20代で起業できる？20歳代の起業のリアル

20代で起業できる？
20歳代の起業のリアル

20代の起業事情と、20代起業のリアルをご紹介していきます。
私自身も20代で起業をしていますし、経営者仲間も20代で起業をした人が多いため、20代の起業家の事例を近くでたくさん見てきました。
また20代の起業家の起業支援を行っている中で、感じたことも踏まえて記載させていただきます。
20歳代で起業に興味がある方はぜひ最後までご確認ください。

【はじめに】20代の起業家の実態

20代で起業ができるのか、20代の起業家・学生の起業家が実際にどのくらいいるのかをお伝えしていきます。
開業時の年齢と大学初ベンチャー企業の数の推移などから、20代での起業の実態を具体的にお伝えしていきます。

開業時（起業時）の年齢

29歳以下が5.4%。30歳代が31.3%。40歳代が36.9%。50歳代19.4%。60歳以上が7.0%となっています。このことからもわかるように、20歳代での起業は、他の年齢と比較をすると少ない状況です。

参考：日本政策金融公庫｜
2021年度新規開業実態調査

大学発ベンチャー数の推移

20歳代の起業割合は、他の年齢と比較をすると少ないと述べましたが、大学生の起業については、活発になってきています。

参考：経済産業省｜令和4年度大学発ベンチャー
実態等調査の結果を取りまとめました（速報）

2021年度に確認された大学発ベンチャーは3,305社となっており、翌年の2022年度調査において存在が確認された大学発ベンチャーは477社増加し3,782社となりました。
企業数及び増加数ともに過去最高を記録しました。

20代起業の実態まとめ

大学生の起業は増えている傾向はあるものの、20代全体としての括りで見るとまだまだ20代の起業割合は高くはありません。
数値で見ると20代の起業家は少ないという見え方になりますが、現場で20代の起業家の支援をしていると「優秀な20代の起業家が増えている」と日々感じます。
それでは20代の起業について、もっと深く見ていきましょう。

20代起業のメリットとは？

20代での起業には、若さならではの多くのメリットがあります。
まず第一に挙げられるのは、柔軟性と創造性の豊かさです。20代はまだ経験が浅いため、「当たり前を無意識に受け入れず、新しいアイデアやアプローチを受け入れ、また積極的に採用する」ということができます。
これにより、古い枠組みにとらわれず、革新的なビジネスモデルを構築することが可能となります。また、リスクを取ることへの抵抗が少ないことも、20代の起業家にとっての大きな利点です。未来への不安やリスクを恐れずに、大胆なアイデアを実行に移すことができます。

20代の起業で成功できるのか

20代での起業成功は決して容易な道ではありませんが、決して不可能ではありません。
実際、20代の若者が起業し、成功を収める事例は数多く存在します。
例えば、マーク・ザッカーバーグ（Facebook創業者）やエヴァン・スピーゲル（Snapchat創業者）など、若くして大きな成功を収めた起業家たちが数多くいます。
若さゆえのエネルギーや情熱を持ち、リスクを恐れずに新たな道を切り拓くことで、20代の起業家は成功を掴むことができるでしょう。

起業成功に必要なリサーチと
市場分析

起業の成功に不可欠な要素の一つが、リサーチと市場分析です。
新たなビジネスを展開する際には、市場のニーズやトレンド、競合他社の動向など、様々な情報を収集し分析することが重要です。
これにより、自社の商品やサービスが市場でどのように受け入れられるかを正確に把握し、戦略を立てることができます。また、リサーチと市場分析を通じて、市場における自社の強みや独自性を見出し、それを活かしたビジネス展開を行うことができます。

ビジネスアイデアの検討方法

20代で起業する際に重要なのは、独自性と実現可能性を兼ね備えたビジネスアイデアの検討です。
まずは自身の興味や経験、得意分野に基づいてアイデアを考えます。その後、市場のニーズやトレンドをリサーチし、競合他社との差別化ポイントを見つけます。
さらに、ビジネスの実現可能性を検討し、必要なリソースや資金、人材などを把握します。これらのステップを踏んで検討されたビジネスアイデアは、成功への第一歩となるでしょう。

起業に必要な資金調達の方法

起業には資金が必要不可欠ですが、20代の若者にとっては資金調達がハードルとなることがあります。
しかし、様々な資金調達の方法が存在します。例えば、銀行や投資家からの資金調達、クラウドファンディング、自己資金や親族からの借入などが挙げられます。資金調達方法はビジネスの性質や規模によって異なりますが、独自のビジネスプランや成長戦略を具体的に示すことで資金調達の成功率を高めることができます。

