伊豫田 竜二先生インタビュー(TAMAプランコンサルタント)
伊豫田 竜二先生インタビュー(TAMAプランコンサルタント)
こんにちは!TOKYO創業ステーションTAMAの相談員にインタビューを行う本企画、第19弾はプランコンサルタントの伊豫田竜二先生をお招きしまして、インタビューしてみました!今回は付加価値の高いニッチ商品の事業化が得意な伊豫田先生の相談極意に迫ります!
目次
― 現在のご自身の事業や手掛けられていることを教えてください。
TAMATOKYO創業ステーションではプランコンサルタントとして、創業計画を作成するサポートをしていますが、私にとって創業は、コンサルタントとしてのライフワーク的な存在です。 また、ステーション以外では、ゼロからの販路開拓などの事業立ち上げやクリエイターやハンドメイド作家、ものづくり系起業者のプロデュースなど主に実行段階の伴走支援を手掛けています。 さらに、企業再生、商店街、まちづくり、観光開発などにおいて、新たな価値を作ろうとする経営者と一緒に企画から実行に至るまで長期のコンサルティングを行っています。
伊豫田先生の相談を無料で受けることができます(毎週火曜日10時~17時担当・1回45分以内)
― これまでの経歴を教えてください。
私自身、多くの転職を繰り返してきました。業種で言えば、精密機器、観光、専門サービス、情報通信、半導体、建設。業態で言えば、メーカー、小売、卸、サービスと、数名から200名くらいの小さな会社を中心に多くの企業を渡り歩いてきました。 税理士事務所の勤務経験もあるため、経理の職種で転職することが多かったのですが、小さな会社ではひとつの職種で完結しないので、営業、企画、マーケティング、人事、総務など、必要と考えれば何でもやりました。 会社全体を見渡せる経営者と直接かかわるポジションに立ち、職種の枠にとらわれず、幅広く業務を兼任してきたことが、今のコンサルティングに生かされています。 中小企業診断士の資格は、半導体商社でIRやコスト構造の改善プロジェクトに携わっていたころに取得し、そののち独立し20年近く経ちました。 コンサルタントとして独立開業してからは、小さな会社が生き抜くという仕事をしてきた経験を活かし、小さな会社の再生や新規事業の案件を中心に携わり、大企業ではまねできないユニークなビジネスを立ち上げてきました。メディアなどで取り上げられた会社や、国や自治体の事例として紹介されたクライアントも多いです。
― 起業相談での得意分野は?
ニッチ(隙間)という分野のコンサルティングを行っています。物量に勝る大企業に真っ向から立ち向かっては勝負になりません。そのため、競争を避け独自の道を行く事業戦略を描くことを基本としています。このやり方は、収益性を高めることに向いていますが、規模を追いかけることは不向きという特徴があります。 このため、ハンドメイドやカルチャー・サブカルチャーなど趣味やスキルを活かす分野、ユーザーや商品がごく少数に限られるマニアックな業態など、個性や感性、独自の世界観を活かすビジネスや事業規模を追い求めるよりも自分やお客様の楽しさや思いを大切にする起業者・経営者からの相談が多い傾向にあります。
2025.2.17 TOKYO創業ステーションTAMA業種別セミナー「ハンドメイド作家を一生の仕事にする」登壇
― これまでの相談で印象に残っている相談内容があれば教えてください。
ニッチな創業の相談がほとんどのため、印象に残るものばかりで絞るのは難しいのですが、ただ、インパクトを創ろうとして、無理のあるアイデアを持ってくる人たちが一定数いらっしゃいます。たとえば「世界初のアイデア」、「世界初」はたしかにインパクトはありますが、必ずしもニッチとは限りません。そこを説明すると、次の相談時にまた別のアイデアを持ってこられることが多いです。ニッチは文字通り「すき間」なので、最先端・一番最初であることが絶対ではないのです。あくまでも生き抜く手段の一つです。 ものづくりでも、小売業でも、サービス業でも、工夫をすれば小さいながらも市場やライバルに振り回されない、自分だけの楽しい道を創ることができる、それが私の考えるニッチの姿です。
対面・電話の他、オンライン(zoom)でも気軽に相談できます
― 起業相談の際に心掛けていることは?
ビジネスを心から楽しむことです。 事業計画書は、自分が、そこに関わる人がハッピーになるためのガイドブックです。 それを自ら作るのですから、私のプランコンサルティングに来たら、旅行の計画を立てるようにワクワクする事業づくりを楽しんでください。
― 起業相談の前に準備しておいたほうがよいことは?
なんにも要りません。ただし、アイデアは自分で考えてからきてください。 人から答えを教えてもらう付け焼刃でできるほど、ビジネスの世界は甘くありません。 何よりワクワクしない起業はモチベーションが上がらず、特にニッチは立ち上げに時間がかかることから、売れるまでの時間を頑張ることが難しくなるからです。
相談の極意は「ビジネスを心から楽しむこと」です。
― 起業相談をしようか迷っている方へのメッセージ
迷っている段階で起業をするのは正直お勧めできません。 なぜなら、起業のワクワクがドキドキを上回って初めて前に進めるものと私は考えているからです。 先ほども触れましたが、ニッチなビジネスは立ち上がるまでの時間が相対的に長くなりがちです。未開のジャングルを行くようなもので、売れるまでは進んでいるか戻っているかわからない感覚に陥るため、不安な気持に押しつぶされないためにも、ワクワクする心を大切にしてほしいのです。 自分のアイデアにワクワクできるか? それを確かめるためにプランコンサルティングを利用するのも、ひとつの起業準備だと思います。
相談員紹介
TOKYO創業ステーションTAMA
プランコンサルタント
伊豫田 竜二
(いよだ たつじ)
付加価値の高いニッチ商品の事業化・収益化とプレゼン力を活かした販路開拓が得意。顧問として支援した町工場の新規事業は、クールジャパン戦略の成果として、有名アートディレクターの関与した企業やアパレル大手とともに、内閣府のウェブサイトで紹介された。ほか、商品提案した小売店の旅番組放映や、首都圏の観光・土産品開発支援での品評会受賞、メディア掲載など豊富な成功例や実践術を持ち、起業者に分かり易く伝えている。
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著者:TOKYO創業ステーションTAMA Planning Port 事務局 村岸 伸樹
食品メーカーにて法人営業、監査業務に従事。2022年4月に公益財団法人東京都中小企業振興公社に入社し、TOKYO創業ステーションTAMA Planning Port 事務局に着任。
※本記事は、個人の意見・見解です。また、本記事で紹介している情報は、執筆時点のものであり、閲覧時点では変更になっている場合がございます。


