わたしの創業ものがたり
株式会社 Comfort　編

-きっかけ-
自分の理想とする品質のものを作ってユーザーに届けたい

ホルモンバランスが変わる妊娠中の女性は、つわりやむくみなどマイナートラブルと呼ばれる症状のほかに、肌質が大きく変化し肌トラブルに悩む方が多くいます。友人をはじめ、周りの女性が妊娠や出産を経験する中で、悩んでいることも知りました。特に、妊娠線を予防するマタニティクリームはたくさんあっても「どれが良いのかわからない」と迷う声も多く聞きます。

また私自身、肌質が弱く、極度の乾燥肌に悩まされていたので、まず自分が欲しい高品質なスキンケアクリームを手頃な価格で作り、販売しようと思ったのが起業するきっかけです。

多くの化粧品業界の方から「高品質なスキンケアクリームを手頃な価格で販売するビジネスモデルは化粧品業界ではうまくいかない」という厳しいご意見を頂いておりましたが、「良い商品を届けたい。その熱意は必ずお客様に伝わる」という私の思いは決して揺らぐことはありませんでした。

商品は妊婦さんへのヒアリングを重ねて、自然由来成分、使い心地、香りにこだわり開発しました。その３つは絶対に妥協しないと決めていたので、商品の完成まで１年以上の時間がかかってしまいましたが、理想とする品質のものが完成したと思っています。

-準備-
コンサルタントの客観的なアドバイスで視座が広がった

TOKYO創業ステーションを知ったのは、公社で働いている友人がいたことがきっかけです。サービスを知ってすぐに登録して、プランコンサルティングの利用を始めました。

資金や事業計画など、違う視点からのコンサルタントの客観的なアドバイスは、商品を販売する会社にいた私にとって、視座が広がるものでしたし、どうすればより良いビジネスになるのかをポジティブに考えていただきすごく勇気づけられたことを憶えています。コンサルタントの助言から、購買層をより絞り込むことができたのは商品開発の大きなポイントになったと思っています。

今後は海外での販売も視野に入れているので、知的財産総合センターにも足を運んで商標登録に関しての知見と力をお借りしています。東京都中小企業振興公社は、創業前から創業後までサポート体制が整っているのでとても心強い存在です。

-展望-
B to Bも動き出し、今後は海外展開も視野に

マタニティクリーム「Vigiee（ビギー）」は、温泉水、ツバキ種子油、オリーブ果実油など28種の天然由来成分で出来ています。ベタつきを抑え、しっかり保湿して肌の潤いを保つため、肌がデリケートになる妊娠中はもちろんのこと出産後もお使いいただけます。また、ほのかな柑橘の香りなので、匂いに敏感になる妊娠中も安心してお使いいただけますし、産後は大人よりも肌が乾燥しやすい赤ちゃんといっしょにケアできるスキンクリームです。口コミなどで徐々に認知されてきており、男性がギフトとして購入されるケースも増えてきました。

このVigieeを通して、女性をサポートしている、助産師や栄養士など専門家の皆さん、医療財団やママのコミュニティ団体などとのご縁をいただきました。今後は、専門家とママや女性をつなぐ役割を果たしていきたいと思います。最近では、お客様がLINEで気軽に助産師へお悩み相談できる環境を整えたり、HPでの専門家コラムの紹介など「モノを売る」だけではなく「サポートをする」という点にも力を入れています。国内にとどまらず、特にアジア圏のママにもVigieeを通してお役に立てるよう、これからも挑戦し続けていきたいと思います。