【商店街開業インタビュー】スペシャルティコーヒーから、パン、パスタ、パフェまで。常にトライ&エラーを繰り返して新しい価値提供に挑戦!!サイフォニーコーヒー店主 芹口大輔様

【商店街開業インタビュー】
スペシャルティコーヒーから、
パン、パスタ、パフェまで。

常にトライ&エラーを繰り返して新しい価値提供に
挑戦!! サイフォニーコーヒー店主 芹口大輔様

事例紹介
「サイフォニーコーヒー」店主の芹口大輔さん

一杯一杯、丁寧に、風味豊かなコーヒーを淹れる
「サイフォニーコーヒー」店主の芹口大輔さん

サイフォニーコーヒーの芹口様から起業から現在までの道のりと公社事業の活用による創業後の成長を確実にして頂くための支援ストーリーをお話ししていただきます。

サイフォニーコーヒー モンブランパフェ

モンブランパフェ

サイフォニーコーヒー

サイフォニーコーヒー

調布市仙川駅北側の甲州街道沿いのビルの2階に「スペシャルティコーヒーをもっと日常に」をコンセプトにする「サイフォニーコーヒー」があります。店主は、芹口さん。今年で開業6年目となりました。 「サイフォニーコーヒー」と検索するとホームページとして活用しているInstagramのサイトがでてきます。サイト内にはシーズンごとに写真がアップされ、いわゆる「映える(ばえる)」といわれるようなコーヒーやパフェが目を引き、来店意欲を高めてくれています。 「妻が撮影、発信してくれているパフェの写真を見て他県や外国の方までわざわざ来店してくれているんですよ」と、優しく微笑む芹口さんが開店からこれまでのストーリーを、お話をしてくれました。

― 起業を目指し公社事業と出会うまで

芹口さんと公社との出会いは、令和元年でした。芹口さんは有名コーヒー店、パン屋で勤務する中で、「お店をやりたい」というぼんやりとした想いを持っていましたが、次第に「自分でお店を開くなら」と、自分事として捉えるようになり、「しっかりと考えなきゃ」と思うようになったことが起業活動のきっかけとなりました。 一方で、コーヒー店を経営する夢に向かって動き出そうとしましたが、何から始めるのか分からない状態が続いたようです。そんな中、お住まいの市役所の創業支援窓口に相談したところ、公社で実施する『商店街起業促進サポート事業(商店街開業プログラム)』(以下、開業プログラムという)を紹介され、応募することに。そこから芹口さんの起業ストーリーが始まりました。

公社の質問に優しく答えて頂いた店主の芹口 大輔さん

公社の質問に優しく答えて頂いた店主の
芹口 大輔さん

― 公社事業を利用するきっかけを教えてください。

お店を開店する強い想いはありましたが、実際に開店できるか分からない中で、開店しない選択肢についても話せる、利害関係のない人に相談してみたかったんです。

― 商店街開業プログラムでは、どのようなことを学んだのでしょうか。

これまでコーヒー店、パン屋などに努めていました。経営や計数に関する勉強をする機会が少なく、作成してみて分かったのですが、計画の甘さを痛感しました。計画を作成し、ブラッシュアップして頂く中で、売上と家賃とのバランスを考えないといけないなど色々と勉強をすることができました。

― 開店準備について教えてください。

開業プログラム参加時点では、店舗物件が確定していませんでしたが、想定立地において何を提供していくのかなどの検討は地道に進めていきました。コーヒーだけでなくパンのレシピを考えては「手持ちのカードを増やす」というようにメニュー案を増やして行きました。その後、お店が決まると、食器をどうするか、人を雇うのか、オペレーションをどうするのかなどの詳細を決めていきました。

― お店の選定はどのような考えをもって決められたのでしょうか。

「サイフォニーコーヒー」外観 看板

まず、店舗は土地勘があるところが良いと考え、昔住んでいた仙川を候補地としました。不動産サイトにいくつも登録して、検索を繰り返しました。私の場合は資金も考えて「居抜き物件」を探していました。

結果として凄く良い物件と出会えました。開店後10年経っているのですが、前のオーナー様がきれいに使われていたようで、事前のメンテナンスも入れましたが、そのまま使えるぐらいの状態でした。ただ、そんな良い物件ですから、他の方も狙っていました。私以外に4人位いたようです。交渉中、大家さんと直接お話しする機会を頂いたのですが、開店プログラムで勉強したことが役に立ちました。

「東京都の支援で作成した事業計画です」と計画を説明・アピールしました。それが大家さんに響いたんだと思います。東京都が支援して「しっかりとした計画づくり」をした人と思って頂けたのだと思います。反対にみると、大家さんは、この物件を貸し出す人に「しっかりと、長く使ってもらいたい。」と思っていたと理解しています。 だからこそ、開業プログラムや他の創業支援のように、「事業計画を他人に話しておく機会を多数作っておく」ということが重要であると考えています。通常ですと、融資のための金融機関のご担当者など、限られた方にしかお話ししないので、やはり利害関係のない第三者に話し、PRに慣れておく経験を積めることは支援利用のメリットだと思います。

― 開業当初の状況を教えてください

開店の宣伝を派手にしてもお客さんが来るのか分からなかったので、宣伝はしませんでした。そのためか自分が想定していたよりも緩やかな来客状況でした。それでも緩やかながら着実に認知、来店数が増加するようになったのですが、2019年10月にオープンしたため、半年たってコロナ感染症による緊急事態宣言が発令されてしまいました。公社さんの支援なども受けつつ、そろそろ良い方向だなと思えるようになってきた矢先でしたので大変でした。 その時は、大家さんが気にかけてくれて家賃交渉に応じて頂けたり、使える補助金なども活用したりしながら、なんとか繋いでいくという感じでした。

