【今更聞けない用語を解説】「グロースハック」

スタハ通信 STARTUP HUB TOKYO

2022.4.19に
お届けしております

グロースハック
  • #起業の基礎

  • #グロースハック

【今更聞けない用語を解説】グロースハック

今更聞けない用語解説シリーズ。

本日は「グロースハック」について、です。

数年前からビジネス界では当たり前となってきたこちらの単語。この記事では、そんな「グロースハック」について、ざっくりわかるように説明してきます。

グロースハックとは?

まずは定義から説明します。

「グロースハック(growthhack)」とは、成長を意味する英語の「growth」と、コンピューターのプログラムを書くという意味のある英語の「hack」をつなぎ合わせた造語です。

“成長”を”ハックする”という意味の通り、様々な仮説検証を行ったデータを元に分析し、いかに効率良い成長施策を見つけられるかを突き止める一連のプロセスのことを指します。分類としては、マーケティング手法の一つです。

では、なぜ”グロースハック”が注目されるようになってきたのでしょうか。

そこには”変化が激しい時代になってきている”ことが理由として挙げられます。

既存のマーケティング手法はマスマーケティングが主流で、アナログ広告が多かったため、データに基づいたマーケティングではなく、勘や経験を元に実施されてきました。

そこから2000年から2010年代にかけてインターネットが一般的になり、サービスの改善スピードが高速化してきました。売り切りのモデルではなく、ソフトウェアを提供し、日々改善を繰り返していく形です。それに伴い生まれたWebマーケティングも、完全にデータドリブンの世界となり、全てにおいてデータを取得し、その事実を元に仮説検証を回していくことが求められるようになりました。

こういった時代の変化に対応したマーケティング方法(やプロダクト改善方法)をグロースハックと呼びます。グロース(成長≒マーケティング)をハックすることです。

また、グロースハックでは、単なるマーケティングに留まらず、顧客の声やデータを元にプロダクト開発や改善にまで作用し、仮説検証を回していく意味合いでも使われます。

なので、自社商品やサービスを顧客データや声を元に仮説検証を元に、より良い品質に向上させていく、そしてより良いマーケティングチャネルで広げていく、これら全てのプロセスを指してグロースハックと呼ばれることが多いです。

グロースハックのメリットとは?

では、そんなグロースハックのメリットを改めて整理してみましょう。数多くありますが、大まかに分けると3つあります。

1. 限られたコスト、少ないコストでビジネスを効果的に成長させられる。

2. データを元に改善策を立案するために効果を上げやすい。

3. サービスや製品のリリースまでの期間を短くできる。

このメリットを聞いてピンとくる方もいるかもしれませんが、いわゆるデータを元に仮説検証でプロダクトを構築していく「リーンスタートアップ」の考え方に近いです。グロースハックはマーケティング視点でのリーンスタートアップのようなイメージです。

▼リーンスタートアップの解説記事はこちら。

      

ただ、限られたコストや少ないコストで行えるからと言って、スタートアップ企業だけが行っているわけではなく、全世界的にどの企業もグロースハック的な思考でマーケティングやプロダクトの改善を行うことが主流となってきています。

そういった背景から、グロースハックを専門で行う職種の事をグロースハッカーと呼び、かなり高待遇で多くの会社から需要が生まれています。また、グロースハッカーとして働くには、マーケティングの知識だけでなく、プロダクトの知識まで幅広い知識や経験が必須となります。

ここまでの記事を読んで、実際にグロースハックを実践してみたい、もう少し深い理解をしてみたいと思った方はぜひこちらの本をご覧ください。グロースハックの名付け親が書いたグロースハックの解説本となります。

      

まとめ

最後にまとめです。

以上、グロースハックについてでした。あくまで基礎的な内容でしたので、より深く知りたい方はぜひ別の記事も読んでみてください!!

三井 滉平氏

26歳 / 一般社団法人 未来起業家交流会 代表理事 / 株式会社demmpa 代表取締役

U25の起業家コミュニティ運営する未来起業家交流会を4年前に立ち上げ、1年前に法人化。累計動員数は1,500人を超え、2018年夏にはクラウドファンディングで100万円を調達し、全国47都道府県で同時開催する「47未来起業」を実施。また、2020年1月に「全ての社会課題を解決する」をビジョンに掲げ、株式会社demmpaを立ち上げ。現在は、もう一つのSNS「demmpa」の開発、運営をしている。

この記事を書いた
ライターをご紹介

TOP