2021.12.20 起業コンシェルジュインタビュー 日淺 光博氏

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2021.12.20


「起業のことを相談してみたいけれど、どのコンシェルジュに相談すればいいか迷っている。」
「コンシェルジュがどんなことをしている人なのか興味がある。」
そんなみなさまにスタハTAMAコンシェルジュのことをもっと知って頂くために
各コンシェルジュにご自身のこと、起業相談のことをインタビューしました。

第5回目は日淺 光博コンシェルジュです。

日淺 光博氏


日淺 光博氏プロフィールはこちら



【現在のご自身の事業や手掛けられていることを教えてください。】


現在は二社、経営しています。
一社ではDXコンサルティングファームを経営しており、こちらは2012年の創業です。自分の会社がデジタル化していく際、今後どういうビジョンを掲げていくか、現場の課題に対してどういうシステムを導入してくかというコンサルティングをしています。

もう一社は2017年創業の開発会社を運営しており、前述のシステムを導入するとなった場合、開発会社のほうでゼロからサポートしています。


【起業するきっかけや経緯は?】


2009年の29歳の時、勉強カフェ(今でいうコワーキングスペース)を経営している会社の社長がいて、そこの副社長でまず入ったことが、起業のきっかけになっています。 それ以前はITコンサルの仕事をずっとやっていたのですが、もともと自分の会社を立ち上げたい想いはあったので、「誘われたから」が自分の転機になりました。

起業の当初は、PR・マーケティングも業務として行なう会社として立ち上げ、アラフォー女性向けにメディアを作り、企業のマーケティング分野を支援する仕事をしていました。


【起業してよかったことは?】


自分のやりたい仕事を通じて、自分と社会が直接向き合えることは、僕はある意味、醍醐味かなと思います。
社会的にどう考えてアプローチしていくかということが、自分の判断で自由にできる。それはサラリーマンではできないことだと思いますね。


【起業時の困ったことや失敗談あれば教えてください。】


たくさんあります(笑)。それこそ読みを外した時のヤバさ。
こうなるだろうと、そこに何百万のお金を投資するも全然予定と違うみたいな、当初の計画と違うことが起こるんです。
経験値が少なかったので、最初の一年は厳しかったですね。
実はアラフォー向けの市場がぽっかり空いていたので、B to Cでやっていこうと思いましたが、読みが外れたんです。
この外れた場合の軌道修正にも時間がかかるんです。


【どういう読みを、どう外したのですか?】


当時、アラサー向けの雑誌、WEBメディアはそこそこありました。
企業側からすると購買意欲があり、そこそこ経済力もある層は40代なんですよね。 化粧品にしても40代女性向けのほうが、マーケットとしていかにつかむかが課題でした。 読みとしてはSNSやインスタグラマーが流行る前の2013年頃、そこにリーチできるメディアを持っておけば、ある程度広告なりが回収していけるだろうと。
でも意外と数字にならなかった。
30万PVはいったけれども、そこからドライブするにはものすごくお金をかけなければならなかったので、そこで資金がショートしそうになりました。 大筋の読みは当たっていたけれど、さらに大きくするまでのお金の読みが甘かった感じですよね。


【「Startup Hub Tokyo TAMA」起業相談での得意分野は何でしょうか?】


デジタルで何か起業したい方であれば、最初のところからの戦略、いわゆる会社をどう作っていくかというところから一通りアドバイスは出来ます。
具体的にはどれだけミニマムで始められるかで、僕は設備投資が要らないという認識なので、設備投資なしの状態でいかに始めるか、ですね。

WEBサービスやアプリを作らなければいけないと思い込んでいる人に対して、それは人のオペレーションでもできる、みたいなお話をしています。
ある意味そこから実証実験をしていかないといけません。
最初にどーんと投資して失敗すると痛い目を見るので、ビジネススキームとデジタルをいかにかけ合わせて、形にしていくか、ということを相談でよくお話ししています。


【印象に残ったエピソードは?】


アイデアがまったくない状態からアイデアを一緒に考えて法人化まで行った相談者の方もいます。
これから起業したい人もいれば、僕の場合3~4割はすでに起業されてる方の相談が多いですね。
起業された後にこれからマーケティングをどうしようか、お客さんが集まらないのでデジタルを使って集客したいなど、そういう相談が多いです。


【どういう人が起業に向いていて、向いていないでしょうか?】


僕個人は、あきらめなければ誰でも起業できるスタンスですかね。
もちろん人によって差はあると思いますが、ノーアイデアのところから半年で起業した人も中にはいるので、そういう人は毎週のように相談にきていました。 完ぺきな状態ではないけれど、繰り返し繰り返し壁打ちしていったからこその半年での成果ですよね。
でもこれは一例であり、全部の相談者に求めることでもないのですが。


【起業相談の際に心掛けていることは?】


僕はみなさんの頭の中で凝り固まっているものをほぐしてあげたり、デジタル神話で夢見がちなところをかなり現実的な話をしてあげたりします。
現にマッチングサービスみたいな話が多いのですが、その場合、起業したてでは、そうとうハードルが高いんです。
ものすごくビジネス的にはコストがかかることで、スマホでつなげればいいじゃんと思いがちですが、現実は厳しいです。
Uberであれば配達員を募集しなければいけないのと、飲食店と利用者を募集しなくてはいけなくて、この3点をバランスよく募集して育てていかなければいけないのもすごく難しいサービスです。

ただ、相談は楽しいです。
そんな考え方があるのか、そんなニッチな世界があるのかと驚きの連続です。
僕は「お話しましょう」というスタンスなので、気軽に来てほしいですね。


【起業相談の前に準備しておいたほうがよいことは?】


アイデアとまではいかないまでも、アイデアの種くらいはほしいですかね。
こんなようなサービスをやりたいの、「こんなような」部分のサイトでも見せていただければ、だいたいやりたいことのサービスは分析できます。
僕はDXをやっているので、ほぼ日本の業界の仕組みはわかります。
それさえ見せてもらえれば、だいたいやりたいことがわかりますので。


【起業相談をしようか迷っている方へメッセージをお願いします。】


起業できるかどうかは頭のいい悪いではなく、僕の中ではほぼ行動力とイコールなんですね。
行動するかしないか、なんです。
まずは一歩踏み出す場所として無料で相談できますし、特にノーアイデアだからと怒ることもありません(笑)。
一歩踏み出す施設としては、この施設が最適だと思います。
起業相談で数十万円取るところもあると聞いていますが、僕は一切そういうのをやらずに起業している人間で、そんなところに無駄なお金をかけなくていいよと本気で思っているので、まずは行動力の第一歩をここで相談してみることを考えてもいいと思います。




【インタビューを終えて…】
日淺さんと話してみたいなと思った方は
是非、TOKYO創業ステーションHPから起業相談をご予約ください。

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次回のコンシェルジュのインタビューをお楽しみに!