き合い続けられるテーマ”を見つけること、今回のイベントは、その大切さを改めて感じる時間となりました。

今後もTOKYO創業ステーションTAMAは、「起業を、もっと身近に」という想いで、多摩地域の起業を盛り上げるサポートをしていきます。

Startup Hub Tokyo TAMAでは、これからも皆さんの背中を押すイベントを企画していきますので、ぜひお気軽にご参加ください!

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