「多摩ものづくりスタートアップ起業家育成事業説明会&スペシャルトークショーVol.1 徹底伴走!支援で見えた事業化への道」と題したスペシャルトークショー!
「多摩ものづくりスタートアップ起業家育成事業説明会&スペシャルトークショーVol.1 徹底伴走!支援で見えた事業化への道」と題したスペシャルトークショー!
「多摩ものづくりスタートアップ起業家育成事業」に採択された株式会社moreover 代表取締役 大西 安季さんとメインメンターの国立大学法人九州工業大学 客員教授 元ソニー・日立 設計技術者 和田 康宏さんの事例を通じて、研究から事業化へのプロセスと、2年間の伴走支援の価値をご紹介します。
目次
moreover設立のきっかけ
研究活動を進める中で、「実際に手に取れるプロダクトが必要」というユーザーニーズが明確になりました。研究成果だけでは一般普及が難しいと感じ、「今ある知見を形にして社会に届けたい」という思いから起業に至りました。
採択時の状況と応募動機
応募当時は「人材・製品・資金がない」状態からのスタートでした。 その中で、メンターによる伴走支援に魅力を感じ、「一人では進められない、事業化を支援してほしい」という期待から本事業に参加しました。
2年間の支援で得られたこと
ものづくり未経験の状態からスタートし、「何が分からないか分からない」状況でしたが、メンタリングを通じて課題整理や開発プロセスを習得しました。
直面した課題と支援エピソード
- 原理試作機からの発展(2年目)
- 振動モデル開発での苦労
- マーケティング・実証実験の整理
- 実証実験の設計
- マーケティングの確立
課題:1年目で原理試作機は完成したものの、「売れる製品にどう進化させるか」が不明確な状態。
支援:DEMODAYでのフィードバックをきっかけに、メンターの和田さんが参画。「どこを改善すれば次の段階に進めるか」をアドバイスいただき、開発の方向性が具体化しました。
成果:開発が“手探り”から“戦略的な改善”へと転換
課題:周波数設計の知識不足
モーターとユーザー体感のズレ
構造設計の未熟さ など、技術的な課題が多発。
支援:周波数や振動の基礎知識から丁寧なレクチャー
実験を通じた検証プロセスの構築
課題を分解し順序立てて解決する指導
成果:「試作 → 課題抽出 → 改善」というプロセスを習得し、効率的な開発が可能に。
課題:製品の特性上、訴求表現に制約がある
顧客価値の伝え方が難しい
実証実験の設計が未整理
支援:マッチング支援による改善支援
誰にどう届けるべきかの整理
実証・販売戦略の構築
成果:クラウドファンディングの成功や、顧客への価値訴求の確立につながった。
課題:製品仕様を決定するための検証方法や評価基準が定まっておらず、どのように実証を進めればよいか不明確な状態だった。
支援:メンターの伴走により、検証プロセスや評価視点を整理。試作と検証を繰り返しながら仕様を固める進め方を確立した。
成果:試作に向けて課題の整理が進み、仕様確定に向けた実証プロセスが体系化。量産化を見据えた開発の土台が整った。
課題:製品特性上、表現に制約があり、顧客への価値訴求が難しく、効果的な伝え方や販路が定まっていなかった。
支援:ブランディング・マーケティングの専門家の支援により、ターゲット設定や訴求方法を整理。紹介ベースの展開やクラウドファンディングなど、適切なアプローチを設計。
成果:顧客への伝え方が明確化し、実践的な販売施策を実行可能に。プロダクトの魅力を適切に届ける基盤が構築された。
質疑応答
Q:これから参加を検討している方に、特に重要だと感じたことは何ですか?
A:メンターを積極的に活用することです。 当初は「誰に何を相談すればよいか分からない」という状態でしたが、メンターと対話することで課題が整理され、進め方が明確になりました。特に、それぞれのメンターの専門性を理解し、適切にすることが事業推進のスピードを大きく左右すると感じています。
Q:ものづくりで特に苦労した点は何ですか?
A:試作から製品化へのプロセスです。 初期段階では仕様が十分に定まっていないまま発注してしまい、期待通りの成果物が得られないこともありました。仕様を明確にし、段階的に検証しながら進める重要性を学びました。
Q:支援を通じて最も価値を感じた点は何ですか?
A:技術以外の領域まで含めた伴走支援です。 ものづくりだけでなく、マーケティングやブランディング、外部パートナーの活用など、事業全体を見据えたアドバイスを受けられたことが大きな価値でした。専門家の知見を取り入れることで、完成度を大きく高めることができました。
Q:今後の展望を教えてください
A:製品仕様の確立と市場展開です。 現在は実証実験を通じて仕様を確定し、量産・販売に向けた準備を進めています。加えて、ブランドやマーケティングの強化を行い、より多くの人に価値を届けていきたいと考えています。
登壇者情報
登壇者:
大西 安季氏
株式会社moreover 代表取締役
骨盤底筋セルフケアプロダクトを開発。ハードウェア製造開発のバックグランドがない中で、本事業の支援を通じて量産を見据えた構造設計に取り組み、クラウドファンディングでの販売に到達した。
登壇者:和田 康宏氏
国立大学法人九州工業大学 客員教授
元ソニー・日立 設計技術者
日立・ソニーにて製品開発と量産化を担当。ロボット犬のシステム設計から足回りまで0→1で構築し、マイコン/モーター制御/筐体(きょうたい)設計まで幅広く経験。現在は九州工業大学客員教授として社会実装を支援し、IoT/センサー/アプリ・クラウド連携を含む「動くプロダクト」を伴走支援。試作→量産移行で起きる仕様ブレ、原価/BOM、調達・品質、開発計画や資金の使い方まで、技術と事業を一体で整理して前に進める。
ものづくり起業家としての経験をもとに、大西氏の試作開発を支援。事業戦略を踏まえた構造設計等の製造面への知見を提供した。
多摩ものづくりスタートアップ
起業家育成事業
ものづくりの新たな挑戦
ものづくりの
新たな挑戦
Transforming Ideas into Innovations
ものづくり起業家が量産化試作の際に直面する課題の解決を後押し
ものづくり分野での起業を促進するため、自ら製品を開発して事業を立ち上げようとしている起業者の方を対象に、プロダクトの販売に向けた試作開発及び検証に向けた取組を最長2年間に亘って支援します。
なお、令和6年度の募集は終了しております。大変恐縮ではございますが、次回の募集をお待ちください。
多摩ものづくりスタートアップ起業家育成事業
施設情報・関連ページ
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