創業者のインスタグラムの始め方と続け方

創業者のインスタグラムの始め方と続け方

創業者のインスタグラムの始め方と続け方

創業したばかりの時期は、商品やサービスを知ってもらう機会を増やしていくことがとても大切です。しかし、既に先行して社会で認知されている商品やサービス、または事業者が存在する中、単に自分の新商品・新サービスを宣伝するだけでは、ユーザー候補となる人々(本稿では「お客様」と呼ぶことにします)の注意は引きにくいでしょう。では、どうすればよいか。そんな視点をベースにしながら、今回は、Instagramについてお話をしたいと思います。

創業者(≒あなた)がInstagramを使う意味

Instagramは、写真や動画を通じて、簡単に・効果的に情報をお客様に伝えられるツールとして、国内で広く利用されています。ただし、創業した方(以降、本稿では「あなた」と仮定して書いていくことにします)にとって、このInstagramは、単に新商品・新サービスの情報を宣伝するツールとして利用するだけでは不十分です。
大切なのは、「私がなぜこの事業を始めたのか」・「私は、この新商品・新サービスは、誰のどんな悩みに向き合いたいのか」を、あなたの等身大の言葉で伝えていくこと。完璧な表現・見栄えでなくても構いません。大事なことは、あなたの想いがお客様に伝わるかどうか、です。
Instagramは、あなたの想いや、あなたのお店、新商品の雰囲気などについて、写真や動画を組み合わせながら発信でき、なおかつ、その様子がお客様に伝わりやすい発信手段の一つとして考えられます。 あなたにとって、Instagramは、広告のツールではなく、お客様からの信頼を積み上げるためのフィールドです。
商品やサービスが完成しきっていない段階でも、あなたの考え方や準備の過程、日々の試行錯誤を発信することには価値があります。むしろ、完成品だけでは見えにくい背景や苦労などの裏側・本音を伝えることで、応援してくれる人や、お客様との接点が生まれることがあります。 なにより、売上だけを目的とした投稿を目指すと、苦しくなることもあります。
最初は「知ってもらう」「覚えてもらう」「相談のきっかけを作る」「応援してくれる人とつながる」といった目的を最優先に配信するコンテンツを考えてみましょう。

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始める前に決めたい4つのこと

Instagramを始める前に、次の4つを簡単に整理しておくと、投稿が続けやすくなります。 1つ目は、「運用する目的」です。 「問い合わせを増やしたい」「活動を知ってもらいたい」「お店やサービスの雰囲気を伝えたい」など、まずはあなたが作成した「事業計画」や「集客計画」に沿って、現在の立ち位置での最終目的を一つ決めてみましょう。 2つ目は、「誰に届けたいか」です。すべての人に向けて発信しようとすると、内容がぼやけやすくなります。集客計画などを作ったときに予め想定した、最初のお客様になりそうな人、共感してくれそうな人を思い出してみてください。 3つ目は、「発信テーマ」です。たとえば「創業の背景」「商品やサービスの裏側」「日々の気づきや学び」など、3つ程度のテーマを決めておくと、毎回ゼロから投稿内容を考えずに済みます。 4つ目は、「あなたの想い」です。「なぜこの事業を始めたのか」「どんな課題を解決したいのか」を短く言葉にしておくと、プロフィールや固定投稿、動画の冒頭などにも活用できます。

最初に整えたいアカウント設計

最初に整えたいアカウント設計

アカウントを作ったら、まずプロフィールを整えましょう。
ここで大切なことは、肩書きや実績をたくさん並べるよりも、「誰に向けて、何を提供しているのか」が、一目で伝わることです。 プロフィール文の中には、事業内容、対象となるお客様、次に見てほしいページへの案内を簡潔に入れます。リンクは、公式サイト、予約ページ、問い合わせフォーム、LINEなどの中から、今いちばん見てほしいものに絞ると、お客様にとって分かりやすいプロフィールとなります。 また、事業として運用する場合は、閲覧数や反応を確認できる設定にしておくと、投稿の改善に役立ちます。数字を見るためというより、「どんな投稿に反応があるのか」を客観的に把握し、改善するための材料として活用しましょう。事業計画と同じで、作った後も改善を続け、その質を高めていくことが、創業初期か否かに関わらず、とても大切です。

