事業計画書作成のポイント10選

事業計画書作成のポイント10選

事業計画書作成のポイント10選

この記事では、起業家・経営者の皆様が事業計画書を作成する上で気を付けていただきたいポイントを10個に絞って解説していきます。
絵に描いた餅にならないように、実現可能性が高い事業計画書の作成を作るための方法を理解して、事業の成長に役立ててください。

1.事業計画書の重要性

事業計画書は、新しい事業を立ち上げる際に目標を決めて、目標達成までの計画と実行プランを立てるものです。事業計画を作らない場合、行き当たりばったりの経営になってしまいます。
また、もし計画通りにならなかった時に軌道修正するためにも、計画を立てて実行をして確認をする、ということがとても重要になります。
そして資金調達や投資家への説明にも不可欠です。

2.短期・中期・長期で考える

事業計画の作成では、短期の計画・中期の計画・長期の計画で事業の目標を設定することをおすすめします。まずは、短期の計画を作り、単月黒字化を目指す月を決めます。
起業してまもないタイミングでは、想像もつかなかった経費が出てくるかもしれません。なるべく経費計画に漏れがないように、計画作成のタイミングで洗い出しておきましょう。中長期の計画では、3年後・5年後・10年後にどうなっていたいかをしっかり考えましょう。

3.市場調査と競合分析

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市場調査は、市場の動向や今後の可能性を把握する上でとても重要な調査になります。直近の市場内での流行やターゲットのニーズ変化をしっかりと捉えましょう。データで理解することも重要ですが、自分が一消費者として市場をお客様視点でみることも重要です。
競合分析は、自社が競合と比較して「どこが優れているか」を明確にする上でも役立ちます。他を知ることで、自分の理解を深めましょう。

4.数値計画と資金調達について

数値計画は、事業計画書の中でも特に重要です。収益予測、費用予算、利益目標は実現可能性が高い計画を作りましょう。
また、資金調達の戦略は、早めに検討しましょう。お金が回れば企業は倒産することはありませんが、黒字倒産という言葉があるように、利益があっても資金繰りがうまくいかなければ倒産してしまうこともあります。
資金繰り表を作成し、安定した経営基盤を作り上げましょう。

5.試作品の開発とテスト

新製品やサービスを開発する際に、プロトタイプや試作品の開発とテストは不可欠です。これにより、実現可能性を確認し、改良点を見つけ出すことができます。試作段階で問題を発見し、修正することで、市場導入後の成功を見込むことができます。

6.チームの役割と責任の明確化

事業計画書には、チームメンバーの役割と責任を詳細に記述しましょう。
メンバーの専門知識とスキルを最大限に活用するために、役割と責任を明確にすることは不可欠です。明確な役割分担と責任の明確化は、仕事の意思決定と成功確率を引き上げてくれるでしょう。

7.リスク評価とリスク管理

リスク評価とリスク管理戦略は、不確実性のあるビジネス環境で事業の成功を確保するために重要です。事業計画書には潜在的なリスク要因を特定し、それに対処する計画を前もって考えておくべきです。
事業を始めるタイミングで、これから起こるかもしれないリスクを把握し、さらにそれに対する対策を持っておくことでいざという時に、立て直しが早くなるでしょう。

8.マーケティング計画の策定と実行

マーケティング計画は、ターゲットに適切な情報・サービスを提供し、ビジネスを成功させるために不可欠です。事業計画書には、ターゲット市場を特定し、市場参入戦略、プロモーション戦略、価格設定戦略などを具体的に記述すべきです。
効果的なマーケティングは、競争の激しい市場で差別化を図り、成功を収める鍵となります。

9.実行計画とスケジュールの作成

事業計画書には、プロジェクトの実行計画を詳細に記述しましょう。
具体的なタスク、担当者、期限を設定し、プロジェクトの進捗を追跡できるようにします。実行計画を守ることで、計画を実現させましょう。

10.PDCA

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最後に、計画は作成して終わりではなく、あくまで事業を成功させるためのツールです。事業計画の目標数値と、現状の数値を比較し、「なぜこうなっているのか?」しっかりと考えましょう。場合によっては、事業計画を修正することも必要です。売上が不足していれば、実行計画の数値を変える必要があります。必ずPDCAを回すための会議を毎月行いましょう。

最後に

この記事では、起業家・経営者の皆さんに向けて事業計画書のポイントについてお伝えしてきました。
事業計画の作り込みが、これからの経営を安定的に成長させるための鍵になるかもしれません。必ず計画を作り、実行し、PDCAを回していきましょう。

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著者写真著者:
TOKYO創業ステーションTAMA
プランコンサルタント 
平井 東(ひらい あずま)


銀行にて法人向け貸出業務、税理士法人にて事業計画の作成業務、経営コンサルティング会社にてマーケティング戦略の立案・SEO対策・MEO対策・WEBサイト制作のディレクション等の業務、デジタルマーケティング会社にて大手企業向けのリスティング広告の運用業務、現在は、デジタルマーケティングと経営コンサルティングを行う会社を設立し、中小企業のご支援を行なっている。中小企業に必要な資金繰り・事業計画・計画達成のための戦術にあたるデジタルーマーケティングのノウハウを持っている。中小企業診断士。
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