髙橋 浩司先生インタビュー(TAMAプランコンサルタント)

髙橋 浩司 先生(TAMAプランコンサルタント)インタビュー

髙橋 浩司 先生

TOKYO創業ステーションTAMAの相談員にインタビューを行う本企画、第一弾はプランコンサルタントの髙橋先生をお招きしまして、プランコンサルティングについてインタビューしてみました!たくさんのご相談と事業計画書策定支援を通して、多くの創業者、起業者を輩出してきた髙橋先生の相談極意を探ります!

― 現在のご自身の事業や手掛けられていることを教えてください。

 中小企業診断士事務所で顧問先の経営コンサルを日常的にやっています。顧問先はアパレルが3社、ものづくりをやっている会社が3社、サービス業、卸をやっている会社が2社、あとちょっとメンテナンスビジネスをやっている会社が2社、あと昔の伝統工芸のようなものをやっている会社が実は1社あって、非常にバラエティに富んでいます。実は去年からある上場会社の社外取締役をやっていたり、まあ、いろいろやっていまして…(笑) それが通常のビジネスですね。

― これまでの経歴を教えてください。

 大学卒業して銀行に入りまして、営業店で営業やったり、融資部で融資をやったり、監査業務もやっていました。
中小企業から大企業までほとんど担当したので、非常に珍しいんじゃないですかね?
銀行を辞めてからは独立をして最初から一人で立ち上げました(中小企業診断士事務所)。今年で16年目かな?最初は非常に苦労しまして、1年ぐらいこのビジネスで生きていけるのかと戦々恐々としていましたけれども(笑) 0からですからね、顧客もなく、必死にもがきまして、何とか今生きているというか(笑)

― 起業相談での得意分野は?

 基本的には業種とか業界といった専門性というのはあんまり意識していなくてですね、(相談に来る方に)特にアパレルのお客様が多いのはある意味理由があって、アパレルのお客様が一番弱いのはビジネスをお金にどうするかっていうところなんですよね。ファッションセンスとかやり方に関しては一切言わないんですけど、じゃあ、それらを「お金」にどうするかっていう苦手なところをカバーしてあげられるかなと考えています。モノづくり、メーカーさんも同じなんですよ。モノを作るのは得意なんですけど、お金はどうするのかとか、トラブル対応どうするのか、とかが苦手なわけですよ。そこをサポートする。お互いに補いあうことが一番プラスだと思うので、業種云々というよりも、数字を示して、より論理的にご説明してあげる、理解して頂けるそういうところを心がけて、強みとしてやっていきたいなと思っています。

― これまでの相談で印象に残っている相談内容があれば教えてください。

 そうですね、僕に相談来る方ってとてもバラエティに富んでいるんですよね。大学の先生もきたし、ゲノム解析とか(笑) 全く知らないわけですよ(笑) 僕文系ですし(笑) でも、彼らが何を知りたいかと言ったらどうやったら事業化できるかなんですよね。共通して「ああ、ここがポイントなんだな」と思ったのが、技術を買う人の立場からみて、これを買うと何が良くなるのかをあんまり意識してないんですよね。例えば、この製品を使うと「良いものができる」、「短時間でできる」といろんな説明をするわけですけど、相手から見るとじゃあ短時間でできると何がプラスになるのかをはっきり言えない、理解してないんですよね。
それだったら「この製品を使えば、いくら削減できます!」と言った方がわかりやすいですよね。そういった所に至らないんですよね。「いい製品作ります」「今までにない画期的なサービスです」というものを、相手にとってメリットのある形に視点を変えて説明をして、理解をして頂き納得して頂いた時には良かったなと思いますね。
買ってくれる人がいればビジネスは成り立つので、根本は一緒なんですよね。

― 起業相談の際に心掛けていることは?

 色んな球を投げて、お互いキャッチボールができるような形がいいかなと思って、そういうのを心掛けています。これ間違っているかと思っているんですけど、僕がいったんアイディアを出すんですよ。本当は相手に自分で考えて、アイディアを出してもらった方がいいことは重々わかっているんですが、どうも我慢できなくて(笑)これはどうだ?あれはどうだって?絶対良くないと思うんですけど(笑)なんか誘導しちゃってる部分もあるのかなと思っちゃって反省しきりなんですけど。私の悪いところでもあるんですけどね(笑)

― 起業相談の前に準備しておいたほうがよいことは?

 基本的に別に用意する必要ないと思いますよ!ただ、本当にやりたいことかどうかってことは確認してほしいですよね。クライアントによるんですけれど、新しい事業をやるときに金儲けになるからって考える事って続かないんですよ。やっぱりおもしろい!とか、楽しい!とか、やりたい!とかっていうものを見つけてほしいですよね。それ以外の事は別に準備する必要ないですよ。一緒に考えればいいだけなんで(笑)

― 起業相談をしようか迷っている方へのメッセージ

 起業ってリスクがあるので、やっぱり軽々にやってしまうと失敗してしまう可能性があるので、さっきと同じ話になってしまいますが、本当にやりたいことかどうかってしっかり見極めることが大事だと思いますね。もし、それが本当に好きなのであれば、人生をかけてやる事柄なのかもしれないし、続けないと成功しないので、「途中でやめることが失敗」なので、続けられる事柄をいかにして見つけるかが大事ですね!それさえあれば、気軽に相談してください(笑) あとは一緒に考えましょう!

相談員紹介

相談員紹介TOKYO創業ステーションTAMA
プランコンサルタント
髙橋 浩司(たかはし こうじ)


メガバンクの支店、本店及び本部において、主に法人営業および融資部門の担当者そして管理者として従事した。その中で、多数の業種そして中小零細企業から大企業まで幅広い層との融資取引を経験した。銀行在職中に中小企業診断士の資格および多摩大学大学院にてMBA取得。独立後、事業再生、財務改善、資金調達支援を中心に活動している。創業支援については、ビジネスプラン及び資金調達の観点からの相談を多く受けている。

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著者写真著者:TOKYO創業ステーションTAMA Planning Port 事務局 小野
大学卒業後に外資系金融機関で中小企業向け金融商品の法人営業を経験した後に(公財)東京都中小企業振興公社に入社し創業支援に携わる。事業戦略部 多摩創業支援課 地域連携担当 多摩ものづくりスタートアップ起業家育成事業担当 テストマーケティング担当 TOKYO創業ステーションTAMA公式ブログ「創業羅針盤Blog」運営

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