創業助成事業 利用者インタビュー
ナカラル株式会社 関原 勇喜さま

ナカラル株式会社
企業イメージ
「手ぶら登園」で親子の時間と笑顔を増やす。
保育施設向けサブスクサービス「らくらく登園®」が
保育現場に余裕を生み出し、子どもが輝く未来を創る。

COMPANY INFORMATION

ナカラル株式会社

東京都世田谷区桜上水4-1
「子どもたちを取り巻く環境に余裕をもたらし、本来持つ無限の可能性を解放する」をミッションに、2020年10月創業。保育施設向けサブスクリプションサービス「らくらく登園®」を運営し、衣服・寝具・エプロンなどの準備・運搬・管理・洗濯を代行する。作業の内製化による低価格化を実現し、東京・神奈川を中心に急速にシェアを広げている。

代表取締役 関原 勇喜(せきはら ゆうき)

2008年三井住友銀行入行。富裕層向け資産運用業務や人事部での人材戦略業務に12年間従事。自身の育児経験から保育現場の課題を痛感し、2020年に退職してナカラル株式会社を創業。銀行員時代の緻密な計画性と、現場主義の実行力で事業を推進している。

起業のきっかけ
―「毎朝の重労働」を解消したい。自身の苦闘から生まれたサービスアイデア―
インタビュー風景

創業の原動力となったのは、私自身の切実な育児経験でした。我が家には双子の息子と、2歳下の娘がいます。銀行員時代、毎朝3人の子どもを自転車で登園させるのが私の担当でしたが、特に荷物の多い月曜日は、通勤カバン以外に大きな手提げ袋3、4つ抱えての移動となり、朝から大変な重労働でしたし、登園した後もそれぞれの荷物を所定の場所に間違いなくセットするのに毎回15分程度の時間を要していました。 当時、子供たちと関われる時間は朝の短い登園の時間しかなかったので、その朝の時間にゆとりをもって子供たちと過ごせるようになるサービスがあれば自分たち以外にも助かるご家庭があるのではないかと考えるようになりました。そこで、1年間のテストマーケティングを行い、ある程度ニーズが見えた時点で創業に踏み切りました。

創業助成事業の活用方法
―時給アップで意欲と能力の高いスタッフを確保―
インタビュー風景

創業助成事業は、創業当初に助成金や補助金を調べていく中で知り、採択された際は、都内スタッフの人件費や都内自社工場の賃借料として助成を受けました。 当社のサービスはどうしても人の手が必要な業務が殆どです。売上に対して人件費が膨らみやすい構造になっております。また、スタッフの方々に担っていただく業務も決して楽な作業というわけではないため、ある程度の時給を提示していく必要もありました。 助成を受けることができたことで、スタッフの時給アップにもつながり、人事制度要領でも賃金と階層等級のイメージを採用募集段階からお見せすることができるようになったことで欠員が出てもすぐに応募いただけるため事業の安定化につながったと思っています。 また、創業助成事業に採択されたという実績は金融機関からの信用力向上にもつながり、その後の資金調達をスムーズに進めることができました。

事業化に向けて
―徹底した現場主義と内製化で、家庭だけでなく保育士の「働きやすさ」を―
インタビュー風景

「らくらく登園®」は、保育施設にお子さまを預けているご家庭の荷物の準備・運搬・管理・洗濯を代行するサービスです。毎日のお着替えや寝具の運搬・洗濯の手間が無くなることで、「家族の時間」が自然と増やせます。 サービス最大の特徴は、配送から洗濯まですべての工程を自社で「内製化」することで価格を低減し、幅広いお客様に活用いただける料金体系を実現している点にあります。配送も洗濯も、全プロセスが未知の領域だったため、大変苦労しましたが、現場で改善を繰り返すことで、高品質かつ低価格なサービスを構築できたと自負しています。 事業を進める中で気づいたことは、保育士の先生方にとって大きな救いになっているということでした。サービスを導入してくださった保育施設からは「荷物の管理から解放され、本来の保育業務に専念できるようになった」「休憩時間がしっかり取れるようになった」という喜びの声を多くいただいています。

これからのビジョンは?
―保育から介護へ。機動力を活かして「余裕」を届ける拠点を全国へ―
インタビュー風景

今後は、急速に高まる需要に応えるため、第二、第三の拠点を設け、先行投資を進めていくことが課題です。また、この「配送と洗濯の代行」というモデルは、保育だけでなく、介護現場などの他業界でも大きな価値を発揮できることがわかってきました。そのため、将来的には弊社のノウハウをパッケージ化し日本全国に届けていくことができればと考えています。社名の由来である「でき『な』い『から』でき『る』を作る」の精神を大切に、より多くの現場に「ゆとり」を届けるための挑戦を続けていきます。

創業を目指す方へ~応援メッセージ~

私の場合には、創業したい旨を妻に話した際、「2年間で目途が立たなければ断念してすぐに再就職先を探す。」と約束をしておりました。その約束があったこともあり、寸分違わぬ経費管理や営業実績管理を行い何とか続けることが出来ております。また、保育現場の声を取り入れながらサービス改善を続けたことで、お客様が自発的にSNSやメディアで「このサービス最高!」と発信してくださる瞬間に立ち会うことができました。 これらの経験を踏まえ、「自分に何等かの制約を設け、目標達成まで決して歩みを止めない覚悟」を持つことが大切だと思っています。 創業助成事業については、申請の際にTOKYO創業ステーションの「プランコンサルティング」で事業計画の壁打ちをさせていただいたことで、自身の考えがクリアになり、事業を客観的に俯瞰する「自己成長の機会」となりました。採択されれば助成も受けられる、まさに「一石二鳥」の挑戦です。ぜひ自分の想いを資料に落とし込み、一歩踏み出してみてください。