わたしの創業ものがたり
L’inédit （リネディ）　編

COMPANY INFORMATION

L’inédit　（リネディ）
東京都港区東麻布2-10-7 リヴェール狸穴1F

パティシエが提案するフレンチ＆デザートがコンセプトの東麻布のレストラン。パティシエとしての想いを激戦区・麻布で表現。2018年2月開業。
https://www.l-inedit.com

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チーフパティシエ／オーナー　北原 富由美
神奈川県の洋菓子店を皮切りに軽井沢や北海道で約10年間パティシエの修行を積み、さらにフランス・パリの名店「ラ・パティスリー・デ・レーヴ」で働いた経験を持つ。帰国後、東京・西麻布のレストランでパティシエとして活躍。

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-きっかけ-
これまで培ってきたものをベースに自分の理想をかたちにしたい

長野県に在るレストランでサービスを担当したのがこの業界への第一歩でした。そのうち、「自分の作ったもので喜んでもらえる仕事がしたい」と思い立ち、お菓子屋さんへ飛び込みで行って修行を始めたのがパティシエになったきっかけです。少しずつお菓子づくりがわかってくると、「もっと上手くなりたい」と思うようになりました。そんな経緯から、国内の色々なお店（神奈川、軽井沢、北海道）で勉強させてもらったのち、パリにある「ラ・パティスリー・デ・レーヴ」でどうしても働きたくて、渡仏費用を貯め、思い切って名店の扉を叩きました。十数年にわたりパティシエの仕事をしてきた中で、それまで培ってきたものを活かし、自己表現をしたい。パティシエから見た理想のフレンチとデザートを表現したい。そんな思いが高まり、「リネディ」を開業しました。

開業に向けて動き出したとき、開業資金の問題、また物件探しに苦戦したこともあって、「店を開くのは、こんなにも大変なのか」とスタートから多難でしたが、今では良い苦労話と言えるかもしれません。

-準備-
物件探しとプランコンサルティングに通うため退職してアルバイト生活

開業に向けて動いている時にTOKYO創業ステーションを知りました。女性のコンサルタントが相談にのってくれる「女性相談ブース」があるのを知り、話しやすそうなので、プランコンサルティングを受けることにしました。担当してくださったコンサルタントは、「まずは不明点を整理することから始めましょう」と、最初から開業についての悩みを洗いざらい聞いてくれて、気楽さもあって毎週のように通い、結局は20回以上も利用しました。TOKYO創業ステーションでは経営について沢山教えてもらいましたが、それ以上に私にとって安心できる場所だったのです。

その頃、アルバイトをしていたパン屋さんではパン作りの「いろは」を、掛け持ちで働いていたワインバーではソムリエの基礎知識を学ぶことができましたので、プランコンサルティングに通っていたこの3年間は、足りないものを学ぶ貴重な時間となっていたのかもしれません。

TOKYO創業ステーションは、今後も認知度を向上させる方法を相談するために利用する予定です。開業した後の悩みにも対応してくれるので、今でも心強い存在になっています。

-展望-
夢はリネディを基盤にした個性豊かなお菓子屋さんの開業

「リネディ」は、アミューズから始まり、前菜２種、魚料理、肉料理、デザート３種で構成するコースを月替わりで味わっていただくレストランです。約10年フランスで腕を磨いてきたパティシエで、ザ・ウィンザーホテル洞爺で働いている時に洞爺湖サミットでのデザートを一緒に任されたパートナーと出会ったことも、お店のコンセプトを決めたもうひとつの理由。実は、フランスでは全てができてこそ一人前のパティシエとして認められるのです。料理人としての経験も豊富な彼がシェフを務め、私がパティシエとソムリエを担当、これが「リネディ」のベースとなります。

まずは、お店の経営を安定させるのが第一です。そのために、近所の方がご家族連れで、普段着でご来店いただけるカジュアルなフレンチレストランを目指します。

将来の夢ですが、パートナーも私もパティシエなので、月替わりでフランス各地のデザートを提供するお菓子屋さんを作りたい。そして、そのお店を海外に、いつかは想い出の地であるフランスにも展開したいです。

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創業を目指す方へ～応援メッセージ～

起業を決めるのは自分です！

「飲食店をやりたい」と相談するとほとんどの人は「無理だよ」と決めつけますが、無理かどうかを決めるのは自分自身です。やりたいことに辿り着く道や手段は一杯あって、立ち止まらないで探し歩いていると結構見つかるものです。夢を追い挑戦しましょう。