100点を目指さない投稿習慣

Instagramが続かない理由の一つは、最初からきれいに作り込みすぎてしまうことです。
もちろん、見た目の印象は大切ですが、創業初期にはもっと大切なことがあります。それは、「接点を切らさないこと」です。 たとえば、ストーリーズで日々の様子を少し投稿する、フィードで考え方をまとめる、リールで短く雰囲気を伝えるなど、あなたにとって負担の少ない形から始めるのがおすすめです。 最初は「週に何回投稿できるか」よりも、「無理なく続けられるリズム」を見つけることが大切です。反応が少ない時期があっても、すぐにやめず、投稿内容や見せ方を少しずつ見直していきましょう。

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創業初期でも投稿しやすいネタ

創業初期でも投稿しやすいネタ

投稿ネタは、特別なニュースだけにする必要は全くありません。
たとえば、創業のきっかけや原体験は、何度伝えても大丈夫です。新しく見てくれる人にとっては、初めて知る大切な情報になります。 商品やサービスが生まれるまでの過程もお客様の興味を引きやすい投稿になります。試作、打ち合わせ、仕入れ、準備中の様子、失敗から学んだことなど、裏側を見せることで親しみや信頼が生まれます。 また、よくある質問への回答も有効です。相談や接客の中で何度も聞かれることは、他のお客様も知りたい内容である可能性があります。 小さな進捗も立派な投稿です。初めての受注、初めての来店、初めてのイベント参加など、日々の前進を記録するように発信してみましょう。

写真・文章・動画のポイント

写真は、上手に撮ることよりも、何をしている場面なのかが伝わることを大切にしましょう。
顔出しが難しい場合でも、手元、商品、作業風景、店舗や事務所の一部などで十分に雰囲気は伝えられます。 文章は、1投稿につき1つのメッセージに絞ると読みやすくなります。最初に伝えたいことを書き、その後に背景や理由を添え、最後に一言で締める流れにすると、まとまりやすくなります。その他、「一文を長くしない」、「長くなりそうな場合は、『。』や『箇条書き』などで、短く区切るようにする」などの工夫をすると、読み手に取って、読みやすいメッセージとなります。 短い動画を使う場合は、最初の数秒で内容が分かるように意識しましょう。難しく考えすぎず、「今日の気づき」「よくある質問への回答」「準備中の様子」など、日常の中から切り出すことから始めると続けやすくなります。

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Instagramを続けるために大切なこと

創業初期でも投稿しやすいネタ

改善するための情報を収集する際、色々な項目の数字をすべて追いかけると、疲れてしまうことがあります。
最初は、保存数、返信、プロフィールへのアクセス、問い合わせへの流れなど、あなたの目的に近い数字だけを確認しましょう。 反応が良かった投稿は、一度きりで終わらせず、別の形で再編集することもできます。文章で書いた内容をストーリーズにしたり、よく読まれた投稿を動画にしたりすることで、無理なく発信を増やせます。 一方、重要なことは、「著作権を守る」、「誇大な表現を避ける」、「フォロワー数だけを不自然に増やそうとしない」などです。創業初期ほど、信用は大きな財産です。焦らず、誠実な発信を続けていきましょう。

まとめ

創業者のInstagramは、単なる商品情報などを発信したり、完璧な宣伝をするためのツールではなく、事業への想いや日々の歩みを伝え、あなたの信頼を積み上げていくフィールドです。 まずは、目的、届けたい相手、発信テーマを決め、無理のない頻度で始めてみましょう。うまく見せることよりも、止まらずに続けられる仕組みを作ることが大切です。 小さな発信の積み重ねが、「お客様」や応援者との出会いにつながっていきます。

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著者写真 南 宏明著者:南 宏明(みなみ ひろあき)
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理系大学院修了後、地方銀行に8年間勤務し、法人・個人への事業性融資(創業融資含む)、債権管理、金融商品販売(投資信託・保険商品)、個人向けローン、住宅ローン等の業務に携わる中で、300件以上の事業計画策定・立案を支援。独立後、現在は、中小企業へのデジタルマーケティング導入・創業支援・FP事業を中心に活動している。金融機関出身の視点から、実効性の高い事業計画書の作成アドバイスを得意とする。中でも、最適なデジタルマーケティング手法の提案を通じて、創業期の効率的なマーケティング体制を具体化し、事業計画の実現可能性を高める。中小企業診断士/1級ファイナンシャル・プランニング技能士。

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