【イベントレポート】6/25開催「メンタリングで進むプロトタイプ開発~実践事例とノウハウ共有~

【イベントレポート】6/25開催
「メンタリングで進むプロトタイプ開発
~実践事例とノウハウ共有~」

ものづくり
キービジュアル

「メンタリングで進むプロトタイプ開発 ~実践事例とノウハウ共有」と題したスペシャルトークショー! 過去の採択企業SAKIYA株式会社 代表取締役 Co-CEO兼COO 野田元さんとメンター 9Capital共同パートナー竹山将志さんをゲストに迎え、支援を受けた経験や成果について対談形式でお話を伺いました。

技術と創業について

秋田様

【SAKIYA株式会社】

創業の経緯:会社をやりたくて始めたというよりも、実現したい思いがあった。建築が好きで、作るだけで終わりにしていいのかという思いから始まった
技術の特徴:電磁波と呼ばれる波の性質を利用して、木材の中の異物や状態をイメージングするのが強み

支援事業を通じた開発プロセスと成果の共有について

本藤様

【SAKIYA株式会社】

費用支援の活用:1年目は精密に実験できる稼働装置に約200万円、残りを知財に充てた。2年目は電磁波レーダーの試作とローラーフレームの開発に使用した
成果:家具メーカーでの試験導入で約20%の材料歩留まり向上の効果が得られた
将来ビジョン:検査だけでなく、木材を評価していきたい。業界自体を変えていきたい

メンタリングの実践例と効果の対談について

メンタリングの実践例と効果の対談について

メンタリングの姿勢:柔軟性があって謙虚で行動量が多い人は成功する
アドバイスの例:一次情報を取りに行こう。工場に行って、会って話せ
ハードウェアスタートアップの資金調達:融資で初期的に借りつつ、補助金や助成金、賞金などを活用するのが正攻法
知財戦略:ユニークセリングポイントが作れて、かつ知財を取った方がいいものは、オープンにする部分とクローズにする部分を分けて戦略的に進めるべき
メンター竹山氏から見たSAKIYA:若者が難しいところにチャレンジする姿に心を揺さぶられた。日本を変えることにつながる

質疑応答

質疑応答

Q:ものづくり企業のステージごとの課題解決に向けた取り組みについて

A:プロトタイプ段階ではマーケットインの視点を持ち、MVPではお客さんの声を聞いてチューニングし、PMF段階では横展開や資金調達を考える 初期段階では誰が必要としているかわからないものを作ってしまう問題がある。MVPを早く作って関連しそうな人に見せ、フィードバックをもらうことが重要

Q:外注すべき部分と手元で粘るべき部分の判断はどうされましたか?

A:初期段階では耐久性や速度よりも、見れるか見れないかが重要。外注すると時間がかかるので、3Dプリンターやホームセンターの材料を使って自分たちでラピッドプロトタイピングする方が良い

登壇者情報

登壇者登壇者:
野田 元氏
SAKIYA株式会社 代表取締役 Co-CEO兼COO


慶應義塾大学SFCの松川昌平研究室にて、デジタルファブリケーションを用いた木材加工技術の研究に携わる中で、建築および建築材料の状態把握に課題を感じ、2023年にSAKIYA株式会社を共同創業。 電磁波を用いた非破壊検査技術の開発および事業化を推進。2025年より同社代表取締役に就任。 同年、農林水産省SBIR事業にてSAC(スーパーアグリクリエイター)に認定。


登壇者登壇者:竹山 将志氏 
9Capital 共同パートナー
TOKYO創業ステーションプランコンサルタント


ソフトバンクグループでエンジニアマネージャーとしてシステム開発、事業開発マネージャーとして新規事業立上げを行う。 政府系ファンドを経て、ベンチャーキャピタル(VC)を複数立上げ。シード〜レイターステージのスタートアップへのインキュベーションやリード投資を行う。 VC立ち上げ準備期にはスタートアップのCFOを複数経験。学生・社会人・起業家向けアクセラレーションプログラムのメンターを複数務める。

多摩ものづくりスタートアップ
起業家育成事業

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ものづくりの新たな挑戦

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ものづくり起業家が量産化試作の際に直面する課題の解決を後押し

ものづくり分野での起業を促進するため、自ら製品を開発して事業を立ち上げようとしている起業者の方を対象に、プロダクトの販売に向けた試作開発及び検証に向けた取組を最長2年間に亘って支援します。
なお、令和6年度の募集は終了しております。大変恐縮ではございますが、次回の募集をお待ちください。
多摩ものづくりスタートアップ起業家育成事業

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