― 開店後の公社の支援はどのようなものでしょうか。

お店がオープンしてからは、「商店主スキルアップ事業」という、個店向けの支援を活用してみました。専門家の方が2か月に1回程度、出張で無料相談に乗ってくれています。売上の伸びが緩やかだと専門家に相談したところ、最近のカフェの事例などから「パスタなどのメニューの幅を広げる改善を行うのも良い。」との話になりました。スイッチが入りましたね。

じゃあ、「パスタやってみようか。」とすぐ動きました。試行錯誤する中で、手打ちから始めることにしました。1年くらい手打ちパスタを続けました。店舗で「こねる」ことで在庫ロスなどは調整できましたが、お客様向けに提供するメニュー開発など、本来のやるべき仕事ができなくなることから、現在は製麺業者にオリジナル配合にて製造して頂くようにしています。

「サイフォニーコーヒー」桜えびと菜の花の和風ソース~夏みかん添え~

桜えびと菜の花の和風ソース~夏みかん添え~

また、パスタ提供開始時点では、ソースまでは自分で作れなかったのですが、お客様のことを考えるとより良いものを提供したいと思うようになりました。現在は、付加価値を付けていくということで、ソースづくりも自社で行うようにステップアップしています。ヒット商品がでるとそれに安住したくなりますが、そうではなく常にトライ&エラーを繰り返して新しいものを提供していく姿勢が重要だと思っています。

公社さんの支援は、現在も2ヶ月に1回程度続けていますが、しっかりと着実な経営をする上で重要な、売上などの計数部分や原価などを専門家に確認してもらいつつ、メニュープランニングなどに活かしています。

― 今後のお店の展望をお聞かせください

「サイフォニーコーヒー」桜パフェ

桜パフェ

すぐの話ではないですけれども、2号店のような位置づけのお店を考えています。現在、「パフェ」が結構売れるようになり、他県、海外の色々な方から高い評価を頂いています。評価を頂くことで、プレッシャーを感じるようにもなりましたが、パフェ専門店のような形態を考えてもよいかなと思っています。もちろん、その前にはしっかり既存店舗を運営し続けるということが大事だと思います。

 

2号店は、今のお店をコピーするというよりは、「違う価値提供ができないか。」ということを考えています。パフェ専門とすると商材が違うため、現在の店舗を多店舗化するのとは違い、Instagramでの広報や各商品に基づく対応などが、これまでと違うやり方になるのかな、などと考えています。

― 起業・創業を目指す方に一言

最も大事なのは、問題を共有できること、悩みを抱え込まずに第三者に話すことだと思います。公社の事業を使うというのも良い方法だと思います。一人でお店を始める方は、一人でずっと考えるだけになってしまうと思います。おそらく日頃の営業とかが大変だと思いますので、いっぱいいっぱいになってしまう時があると思います。頼れる人に話を聞いて貰うという事で助けられます。私はですが、金銭的に困ったら、「いっぱい働けばなんとかなる。大丈夫」って言い聞かせています。

編集後記

「サイフォニーコーヒー」編集後記 芹口さんから貴重なお話を拝聴させていただきつつ、今は少なくなったサイフォン式で作り上げるコーヒーづくりと香りを五感で堪能しました。 芹口さんは、開業プログラムにて、「スペシャルティコーヒーをもっと日常に」をコンセプトとして、「サイフォン」という商材を生かし、目と味で楽しめる居心地の良い空間を提供するプランを立ち上げました。現在、事業継続と大きな成長が見えているのは、単にSNSを活用したからが、答えではないといえます。

常に、強い好奇心をもって新しいテーマを探し、それを「とりあえずやってみよう」の精神で、トライ&エラーを繰り返し、一つの「解」をだす。一見簡単そうで簡単ではない、よく考えられた経営をされていることが、来店者の満足感を高め、誰かに共有したいという想いを起こさせているのではないでしょうか。

公社は創業計画の策定支援を通して、芹口さんのようにやりたいことを言語化して整理していくお手伝いをしています。芹口さんはインタビュー時「『色々と苦しい事がある日常生活を豊かにできないか』という生活への課題意識があった」と仰っていました。それを、誰のために、どういった価値を、どのように提供するのかという整理と抽象化を行い、「スペシャルティコーヒーをもっと日常に」という言葉にまとめることで、ブレない、成長していく原動力にされています。

公社事業では、TOKYO創業ステーションによるプランコンサルティングから、商店街で開業したい方向けのプログラムや資金的な支援も行っています。ご活用頂き、みなさまの夢の第一歩を歩みだしてみて下さい。

店舗情報

SIPHONYCOFFEE(サイフォニーコーヒー)
〒186-0003 東京都調布市仙川町3-2-1 ドエル仙川別館2階店舗

営業時間
月曜・水曜・金曜・土曜 8:00〜20:00(LO19:30)
  木曜・日曜 8:00〜17:30(LO17:30) 火曜:定休
臨時休業や営業時間の変更はInstagramでご確認お願いします

Instagram https://www.instagram.com/siphonycoffee/


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著者写真著者:TOKYO創業ステーションTAMA Planning Port 事務局 梶山洋義
商社、建設業にて営業・仕入・事業再生を経験し、(公財)東京都中小企業振興公社に入社。 主に、事業再生、新規事業開発、技術マッチング、基幹システムのリプレース、緊急対策事業、海外進出支援を経てTOKYO創業ステーションTAMAにて施設全般の運営管理に関与。中小企業診断士。

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