わたしの創業ものがたり
エーテンラボ 株式会社 編

エーテンラボ 株式会社

70万人のデータ×テクノロジーで
人の行動を習慣化し
「みんなが幸せな世界」をつくる

COMPANY INFORMATION

エーテンラボ 株式会社
東京都渋谷区恵比寿1丁目8-5 東洋ビル 3F

匿名の5人でチームをつくり、チャットで励ましあい、共通の目標を達成する習慣化サービス「みんチャレ」を開発・運営。「みんなが行動変容できる世界」を目指す。2016年12月設立。
https://a10lab.com/



代表取締役/長坂 剛
1982年静岡県生まれ。2006年東京工科大学 メディア学部卒業後、ソニー株式会社に入社。B2Bの営業やプレイステーションネットワークのサービス立ち上げに従事。ソニーの新規事業創出プログラム「Seed Acceleration Program」から独立しエーテンラボ株式会社(A10 Lab Inc.)を創業。



-起業のきっかけ-
人の行動を習慣化するアプリを開発


エーテンラボ 株式会社

アクティブユーザーは約28,000人、ダイエット・勉強・筋トレなどのジャンルがあるが最も人気が高いのはヘルスケア。
毎日写真をアップし、お互いに励まし合うことで継続できる。


「人は自らの行動にフィードバックがあると、それを正しいと認知し行動を続けられる」「行動を起こすと幸せを感じる」というのがゲーミフィケーションの根本。ゲームは入力に対する多様なフィードバックの連続で、人を夢中にさせるよう心理学を元に設計されているのです。しかし、ゲームでは終了とともに幸福感がなくなってしまい、虚しくなる…。そこで私は「テクノロジーを使って、誰もが自ら行動を起こせ、幸せになれる世界をつくりたい」と考え、友人とともにアプリを開発。そこには「習慣を身につけることで自己効力感を向上し、ポジティブサイクルを世の中に広め、社会的インパクトを起こしたい!」という強い思いがありました。


ちょうどその頃、勤務していたソニー株式会社で新規事業創出プログラムのコンペがあり、自作アプリが事業化されることに。これが行動を習慣化するアプリ「みんチャレ」です。このプログラムは独立することが前提であるため、ソニーからアプリをリリースし1年間育ててもらった後、起業することとなりました。


-事業化にむけて-
受賞で信頼度が高まり事業が広がる


エーテンラボ 株式会社


起業当初はユーザー数こそ右肩上がりでしたが、運営面では山あり谷ありのジェットコースター。膨大な意思決定も自分で行わねばなりません。しかしスピーディに決断でき、決断の内容によって事業が成長することが楽しい。それこそが起業の本当のメリットかもしれません。


最初は事務所が狭かったため、東京駅周辺の大手企業との商談には、無料で使えるStartup Hub Tokyoのラウンジスペースを活用しました。そこでは講演会やセミナーなどもあると聞き、参加してみることに。ある創業社長の講演から、「ブランディング・信じるものを諦めない気持ち・それを実現する行動力」が必要だと学んだことが印象に残っています。


創業資金はベンチャーキャピタルと個人投資家から調達し、ソニーの資本も入っていましたが、スタートアップは常に資金難。先に起業していた友人から創業助成金の話を聞き、起業の半年後に申請して採択。家賃とサーバー使用料の一部に充てました。助成対象期間は2年で、私は最初の1年で枠を使い切ったのですが、すぐに助成金を交付していただけたのも助かりました。


東京都主催の「世界発信コンペティション」では、東京都革新的サービス奨励賞を受賞。都が展示会や商談会でのマッチング・WebサイトでのPRなど行ってくれました。経済産業省の「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト」でも、優秀賞、特別賞受賞後に地方イベントなどで紹介していただきました。おかげで企業としての信頼度が高まり、自治体からの問い合わせも増加。2019年には、神奈川県とともに「みんチャレ」を使った糖尿病患者とその予備軍の方の生活習慣改善の実証実験を実施。「みんチャレ」を活用することで、2倍の有意差が認められたのです。現在も、糖尿病患者の行動変容について、臨床研究と効能を数値化したエビデンスを収集しています。


-これからのビジョンは?-
人生をかけテクノロジーで人を幸せに


エーテンラボ 株式会社

「にゃんチャレンジャー」が、チャットボットでチームビルディングに介入。
ポジティブな空間を作り、心理的安全性を保持する。


近年、投薬による病気治療は限界に差しかかっていると言われており、慢性疾患患者や予備軍の方にとって、食事や生活習慣を変え、自らの行動をコントロールすることが重要視されてきました。今後は、医療分野でも「みんチャレ」を積極的に処方していただくことを目指します。また、コミュニケーションに対する欲求は人類共通、糖尿病や生活習慣病は世界的な課題であることから、将来的に海外展開も考えています。


「みんチャレ」は完成形ではなく、まだ成長途中。「テクノロジーで人を幸せにし、世界の平和に資する」ことを、人生をかけて成功させたいと思います。自分のアイデアや目標に対し、自分の人生を100%コミットできるのは、起業ならではの幸せです。


ひとこと
エーテンラボ 株式会社

人生は一度きり。人生の最後に後悔しないよう、好きなことに全力を尽くして!



起業を目指す方へ~応援メッセージ~

疑問を解消するプロセスで成長する!

その事業のニーズに50%の確信しかないならば、自分をごまかして起業を急がず、70%にする努力を!「疑問」を一つひとつ解消する行動をとり続けることで、それは「確信」に変わります。私はこの疑問を検証するプロセスで成長しました。

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