【向井さんが手掛けている事業内容とその魅力は?】
1つ目は、大企業向けに経営戦略立案・業務改善・新規事業立ち上げを担っています。
単なるきれいな企画書を書くだけでなく、プロジェクト進行や事業立ち上げまでクライアントの方と一緒に作り上げていけるところです。
2つ目は、日本酒バーを目黒で経営しています。
パラレルワーカーが日替わりでお店を営むスタイルを取っており、
地方のお酒・食の発信とともに、新たな働き方を提供できていると自負しています。
多様性のあるメンバーで一つの事業をすることができて、お金に換えられない心の豊かさを得られているような気がします。
3つ目は、地方自治体とともに移住や関係人口づくりをやっております。
特に都内ワーカーに地方の魅力を伝え現地に足を運んでもらい、”第2の故郷”を見つけてもらえるような取り組みもその1つです。
こちらも、都内および地方とのコミュニティが広がっていき、少しづつではありますが日本人が日本のことを誇りに思える世界が作れたらと思ってやっています。
【向井さんが起業するに至った経緯は?】
大学で留年した際に、40歳までに自分で会社をやりたいという目標を立てました。
留年で就活に不利になるという不安もありましたが、時間が出来て「何かしないと!」と考えた時に
自分で薬局を営んでいた祖父のような生き方がいいと思ったのです。
40歳、というのは単純に当時の年齢の倍で40という目標にしました。
その後もその想いに変わりはなく、15年のサラリーマン人生でも「自分ならどう経営するか」と経営者視点で考えることをずっと心がけてやってきました。
16年のサラリーマン生活を振り返りサラリーマンの延長線上に目指すものがなくなったことと、数字をみて分析・課題解決スキルなどの経験値が溜まり、会社に所属しなくても何かかなるだろうという楽観的な感覚で、会社を辞めました。
やりたいことがなかったのですが、まずは社会勉強からと思い、多少の貯金があったので思い切ってプー太郎からスタートしました。
最初の2か月半くらいは交流会などに行ったりしていましたが
経営コンサルタント募集をしていたので個人事業主として活動を始めました。
【起業してよかったことは?】
仕事にまっすぐ向き合うことができるようになったことです。
次に仲間がたくさんできたことが良かったです。
起業家の仲間だけでなく、バーのお客さん、自治体の方など
会社では知り合うことのなかった人と知り合うことができました。
また、色々な制約がなくなりました。
会社員時代は勤務地や仕事相手も選べませんでしたが自由度があがりました。
【起業相談のいちばんの得意分野は?】
アイデアの整理が得意です。
最初はまとまっていなくても話をしながらまとめていくことができます。
また、会社員時代に経営企画や新規事業開発をやっていたので
経営戦略や計画を作るのも得意です。
例えば事業計画書のアドバイスをするとしたら、お金を借りたり投資してもらうためだけではなく
事業を実際に進めるための実行ベースの計画を立てる手伝いができます。
【起業相談の際にこころがけていることは?】
その方のバックグランドを理解した上で、あるべき論ではなく、その方の実行可能なことをアドバイスするよう心掛けています。
合理的な進め方やゴールへの近道ばかりを想定していても、実際はそうはいきません。
実行不可能な提案をしても意味がないので、本当に実行できることをアドバイスしています。
また、会社を作ることを目的化しないで、まずはやりたいこと、やるべきことに向き合うのが大切だと思います。
【起業相談の前に準備しておいたほうがいいことはある?】
最初の相談では、やはりその方のことが全くわからないので、ご自身のバックグランド、
やりたいゴール感(具体的に無い場合は無いで問題ないです)、スケール感(上場、副業として、個人として…など)
今実際にやっていることはお話ししてもらえると相談に乗りやすいです。
バックグラウンドというのは、今までこんなことをやってきて課題を感じて、こんなサービスを思いついた、とか
やりたいことのやりたい理由などです。
【もし起業する前にスタハがあったらどのコンシェルジュに相談したかった?】
実際に事業を実践している方のお話は、たくさんの成功と苦労が詰まったものなので、
私と同じく地方創生の仕事もやられている小林さんに相談したいかな、と思います。