事業計画書をなぜ作成するのか【作成すべき理由】

事業計画書をなぜ作成するのか【作成すべき理由】

事業計画書をなぜ作成するのか

起業を成功させるために、なぜ事業計画書が必要なのかを解説していきます。
事業計画は、ビジョンを具体化し戦略を整理するためには必要不可欠です。明確な目標やリスク対策が示され、資金調達やチームビルディングにもプラスの影響があります。事業計画をしっかりと作り込むことで、将来の展望を共有し、持続的な成長への道を確立することができます。
それでは具体的に見ていきましょう。

事業の内容が明確になる

事業計画書をなぜ作成するのか

事業計画書は、ビジョンを整理しコンセプトを明確にする貴重な道具です。
ビジネスの目的と方針が整理され、許認可などの要件も整理されることで、成功への道筋が明確になります。さらに、開業までのスケジュールが策定され、事業運営に必要なリソースも把握できるでしょう。
それでは詳しく見ていきましょう。

ビジネスのコンセプトが固まる

事業計画書の作成は、抽象的なアイデアを具体的なビジネスコンセプトに昇華させるプロセスです。
コンセプトが明確になることで、どの市場でどのような価値提供を行うのかが明確になり、事業の方向性が確定します。

許認可などの必要なものが明確になる

事業計画書の作成は、法的要件や許認可手続きを整理するためにもとても役立ちます。
ビジネス展開に必要な法的手続きや規制要件を洗い出し、スムーズなスタートアップを実現します。

開業までのスケジュールが固まる

事業計画書は、開業までの段取りを明確にする要素を含みます。
タスクの優先順位やスケジュールを設定し、リアルな開業時期を計画する助けになります。複数人で起業をする場合は特にスケジュールの把握が大切になりますのでしっかりと作っていきましょう。
また、起業をする、ということは心理的に負荷がかかるものです。スケジュールを作ることで、タスクをこなしていけば開業日まであっという間にたどり着くことができます。不要な心配を取り除きスケジュールをタスク化していきましょう。

事業リスクを把握できる

計画書の作成はリスク分析の場でもあります。事業を取り巻くリスクを洗い出し、それに対する対策を考えることで、未来の問題にも適切に対処できるよう準備できます。
事業は前向きな部分だけではなく、これから起こるかもしれないマイナス面のリスクと対応策も一緒に検討することで失敗の確率を下げることができます。

仲間と目標を共有できる

事業計画書をなぜ作成するのか

計画書はチーム全体にビジョンを共有し、組織文化を醸成するのに役立ちます。
売上目標や将来の姿を共有することで、チームの一体感が高まり、効果的な協力体制が築かれます。
起業に参画するというのはとてもリスクが高いことです。なんとなく・・・という抽象的な計画にせずに、明確に『5年後にこうなっていよう!』という目標を一緒に作り上げることが大切です。

売上の目標を共有できる

事業計画書には具体的な売上目標を盛り込むことで、チーム全体の方向性を固めることができます。これにより、目標に向かって一丸となって同じモチベーションで事業を進めることができます。
特に起業時は、チームのメンバーの歩幅(目標やモチベーション)を合わせることが重要です。
店舗ビジネスの場合は店舗数の目標、その他のビジネスでも販売数量の目標などを明確にしておきましょう。

将来のあるべき姿を共有できる

計画書はビジョン(数年後の目標)を含めて考えると良いでしょう。
売上の目標だけでなく、個人としての目標や、会社としての社会的な立ち位置などの『あるべき姿』を決めておくと現状とのギャップが明確になります。
あるべき姿と比較をして、不足しているものを埋めるための計画を作成すれば、やるべきことが明確になります。
将来の事業展望や拡大戦略を示すことで、関係者が事業の大局を理解し、共通の目標を共有できるでしょう。

融資の審査に通る可能性が高まる

金融機関は堅実な投資を求めます。計画書は事業の信憑性や収益性を示す材料となり、融資審査の通過率を高めます。
具体的な戦略やリスク対策が盛り込まれた計画書は、投資家に安心感を与えるでしょう。
資金調達をする上で、事業計画書の作成は避けては通れません。資金調達用に数字の見た目を綺麗にした計画ではなく、行動計画やリスク&対応策を含めた、意味のある計画書を作成しましょう。

創業メンバーを集めやすくなる

共感を呼ぶビジョンや展望を提示することで、共感する創業メンバーや専門家が集まりやすくなります。
計画書は、魅力的なプロジェクトへの参加意欲を高めるツールとなります。

補助金を受けやすくなる

事業計画書の作成は、補助金や助成金の受給申請で必要になります。しっかりと事業計画書を作っておくことで、補助金に採択されやすい計画が書きやすくなります。事業計画書は、補助金や融資などの資金調達でもよく使うので、起業時に作っておきましょう。 事業計画書は、成功への道を切り拓く重要なものです。ビジョンの整理、チームの一体感構築、資金調達の支援など、多くの側面で役立つため、十分な時間と労力をかけて作成する価値があると思っています。

起業の相談はこちら

これまでお話ししてきたように、起業・創業時に事業計画書を作るメリットはたくさんあります。ビジネスを成功させるための第一歩が事業計画書の作成だと思っています。
TOKYO創業ステーションTAMAでは、このような起業家・創業者の事業計画書の作成をサポート(ブラッシュアップ)しています。無料でプランコンサルタントが事業計画書へのアドバイスを実施していますので、ぜひご相談してください。お越しいただける日を楽しみにしております。

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著者写真著者:
TOKYO創業ステーションTAMA
プランコンサルタント 
平井 東(ひらい あずま)


銀行にて法人向け貸出業務、税理士法人にて事業計画の作成業務、経営コンサルティング会社にてマーケティング戦略の立案・SEO対策・MEO対策・WEBサイト制作のディレクション等の業務、デジタルマーケティング会社にて大手企業向けのリスティング広告の運用業務、現在は、デジタルマーケティングと経営コンサルティングを行う会社を設立し、中小企業のご支援を行なっている。中小企業に必要な資金繰り・事業計画・計画達成のための戦術にあたるデジタルーマーケティングのノウハウを持っている。中小企業診断士。
相談は毎週木曜日 10:00~17:00 担当。