2021.12.7 起業コンシェルジュインタビュー 野村美佳氏

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2021.12.7


「起業のことを相談してみたいけれど、どのコンシェルジュに相談すればいいか迷っている。」
「コンシェルジュがどんなことをしている人なのか興味がある。」
そんなみなさまにスタハTAMAコンシェルジュのことをもっと知って頂くために
各コンシェルジュにご自身のこと、起業相談のことをインタビューしました。

第3回目は野村美佳コンシェルジュです。

野村 美佳氏


野村 美佳氏プロフィールはこちら



【現在のご自身の事業や手掛けられていることを教えてください。】


簡単に言うと日本と海外をつないだりする仕事で、主にファッションやアート業界に関わることが多いです。
具体的な業務としては通訳・翻訳・日本のプロジェクトマネージメントのほか、今コロナ禍で止まっていますが、ファッション業界では日本のブランドを海外にに出すお手伝いなどもしています。

あとはサブの仕事として、サステナブルなアイテムのオンライン輸入・販売や、サステナブルなパッケージングの事業を小さくやっています。


【起業するきっかけや経緯は?】


わたしの場合は、やっている会社がなかったということです。
会社の事業としてやり始めたものはファッション業界の海外営業ですが、法人化する前のフリーランスの時準備期間に通訳・翻訳をやっていました。
これは今も継続してやっています。
サステナブルなものについては、当時わたしが消費者として購入したいものがなかったので会社で事業にした、という経緯があります。


【起業してよかったことは?】


今6期目で、日本に帰国して数年が立つのですが、最初は数年間、サラリーマンをしていて、ファッション業界のことは副業でやりつつ、という感じでした。
起業した後は、お仕事で出会う方々が変わりました。
これはすごく面白いですね。
サラリーマン時代に出会う人たちと、自分で起業してから出会う人たちは、まったく違う人たちなので、それが面白かったのと、後は自分の裁量で仕事ができることですよね。

それに仕事の場も今、日本と海外が半分くらいあり、それもまた自分で選べるので、そういう自由がいいですね。


【起業時の困ったことや失敗談あれば教えてください。】


今思うとまったくの準備不足のまま「なんとかなるだろう」という感じで起業してしまったのですが、「なんとかならない」という現実を知りましたね(笑)。
ただ、幸いにもどうにか食べていけるだけのスキルはあったので、立ち行かなかったことはないです。
でも、物販に関してド素人な状態で、そのまま突撃して行ったので、今思えばもうちょっと勉強しておけば、よりスムーズに行ったかなと思うのですが、準備不足でした。


【当時コンシェルジュがいればよかったなと思いますか?】


そういうことを調べる頭もなく、ひたすら自分で本やインターネットで調べる作業は、今思えば限界がありましたね。
起業して数か月後、どう家賃を払おうかと悩むこともなかったと思います(笑)。
最初は投資のこと――どこに資金を入れ、どうキャッシュを置いておくかについてもまったくの素人だったので、今思えば、あの状態でコンシェルジュのカウンターに来ていれば……という一年目でしたね。


【これだけはやっておけばよかったということはありますか?】


事業売上の予測をもっと緻密に立てておけばよかったなと思います。
最初の一年間はそれまでの自分のスキルで食べていて、もちろんそれがあるからここまで来れたわけですが、モノを売るにあたっての売上予測、企画・プランニングがまずかったので、そこをもう少しやっておけばよかったなと思いますね。


【起業相談での得意分野は何でしょうか?】


さまざまなフェーズの方がいらっしゃる中で、お手伝いできるかなという部分は<思考の整理>になります。
こんがらがってしまう経験は、わたしもよくわかります。情報を調べれば調べるほど、精査することが難しくなっていく。
起業までのフェーズでは必ずあることなので、何のためにするのか、本当にしたいことは何なのかという整理は、一緒にさせていただけるかなと思います。
あとはファッション業界に特化したことは、もちろんお手伝いはできます。


【これまでの相談で印象に残っている相談内容があれば教えてください。】


事業として「〇〇がしたい」という相談をする方がいらっしゃったのですが、お話をうかがっていくと、そもそも起業しないと出来ないものか、という疑問が出て来たことはありました。
そもそもなぜそれがしたいのか、それは売上以外に目的があるのかなどと聞いたところ、必ずしも起業する必要はないことに気づいた。
起業以外の方法のほうがリスクが少なく、収益も上がるということもあるんですよね。
なのでリスクなしで始めて、ブランディング、マーケティングのお手伝いをしていく、そういうケースも中にはありました。


【起業相談の際に心掛けていることは?】


相談者の方が大事にしていることをリスペクトすることですね。そこは気をつけています。
もちろん、事業化に際してツメが甘いということがあれば一緒に考えていきますが、その方が大事にしている<種>があれば、それを基に事業化しようという方がほとんどなので、それについてはちゃんとリスペクトするようにしています。


【起業相談の前に準備しておいたほうがよいことは?】


ある程度ご自身で調べられるところまで調べて、頭打ちされたところで、答え合わせにいらっしゃることが一番上手な使い方なのかなと思います。
人によって悩みはいろいろありますので、そのためにいろいろなコンシェルジュがお待ちしています。

【起業相談をしようか迷っている方へメッセージをお願いします。】


本当に気軽に来てほしいですね。
せっかく都がやっているサービスなので、上手に使っていただくといいのではないかなと思います。
本当にいろいろなコンシェルジュがいるので、ブレインストーミング段階でも歓迎ですし、もっとより突っ込んだ資金調達の話まで対応できるコンシェルジュもいると思います。
気軽に利用してください。わたしは自分の失敗談しかお話できないのですが(笑)、一緒に考えることができるのでウェルカムです!




【インタビューを終えて…】
野村さんと話してみたいなと思った方は
是非、TOKYO創業ステーションHPから起業相談をご予約ください。

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次回のコンシェルジュのインタビューをお楽しみに!