コンシェルジュインタビュー:先輩起業家に聞きました

スタハ通信 STARTUP HUB TOKYO

2023.4.25に
お届けしております

学生ならやること
  • #インタビュー

私が今、学生なら絶対やること

今池 今日は大学3年生である私から、先輩起業家の本橋さんに「私が今学生なら絶対これをやる!」をテーマにお話を伺います!よろしくおねがいします!
早速ですが、本橋さんが今学生だったらこれをやりたいなとか、これをやっておけばよかったなと思うことはありますか?

本橋さんよろしくお願いします!
私は若い頃にわりと好き勝手にやりたいことをやってきたタイプなんで、今、学生だったらこれをやりたいとか、やっておけばよかったってことは特にないんですよ。だけど学生の方にできるアドバイスだったら、若いうちは将来の方向性みたいなものを決めつけて動くのではなく、一見無謀な挑戦もたくさんするといいと思います。って、そもそものテーマにちゃんと答えてなくて恐縮なのですが…たとえ失敗しても若ければ軌道修正できるチャンスはいくらでもあるし。その時は無駄に思える経験も、自分がやってみたいと少しでも思ったらとりあえずやってみることをおすすめしますね。

今池「一見無謀な挑戦もたくさんする」ですね。そう考えるきっかけは、ニューヨークでの美容師経験に関連しますか?

本橋さんそうですね。21歳で渡米して、ニューヨークで美容師をした経験は大きいです。最終的に、腰痛や手荒れでドクターストップを受けて美容師を辞めざるをえなかったんですが、もともと高校生の時から美容師としてニューヨークで働くっていう思いは早々に叶えられたし。辞めなければならない時は、それまで美容師しかやってこなかったし、美容師以外やりたいこともなかったから、ものすごい喪失感を味わったけれど、今振り返ると無駄な経験ではなかったなと思います。美容師の時に培った接客スキルやホスピタリティ精神っていうのが、全く別の仕事をしていても今でも活きることもあるし。

今池美容師になるにはどんなきっかけがあったんですか?

本橋さん高校2年生の4月に、マサチューセッツ州のニュートンというところに交換留学でホームステイしたことがあって、帰国する時のフライトが直航便ではなくてニューヨーク経由だったんです。せっかくの春休みだからニューヨークに何泊かして遊んでから日本に帰ろう!と思って、街を観光したんですけど、そのときの街のエネルギーに圧倒されて。もともと青梅の田舎育ちだから、ニューヨークってすっごい都会だし、どこにいっても目新しいものだらけで、街中がキラキラして見えたんですよ。その時に、この街で働きたいって思ったのがきっかけです。

今池たまたま行った旅行中の偶然の決心だったんですね。

本橋さんもともとニューヨークには行ってみたかったっていうのはありますが、初めて行ってみてまさに街に一目惚れした感じですね。この街で働くためには自分は何をしたらいいんだろうって高校生の時に考えて出した答えが手に職をつける、で。そこからもともとファッションやヘアにも興味があったので美容師を選んだんですよね。だから若い人には是非いろいろなところに旅行してほしいって思います。自分の人生を変えるチャンスってどこに落ちているかわからないから。あとは、若いうちに自分と全く違うバックグラウンドの人と出会うっていうのも大切だなと思います。国が違えば言葉も違って、文化も違って、価値観が違うわけだから、そういう自分とは全く違う世界で生きている人たちとコミュニケーションすることによって、自分の世界を広げていく作業をすることは、後の人生に大きく影響を与えるすごく貴重な経験だと思います。

今池確かに、貴重な経験。美容師になったあとに、大学に通われていますよね。

本橋さん前述したように、天職だと思っていた美容師を20代後半で辞めざるをえなかった時に、自分の中でそれまで積み上げてきたキャリアが一気にゼロになってしまった気がしたんですよね。ゼロになったんだからって開き直った部分もあるんですけど、美容師として働けないなら、じゃあ美容室のオーナーになろう!って、その時はまだ美容業界にも未練があって。とはいえそれまで美容師しかしてないからビジネスのこととか、そういえば自分は何も知らないなって20代後半にして初めて思って、そこからニューヨークの市立大学とビジネススクールに、計7年通いました。ずっとビジネス・コミュニケーションという専攻で、広告やPR、マーケティングなどの勉強をしていたんですが、世界でもビジネスの最先端と言われるニューヨークで大人になってから勉強できた経験は今となっては財産ですね。

今池でも、結局美容室のオーナーにはならなかったんですか?今、大学で学んだことは活きていますか?

本橋さんそうなんですよ。結局、美容室のオーナーには今現在もなっていません。私が学んでいたビジネスコミュニケーションという専攻はわりと幅広い分野でビジネスのことを学べる専攻だったのもあって、この知識や経験を活かせれば、もしかしたら業種は美容室経営でなくてもいいんじゃないかっていうのは、在学中から思っていて。卒業してからは、学んだことをベースに新しいことにチャレンジできるなという自信もついて、それで今のように複業で起業しました。今でも美容室の経営はしてみたいなぁーと虎視眈々とはしてますが、まだ叶えられてないですね。今はさまざまなお仕事をさせていただいてますが、自分でしている事業やお仕事はすべてニューヨークで学んだ知識と経験を総動員している感じです。

今池グローバルなスケールでお話をお聞きすることができました。ありがとうございました!

TOP