資金繰りを管理しないと起きるリスク10選

資金繰りを管理しないと
起きるリスク10選

資金繰りを管理しないと起きるリスク10選

この記事では資金繰りの管理をしなかった場合に起こりうるリスク10選をご紹介していきます。
起業のタイミングで自分の事業がどのような資金繰りになるかを予想しておくことがとても重要です。
「黒字倒産」という利益が出ているけど倒産している企業が存在します。こうなってしまう理由は資金繰りを管理して、対策を講じてこなかったことが原因であることが多くなっています。
これからお伝えするリスク10選を把握し「安全で長期的に続く企業」を目指していきましょう。

リスク1:
突然の支払い不能の危険性

資金繰りを管理しないと起きるリスク10選

資金繰りを怠ることで最初に出てくるリスクは、突然の支払い不能のリスクです。
予想外の出費や収益の減少があった場合、必要な支払いができなくなる可能性が高まります。これは信頼性を損ない、供給業者や債権者との信頼関係に悪影響を及ぼすことがあります。
さらに、適切な対応が取られない場合、法的な問題につながる可能性もあります。黒字倒産という言葉があるように、資金繰りの計画の甘さと余裕の無さが、利益がでているものの倒産してしまうことに繋がってしまいます。

リスク2:
借金の追加借入れ

資金繰りが不足している状態では、高利貸しや急な借金が誘惑となります。
これは通常、高い金利と返済期限に対処する必要があり、財政的に厳しい状況を悪化させる可能性があります。
さらに、借金が膨らむと返済が難しくなり、企業の健全性に悪影響を及ぼし、将来的な成長を制限する要因となります。

リスク3:
信用評価の悪化と融資の難しさ

支払い遅延や債務不履行が続くと、信用評価が悪化し、融資を受ける難しさが増します。
金融機関や投資家は信頼性を求め、信用評価の低下は融資条件の厳格化や金利の上昇につながります。
これにより、企業は必要な資本を調達することが難しくなり、成長の機会を失う可能性が高まります。

リスク4:
事業の停滞と成長の阻害

資金不足は事業の停滞を招き、競争力の低下や市場での影響力の喪失につながります。
新製品の開発、市場進出、マーケティングキャンペーンの実施などの成長戦略を実行する余裕がないため、競争相手に遅れをとる可能性があります。
資金が不足すると、事業の長期的な持続可能性に対する大きな脅威となります。

リスク5:
資金不足による供給チェーンの
混乱

資金繰りの不安定性は供給チェーンにも波及します。
供給業者への支払いが遅れれば、原材料や製品の供給が滞り、生産の遅延や品質の低下が発生する可能性があります。これは顧客へのサービス提供にも影響し、信頼性を損なうことがあります。

資金繰りを管理しないと起きるリスク10選

リスク6:
従業員の不安定性と雇用の削減

資金不足の企業では、従業員に対する給与や福利厚生の支払いが困難になることがあります。
これは従業員の不安定性を高め、優秀な人材の離職率を増加させる可能性があります。また、必要な場合に雇用を削減せざるを得ない状況に追い込まれるかもしれません。

リスク7:
税金や罰金の支払い遅延

資金不足からくる税金や罰金の支払い遅延は法的な問題を引き起こす可能性があります。
税金の納税が遅くなると、延滞税の支払いはもちろんのこと税務署などからの印象も悪くなってしまいます。税金の納税時期と予想金額を含めた資金繰り表を作成することが重要です。

リスク8:
競争力の低下と市場シェアの喪失

競争の激しい市場では、競争相手が利用し、市場シェアを奪取する機会が生まれます。
資金不足により、競合他社に対抗するためのマーケティングや製品開発の資源を確保できなくなり、市場での競争力が低下します。このため、企業は市場シェアを失う可能性が高まります。

リスク9:
過度なストレスと健康への悪影響

資金繰りの不安定性は経営者や従業員に過度なストレスを引き起こすことがあります。
ストレスは身体的および精神的な健康に悪影響を及ぼし、生産性を低下させる可能性があります。企業の経営者や従業員が長期的なストレスにさらされると、労働力の減少や健康問題の増加が起こるかもしれません。

リスク10:
企業の信頼性と顧客忠誠度の低下

資金不足に陥る企業は、供給の安定性や品質に問題を抱えることがあります。
これは顧客の信頼を損ない、顧客の忠誠度を低下させる可能性があります。また、サービス提供や製品供給の遅延が顧客満足度を低下させ、競合他社に客を奪われる可能性が高まります。

以上のリスクは、資金繰りを適切に管理しないことが企業や個人にもたらす潜在的な問題点を示しています。資金繰りの管理が重要であることを理解し、予防措置を講じることは、事業や個人の健全性を守るために欠かせない要素です。したがって、資金繰りの計画と戦略の策定は、経済的な安定性と持続可能な成長を実現するために不可欠です。

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著者写真著者:
TOKYO創業ステーションTAMA
プランコンサルタント 
平井 東(ひらい あずま)


銀行にて法人向け貸出業務、税理士法人にて事業計画の作成業務、経営コンサルティング会社にてマーケティング戦略の立案・SEO対策・MEO対策・WEBサイト制作のディレクション等の業務、デジタルマーケティング会社にて大手企業向けのリスティング広告の運用業務、現在は、デジタルマーケティングと経営コンサルティングを行う会社を設立し、中小企業のご支援を行なっている。中小企業に必要な資金繰り・事業計画・計画達成のための戦術にあたるデジタルーマーケティングのノウハウを持っている。中小企業診断士。
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