事業計画の立て方

起業の成功には事業計画が欠かせません。
事業計画はビジネスの方向性や目標、戦略を明確にするだけでなく、資金調達や投資家の獲得、経営の効率化などにも大きく影響します。
事業計画を立てる際には、自社の強みや弱みを正確に把握し、市場のニーズや競合状況を踏まえた具体的な戦略を練ることが重要です。また、柔軟性を持ちつつも着実に目標に向かって進むことで、事業計画の実行力を高めることができます。

マーケティング戦略とSNS活用

マーケティング戦略は、起業家がビジネスを成功させるための重要な要素の一つです。
特に20代の起業家にとっては、SNSの活用が不可欠です。SNSを活用することで、低コストで広範囲に情報を発信することができます。
また、ターゲット層に的確にアプローチし、ファンや顧客を増やすことができます。定期的なコンテンツ投稿やコミュニティの活性化など、SNSを通じたマーケティング戦略は、20代の起業家にとって有効な手段です。

人脈作りとコミュニティの重要性

20代の起業家にとって、人脈作りとコミュニティの構築は極めて重要です。
ビジネスを成功させるためには、信頼できるパートナーや助言者、顧客との関係が不可欠です。
そのため、積極的にネットワーキングを行い、業界や地域のコミュニティに参加することが重要です。イベントやセミナーへの参加、SNSやビジネスコミュニティの活用など、様々な手段を使って人脈を広げることで、ビジネスの成功につながる新たなチャンスを見つけることができます。

20代起業家の成功と失敗事例

起業の道は決して順風満帆ではありません。成功した起業家も、多くの失敗や困難を乗り越えています。
20代の起業家にとっても同様であり、失敗から学ぶことは非常に重要です。失敗は教訓となり、次のステップに活かすべきものです。成功事例だけでなく、失敗事例も積極的に学び、改善点や課題を明確にすることで、より成長し、成功への道を切り拓くことができます。

20代起業家に必要なもの

20代の起業家にとって、成功するために必要なスキルと能力は多岐にわたります。
例えば、リーダーシップ力やコミュニケーション能力、問題解決能力、経営理念やビジョンを持つことなどが挙げられます。
さらに、技術力やマーケティングスキル、財務管理能力、時間管理能力なども重要です。これらのスキルや能力を磨き、必要な知識や経験を積むことで、20代の起業家は成功への道を歩んでいくことができます。

競合市場での立ち位置と差別化の重要性

競争が激しい市場でビジネスを展開する場合、差別化が成功の鍵となります。
20代の起業家にとっても同様であり、競合他社との差別化ポイントを明確にすることが重要です。
自社の強みや特徴を理解し、独自の価値提供を行うことで、顧客の心を掴み、市場での存在感を高めることができます。また、顧客ニーズの把握や市場動向の分析を行い、柔軟かつ効果的な戦略を展開することも重要です。

20代起業家のための
時間管理と効率化のヒント

時間は限られており、効率的に活用することが起業家にとって重要です。
時間管理やタスクの優先順位付け、効率的な作業方法やツールの活用などが重要です。また、定期的な休息やリフレッシュも大切です。自身の生産性を最大限に引き出し、持続可能な成功を目指すために、時間管理と効率化について常に意識していくことが重要です。

成功への道のり

20代の起業家にとって、成功への道のりは容易ではありません。
しかし、継続と成長の戦略を持つことで、目標達成に近づくことができます。成功するためには、過去の経験や失敗から学びながら、着実に成長していくことが不可欠です。
また、常に自己評価を行い、改善点を見つけ出すことも重要です。成功への道のりは決して一筋縄ではいかないかもしれませんが、努力と継続の積み重ねが、最終的な成功へと導いてくれるでしょう。

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著者：
TOKYO創業ステーションTAMA
プランコンサルタント　
平井 東(ひらい あずま)

銀行にて法人向け貸出業務、税理士法人にて事業計画の作成業務、経営コンサルティング会社にてマーケティング戦略の立案・SEO対策・MEO対策・WEBサイト制作のディレクション等の業務、デジタルマーケティング会社にて大手企業向けのリスティング広告の運用業務、現在は、デジタルマーケティングと経営コンサルティングを行う会社を設立し、中小企業のご支援を行なっている。中小企業に必要な資金繰り・事業計画・計画達成のための戦術にあたるデジタルーマーケティングのノウハウを持っている。中小企業診断士。
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