コンシェルジュインタビュー:先輩起業家に聞きました

スタハ通信 STARTUP HUB TOKYO

2023.2.1に
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学生ならやること
  • #インタビュー

僕が今、学生なら絶対やること

今池 今日は大学3年生である私から、先輩起業家の井村さんに「僕が今学生なら絶対これをやる!」をテーマにお話を伺います!よろしくおねがいします!
早速ですが、井村さんが大学生の頃に「これをやっててよかった」という事はありますか??

井村さん 僕は大学生を経験していないので、大学生の皆さんと同じ時期に経験して役立った事という観点でお答えすると「追い込まれた状況で、物事に一気通貫で関わってみる事」ですかね。
自分の体験談です。20代の頃に15人規模の小さな広告会社へデザイナーとして入社したのですが、とにかく多忙で人手が全然足りない職場で、新人とか言ってる余裕なく入社直後から自分で色々こなさないと仕事が回らない状態でした。
デザイナーで入社したはずが、営業に行って要件を聞いて、市場や競合をリサーチして、ターゲットにインタビューして、見積もり作って、スケジュールひいて、提案書を作成して、プレゼンして、受注して、デザイン制作して、モック作って、撮影に関する雑務もして、入稿データ作って、ノベルティ発注して、印刷物の手配や管理して、請求書を発行して、当時の上司の航空券やホテル手配して、先輩方の夕食の買い出し行って、社内の掃除や洗濯までして、もはや何でも屋でしたね(笑)

今池 まさに何にでも屋状態ですね。雑務も多かったようですが広告に必要な業務をトータルで経験されたように感じました。でも、その当時はかなり辛かったんじゃないですか?

井村さん 正直、当時は「デザイナーで入社したのに、なんでこんな事までやらされているんだろう」と日々思ってたし、徹夜や泊まり込みは当たり前の環境だったので精神的にも肉体的にもかなりキツかったですね。
でも、その経験があったからこそ広告に関する業務の全体像を早い段階で理解できたし、多少辛いことがあっても「当時と比べれば」と乗り越えられる部分はあるように思いますね。

今池 耐性がついた、といった感じでしょうか?

井村さん 思い返せば本当にしんどかったなと思うし、今ならすぐ辞めますね(笑)
でも、当時は「社会人ってこういうものなんだろう」と思い込んでいて、転職してはじめて極めて過酷な職場だった事に気付きました(笑)
自分の場合は自らの意志でストイックに自分を追い込む事はできない性分だったという事もありますが、厳しい環境に敢えて身をおいてみる経験は、後の耐性をつける意味では案外良いかもしれません。
あと、耐性も去ることながら、全体感を見る目を養う事が大事なので、ただただ厳しい環境というよりは、一気通貫で物事に関われる環境というのが大事かもしれません。

今池 体育会の部活動とか良さそうですか?

井村さん 体育会系の厳しめな部活に入るのも確かに良いかもしれません。
あとはスタートアップ企業でインターンを真剣にやってみるとか。
ただ、僕の場合結果として良かったですが、大変だったのであまりオススメはしません(笑)
ガムシャラにやるのが当たり前だと思っていたため、無自覚に周りにも同じ水準を強いてしまって軋轢が生じたこともありました。良い面と悪い面がある事をしっかり見極める事が重要ですね。

今池 学生にアドバイスできることはありますか?

井村さん 今後社会に出る際、なんだかんだ耐久力もやっぱり一定は必要と思います。
また、全体感が見えるようになると自分が担っている仕事の意味や目的が理解しやすくなるのでモチベーションを維持しやすかったり、本質的な考え方にも辿り着きやすくなるように思います。
仕事に取り組む時に「目的の理解」と「本質的な課題を見極める視点」はとても大事になってくると思うので。

今池 まずは「耐久力」と「全体感を見る目」を養うのが大事という事ですね!本日はありがとうございました!

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