初心者でもできるSEOの考え方
初心者でもできるSEOの考え方

SEO*1と聞くと、「専門的で難しそう」「検索順位を上げるための特別なテクニックが必要」と感じる方もいるかもしれません。 しかし、創業初期に大切なSEOの基本は、とてもシンプルです。それは、検索した人の悩みや疑問に対して、自社ならではの視点で、丁寧に答えることです。 SEOは、小手先の操作で順位を上げるものではありません。自分の商品やサービスを必要としている人に、役立つ情報を届けるための取り組みです。まずは、検索する人の立場に立ち、「どんな情報があれば安心して次の一歩を踏み出せるか」を考えるところから始めてみましょう。
※1、SEOとは「Search Engine Optimization」の略称。日本語では「検索エンジン最適化」などと訳され、WEB検索エンジンにて自社サイトなどの検索結果が上位に表示されやすくするための様々な取組を指します。
目次
SEOの本質を理解する
SEOの目的は、検索順位を上げることそのものではありません。必要としている人に、必要な情報を届けることです。 たとえば、創業したての事業者がホームページやブログを作る場合、多くの人に見てもらうことよりも、「どんな人の、どんな悩みに答えるページなのか」が明確になるよう作成することがとても大切です。 検索する人は、何かしらの疑問や不安を持っています。「費用はいくらかかるのか」「どこに相談すればよいのか」「自分の場合は対象になるのか」など、知りたいことがあるから検索します。その疑問に対して、分かりやすく、誠実に答えられるページは、読者にとって価値のある情報になります。 また、誰が書いているのか、どのような経験や立場から書いているのか、が伝わることも重要です。実際の経験や、お客様とのやり取りから得た気づきは、他社が真似しにくい、大切な情報資産です。
誰のどんな悩みに答えるかを決める

SEOのステップは、キーワードを選ぶ前に、読者の悩みを整理することから始まります。 同じ「初心者」でも、創業者、店舗オーナー、士業、フリーランス、広報担当者では、知りたいことが違います。すべての人に向けて書こうとすると、そのぶん内容がぼやけてしまいます。 まずは、一人の読者像を仮に決めてみましょう。この時点では「仮」で大丈夫です。 たとえば、「創業したばかりで、ホームページから問い合わせを増やしたい人」「お店を開いたばかりで、地域の人に知ってもらいたい人」「専門サービスを始めたが、何を発信すればよいか迷っている人」などです。 次に、仮に設定したその読者層が検索するとき、何に困っているのか、何を知りたいのかを書き出してみます。記事を書く前に、「この記事を読んだあと、読者が何を判断できるようになるか」を一文で決めておくと、書く記事の内容が整理され、よりその「読者層」に刺さりやすくなります。
簡単にSNSで集客できると思ってる?
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信頼される情報の作り方
検索され、さらに読まれる記事にするためには、ただ一般的な情報をまとめるだけでは不十分です。読者が「相談してみたい」「信頼できそう」と感じてもらえる情報を入れることが大切です。 そのために役立つのが、「自社ならではの一次情報」です。 たとえば、実際にお客様からよく聞かれる質問、相談現場で感じたこと、サービス提供の中で見えてきた課題、写真や事例、失敗から学んだことなど、です。こうした情報が入ると、その記事は「その会社が書く意味」のある記事になります。 また、著者や会社の情報を整えることも大切です。代表者のプロフィール、会社概要、問い合わせ先、実績、お客様の声などが分かりやすく掲載されていると、読者は安心して読み進められます。 タイトルで大げさに煽るよりも、本文と合った自然な表現にすること。古くなった情報は見直し、必要に応じて更新すること。SEOに求められるのは、特に難しい特別な知識やスキルではありません。こうした地道な運用が、信頼を積み上げていきます。
お客様の声と事例をSEO資産に変える

創業者にとって、お客様の声や導入事例はとても大切なSEO資産になります。 お客様の声は、単なる感想ではありません。どのような悩みを持っていた人が、何をきっかけに相談し、どのように変化したのかを伝えることで、同じような悩みを持つ人の参考になります。 事例を書くときは、「誰が」「何に困っていて」「どのように支援し」「結果としてどう変わったのか」を整理してみましょう。具体的な背景や迷ったポイント、相談前の不安、依頼の決め手などが入ると、読者にとって役立つ情報になります。 また、問い合わせや接客の中で何度も聞かれる質問は、検索されやすいテーマのヒントになります。日々の会話の中に、記事の種が隠れていることは少なくありません。 一つのお客様の声から、FAQ、事例紹介、比較記事、チェックリストなどに展開することもできます。こうしてサイト全体で情報を増やしていくことで、読者が判断しやすいホームページに育っていきます。
長く読まれるページの作り方
内容が良くても、読みにくいページでは最後まで読んでもらえません。 まず冒頭で、この記事で何が分かるのかを簡潔に伝えましょう。その後に理由や具体例を説明すると、読者は安心して読み進められます。 長い文章が続く場合は、見出し、短い段落、箇条書きなどを使い、要点が分かりやすい形に整えます。特にスマートフォンで読む人も多いため、画面上で読みやすいかどうかを確認することも大切です。 また、関連するページへのリンクも意識しましょう。たとえば、サービス紹介の記事から料金ページや事例紹介ページへつなぐことで、読者が次に知りたい情報へ進みやすくなります。 SEOは、記事単体で考えるよりも、ホームページ全体で読者の疑問に答える設計が重要です。
公開後に育てるSEO
SEOは、記事を公開して終わりではありません。公開後の反応を見ながら、少しずつ改善していくことが大切です。 検索結果に表示されているか、どのような言葉で検索されているか、どのページが読まれているかを確認すると、想定していなかった読者の関心が見えてくることがあります。 すぐに大きな成果が出ない場合でも、焦る必要はありません。SEOは中長期で育てる取り組みです。古い記事に新しい事例を追加したり、分かりにくい見出しを直したり、問い合わせにつながる導線を整えたりすることで、あなたが作成したページの価値は少しずつ高まります。 単に順位だけを見るのではなく、読者がどのページを読み、どのように問い合わせや相談につながっているかを定期的に「見守り、育てていく」ことが大切です。
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まとめ

著者:TOKYO創業ステーションTAMA プランコンサルタント 南 宏明(みなみ ひろあき)先生
初心者がまず押さえたいSEOの基本は、難しいテクニックではありません。誰に向けて書くのかを決め、その人の悩みに丁寧に答え、自社ならではの経験や事例を入れていくことが大切です。 創業初期の事業者にとって、日々のお客様との会話や相談内容は、大切な情報資産です。まずは、読者からよく聞かれる質問を一つ選び、それに答える記事を書いてみることから始めてみましょう。 SEOやホームページの情報発信は、事業計画や販路開拓ともつながっています。どのような人に届けたいのか、どのような情報を発信すればよいのか迷う場合は、TOKYO創業ステーションTAMAの相談窓口を活用することもできます。創業準備の段階から、専門家に相談しながら事業の見せ方を整理していきましょう。
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著者:南 宏明(みなみ ひろあき)
TAMAプランコンサルタント
理系大学院修了後、地方銀行で営業店に8年間勤務し、金融商品販売(投資信託・保険商品)、個人向けローン、住宅ローン、法人・個人への事業性融資(創業融資含む)、債権管理等の業務を経験した後に独立。現在は、中小企業へのデジタルマーケティング導入・創業支援・FP事業を中心に活動している。中小企業診断士/1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
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