【現在のご自身の事業や手掛けられていることを教えてください。】
30歳未満の関西の起業家を集めて指導やメンタリングをする「U30関西起業家」コミュニティーの運営事業や、起業家養成カリキュラムを作成し大学に提携する事業などを手掛けています。起業家育成カリキュラムは、現在ゼミなども含めて20個くらいの大学に使ってもらっています。自身も大学で客員教授をしていますので、バーチャル研究室のようなもので学生の指導なども行っています。他にもオンラインサロンの運営や、起業関係の審査員や講演なども多数行っています。
【起業するきっかけや経緯は？】
一社目はオンラインゲーム関係のオークションサイトを立ち上げました。
父が起業をしており、雇われにはならないようにと言われて育ったので、自分もいつか起業をするものだと元々思っていたところ、考えていた事業ビジネスのチャンスが来たのですぐに活動をした、というところです。
【起業してよかったことは？】
金銭的・時間的自由が少し手に入ったこと、自分の力で生きていけると思えたことですね。
自分の価値はどこかの会社に属した価値ではないのでだれにも取られないですし、自分の力で生きているけることに昔は強く誇りを持っていました。最近では少し考え方が変わり、いろんな方に助けてもらって支援してもらって今の自分がいることを強く実感している分、自分の力だけで、なんてことはないなと思っています。
【起業相談での得意分野は？】
スタートアップ型のコンシューマー向けのウェブサービスは大半対応できます。
逆にスモールビジネスや個人向けのサービスは得意ではありません。
【起業相談の際に心掛けていることは？】
まずいものはまずい、ダメなものはダメだとはっきり伝えます。気持ちよく相手の欲しい言葉をかけることは容易ですが、結局無駄な時間とお金を使ってしまうことになるので。逆に良いものに関しても徹底的に褒めて伸ばしますよ。
【起業相談の前に準備しておいたほうがよいことは？】
企画書くらいがあったら良いですが、企画書に時間をかけるくらいならなくて良いです。話しながら進めていくので。あとは開発の前にもってきて欲しいですね。そもそもの設計を間違えているケースが大半なので。1年2年悩んでお金と時間を使うくらいならまずは5分・10分相談してみてください。
【起業相談をしようか迷っている方へのメッセージ】
起業相談で受けた内容をすぐ実行に移している方は非常に伸びます。また、聞くところは聞くし、素直に受け入れながらも「良質な頑固さ」を持っている方も同様です。
理由を全部聞いて把握して、納得したものだけやるスタンスは非常にもったいないです。自分もそうだったので、気持ちはよくわかるのですが。速度感も落ちますし、結局自分の中の狭い判断でやってしまうことになるので、アドバイスを信じる覚悟をもってきていただくのが成功の鍵ですね。